秘密のたからばこ
【秘密のたからばこ】
***(P507より)***
......
人間が.....やっと.....本気になるのよ。
もう飢えて死ぬ人はいないし、
財産を貯め込む人もだんだんと少なくなる。
いつまでもそんなことをしていたら、
誰にも相手にされなくなるの。
もう、嫌な仕事を強制される人もいないし、
雨風をしのぐ屋根を持たない人もいない。
すべての価値観が見直されて、
弱者や敗者を生み出さないような社会のあり方に変わっていくの。
子供たちは社会の財産とされて、
すべての子供たちが
平等な機会と教育を与えられ、
衣・食・住のすべても、
社会が全責任を持って育てるのよ.....。
もう、貧困のために学校へ行けない子や、
病気で死んでいく子もひとりもいないのよ。
誰もが音楽や芸術や絵画や演劇や歌やダンスやバレエを楽しめるような.....
ありとあらゆる芸術が花開く新しい時代......
美しいもの、人を感動させるものにこそ、
価値があるとされる社会。
モノを重視するのではなく、
心や精神や本当の知性にこそ、
重きを置き、尊ばれる社会。
他人を踏みつけて奪うのではなく、
何もかも人と人とが分け合い、
助け合って生きる社会。
大地をアスファルトやビルですっかり覆ってしまうのではなく、
ありのままの美しい自然と
そこにある神の恩恵と共に人々が暮らす社会。
.......
秘密のたからばこという本には、
とても大切なことが詰まっています。
見て見ぬ振り、気づいて気づかぬ振りをして
目を背けていたことや、蓋をされていたものごと
これらを、そのままにして新しい時代は切り開けない...
やっと深い眠りから覚め始める、勇気を与えてくれる、
秘密のたからばこ