一○奏-ichienso- のブログ -4ページ目

色んな事あり過ぎミュンヘンの旅

嘘みたいな事が起こり過ぎたので、忘れないうちに、そして今現在暇過ぎる状態にあるので記録しておく事にする。

今はミュンヘンからの帰り途中の電車(ICE)の中。

まずはミュンヘンで行われたJapandult(ヤーパンドゥルト)から話を始めることにしよう。

イベントは相変わらず沢山のお客さんが来てて賑わってた。前回7月に来た時はイベント開始前に数百人(?)以上の大行列で込み過ぎた事もあり、今回は午後2時までは前売り券を買った人のみ(チケットソールドアウト)が先に入場出来る仕組みになってた。
1人中国人のお客さんがデカい作品を2点買ってくれたのがびっくり&嬉しかった。
イベント終わりには出展者友達のカップルとドイツ料理食べに行った。
値段が高い割には味は普通だった。
今回はミュンヘン中心街に一泊。
安宿だったけど、十分キレイで朝食付きで美味しかった。
翌朝外に出ると晴れてて気持ちいい。
見慣れない建物と古い建物が沢山で新鮮な気分だった
実は一○奏 -ichienso-のフォトブックを前回のJapandultで出会ったBenと制作中で、彼はミュンヘンに住んでるからこのタイミングで最終確認をしたいと提案され、中央駅付近のカフェで会った。
背表紙の俺の苗字のスペルが抜けてる部分があったりwして、会って良かったが、何よりなかなか来れないこの場所ミュンヘンでまた彼に会えて嬉しかった。
無事に最終確認を済ませ、ホワイトウォールと言う印刷会社を通じてオーダーした。
あと2、3週間もすればウチに届くことだろう。
ベンと分かれたあと、旧市街へと足をはこんだ。
バカでかい扉の大聖堂があったり、それよりも素晴らしかったのは聖ミヒァエル教会だった。
見て下さい。この美しい光。
そして彫刻やパイプオルガン。
すべてが素晴らしい。
荘厳とはこの事か。
そしてとても静かで神聖な空気を感じた。
外の装飾されたスタチュー、天使や悪魔もクオリティ高すぎでしたわ。
素晴らしいアキテクチャーの数々がある旧市街を進むと、なんだか簡素な初期のドラクエみたいな建物も発見。
これはこれで面白い。
どっかの絵画のような川と橋の風景。
僕たちはDeutsches museum(ドイツ博物館)に向かった。
数々の飛行機。ライト兄弟みたいな昔の物もあれば最近の物まで沢山展示されていた。
時間がなかったからゆっくり出来なかったけど、面白い昔の物が本当に大量に展示されていた。
特に気に入ったのはこれ!↑
デカいレンズの何コレ?
不思議なモノばっかり置いてあって魔法の部屋みたい。
ミュージアムを後にし、17時53分ミュンヘン中央駅発、ベルリン行きの電車に無事に乗った訳だが、ここからが珍道中。
説明するのも非常にややこしい。
僕たちは間違いなく、ベルリン、ゲズントブルンネン駅行きの電車に乗ったんだ。
元々、ベルリン中央駅行きだと思っていたけど、ゲズントブルンネン駅ならベルリン中央駅より我が家に近いので、そこまで行くならラッキーと思ってた。
そして、ニュルンベルクに到着する前にアナウンスでベルリン中央駅行きの人はお乗り換えください。みたいなアナウンスがあった。
僕はゲズントブルンネンに行くんだから乗り換えなんて必要ないと思っていたら、乗っていた電車の行き先がドルトムントになっていた。
ICEの電車の半分がベルリン行きで、半分がドルトムント行きにニュルンベルクで分裂して分かれたのだ!
特にトリッキーなポイントが、ミュンヘンで出発したときはベルリン「ゲズントブルンネン駅」行きと書いてあったにも関わらず、ニュルンベルクでベルリン中央駅行きの方はお乗り換えくださいとアナウンスされた事だ。最終目的地として書いてあったベルリンゲズントブルンネンはどこいってんねん。
まあその後Würzburg(ヴュルツブルク)からBamberg(バンベルグ)と言うどっちも聞いたこと無い街に電車を乗り継ぎ、BambergからErfurt(エアフルト)に行き、Erfurtからベルリン中央駅を通過し、最終的にベルリン、ゲズントブルンネンに深夜1時56分に到着予定(あと15分で着く)。
0回乗り換えで帰れたハズが3回もICEを乗り換えて4時間遅れ。
最後のICE車内で温かい野菜カレーを食べた。
しかも最後の電車が40分遅れて来たのでクソ寒い中プラットフォームで震えながら待ってたから心底あったまった。旨かった。
まだまだ話足りないこともあるけど、この辺で。
ぶっちゃけかなり疲れたけど、非常に濃い2日間でした。
深夜なのでローカルトレインは終電過ぎてるからゲズントブルンネンついたらタクシーで帰ります。
てか来週日曜日もまたベルリンでヤーパンマルクト出展しなければならない。
いきなり明日から制作しなきゃか〜(泣目)
でもMasatoクエストの経験値はアップした模様。

今ミュンヘンに向かってる。


今ミュンヘン行きのICE(ドイツ版新幹線)に乗ってます。
本日11/19の12時から開催のイベントJapandult(ヤーパンドゥルト)に出展する為だ。
朝5:12分発の電車に乗ってまだ眠い💤
ベルリンからICEで約5時間
HalleとかErfurtとか聞いたことない街を通過してミュンヘンに向かっている。
フリーwifiがあり快適
↑出発時、ベルリン中央駅で撮った写真。 
巨大クリスマスリールを飾り付けてる最中だった。
↑これがJapandult
今年の夏に出展しれ以来の2回目。
前売り券は完売らしい。びっくりだ。
今日の天気は雨のち曇の予報で微妙な天候だけど、どうなるだろうか。
お花カプセルは沢山用意したぞ!
その他フローライトや新作も準備した。
来週末はベルリンでもヤーパンマルクトがあるから、来週も忙しくなりそうだ。
そう言えばこの前のArtminius(通称おばちゃんだらけのイベント)で顔見知りだったフェリックスに再会。
シルバージュエリーつくってる。
超デカい指輪あった。
いやマジデカいドイツ人いるんだって。
彼の父がプロのゴールドスミスらしく技術は彼に習ったとか。
実は先月の工具盗まれ事件の件も知ってて、ドイツで良い工具売ってるお店のサイトも教えてもらった。
オンラインショップはなく、ウェブサイトからカタログをダウンロードして品番をメールで店に伝えるオールドスタイルらしい。実際のカタログも無料注文できるみたいなので、近いうちに頼みたい。
悪い事もあれば、救いの手を差し伸べてくれる優しい人もいるもんだ。
さあ、あと10分でミュンヘンに着くぞ。
それじゃあ行ってきます。




ポーチ盗まれ事件


ちょっと時間が経ってしまったが、
2週間前の10月8日の日曜日、
僕はまたウェディング地区のデザインマーケット、Weddingmarktに出店者として行った。
ちょっと肌寒かったが日がさすと暖かく、
秋っぽい空気の中穏やかにマーケットはスタート。
11時から始まり、僕自身も接客やマーケットを楽しんでた。
少しお客さんも居なくなり始めた午後4時頃、あるスパニッシュ系のお客さんが彼女にネックレスを買いたいと言って2人で現れて女性がネックレスを試着。するとチェーンが少し長く、短く出来ないか尋ねられた。
簡単な工具を持ってきていたので、「出来ますよ。少々お待ちください」とお客さんに返答。
作業はものの数分で完了、お客さんも満足そうだった。
そのお客さんが去ると、あるドイツ人の女友達が遊びに来てくれた。
彼女は日本好きで一○奏 -ichienso-のイヤリングが買いたいと言う。
すでにお目当ての作品をメールで聞いていたので、速攻でそれを購入。
事件が起きたのはその直後、その友人と会話中だった。
今回の僕の出店場所はコーナーブースで、背中側から走って来た誰か分からない男に"何か"が盗まれた。
本当に一瞬の出来事で僕はすぐにリアクションできずにフリーズして犯人を友人と目で追う事しかできなかった。
しかし何が取られたかもすぐに理解できず、財布はウォレットチェーン付きで身に付けてあるし。なんだ?
犯人が何かを盗んだあと、テーブルから僕のライターが落ちたのは知ってる。
僕は犯人は何かを盗もうとしたが失敗して、ライターだけ落としたんじゃないかとおもった。
とりあえずライターを拾い、犯人が逃げた方向に向かって小走りで向かった。
道行く人がアッチに逃げてったぞ、と教えてくれたが、もう犯人の姿はなかった。
友人1人を僕のブースに置き去りにしてたから、これ以上ゆっくり時間を使うことは出来ないと判断して戻った。
戻った後も何が盗まれたのか分からず、友人に犯人は何か盗ったか?と聞いたらたしかにポーチらしきものを盗んで言ったと言われ、ん~と考えた結果、工具が入った革のポーチだ!と判明。
たしかに大きさ的にも素材的にも財布っぽくみえる。
しかし中にはハサミやラジペン、ニッパー、目打ちなどの工具達。。
そしてマーケット終了。
非常に後味の悪い終わり方だ。
こんな事は初めてだ。
泥棒を肉眼で見たのも初めてだ。
肉眼で確認しながらも捕まえられなかった自分が悔しかった。
最悪だと思いながら荷物をパッキング。
完全に暗くなる前に、荷物を持ってもう一度犯人が逃げた方向に向かった。
道はあらゆる方向に繋がっていて、犯人の行方なんて全くわからない。
何となく犯人が逃げそうなルートを推理しながら裏道を進むと、なんと道端に俺のポーチを発見!
中は空だったが、まあこれだけでも見つけたのはお手柄である。 
日本が安全過ぎるというのもあるがドイツもやっぱり危険なんだなと再認識した。
出店の時は特にだが、外に行く時は面倒だが常に警戒心を怠ることは出来ない。
そんな事件があっても嫌なことばかりではない。
この人も今回のマーケットで出会った1人。
一○奏のジオメトリックネックレスとベルトを買ってもしてくれた。
↑彼はギリシャ人のミュージシャン
オーダーも含め4点ほどお迎えくださった。
それとアメリカからネットショップを通じて注文が入ったお客さんデザインのフローライトネックレスを形にした。
海外に住んでいると色んな意味で経験が出来る。
そして海外から見る日本も見えてくる。
日本の心とは何か、
それはお互いを気遣う心なんじゃないかと思う。
言い方を変えたら謙虚な気持ち。
争いを起こさず、相手を思い遣る協調性。
だからこそ世界一安全な国。
それはとても優しく、本当に素晴らしいことなのだが日本に住んでると忘れがちなんだ。

では海外はどうか?
国によって違いがあるとは思うが僕の住むドイツ、もしくはヨーロッパは本当に自分中の利己的主義だ。
たくましくないとヤられる。
意見を言わないと相手に飲み込まれる。
なので強く自分を律して自分の気持ちをストレートにドンドン伝えないといけない。
それはそれでとても大事なことで、当たり前ともいえる。

したがって逆に言えば日本人は優しすぎるから弱いと言えてしまうのだ。

今回の事件を踏まえてそんなことを思った。
なんだかんだで僕の海外生活はもう少し続きそうだ。