『花の生涯-梅蘭芳』ジャパンプレミア試写会・レポ | ひょうたんからこまッ・Part2

『花の生涯-梅蘭芳』ジャパンプレミア試写会・レポ

『花の生涯-梅蘭芳』
ジャパンプレミア試写会・舞台挨拶

2月25日(水)開演/19:00
会場/新宿ピカデリー1
司会/伊藤さとり
ゲスト/黎明(レオン・ライ)・章子怡(チャン・ツィイー)・安藤政信
★『花の生涯-梅蘭芳』公式サイト

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ひょうたんからこまッ・Part2
陳凱歌(チェン・カイコー)監督と余少群(ユイ・シャオチュン)さんのサイン付きポスター

今回は記録用に持参しているメモ帳を忘れてしまったので、
翌日のニュース記事を読んで改めて思い出した3人の言葉の中から
特に印象に残っているそれぞれのコメントをまとめてみたいと思います。
舞台上に揃った3人、そして司会の伊藤さとりさんまで、
何故かブラックを基調としたモノトーンで衣装をまとめていた為、
色彩的な見た目には少々地味な舞台となりましたが、
それでもチャン・ツィイーさんは流石に美しいスタイルで、
黒いドレスがとてもお似合いでした。
★参考写真・・・ サーチナ
レオン・ライさんもチャン・ツィイーさんも、
初めに「コンバンハ」と日本語で挨拶されました。
二人ともこの作品に関わり陳凱歌(チェン・カイコー)監督と仕事をしたことで、
中国文化を学ぶ上でも、演技の上でもとても勉強になったと述べていました。
作品ががベルリン国際映画祭コンペ部門に出品されたこと(★参照) に話題が及び、
司会に感想を求められると二人は口を揃えて
「とにかく寒かった!」とひとこと。
続けてレオン・ライさんは、
「滅多に見ることの出来ないチャン・ツィイーさんのドレスアップした姿を見られたこと」
「安藤さんと美味しいドイツビールを飲むことが出来たこと」
・・・が良かったと答えて会場を和ませる余裕も。
チャン・ツィイーさんはデビュー作品の『初恋のきた道』 (我的父親母親・1999年)で
一度ベルリンを訪れたことがあり、
(※後に調べたところ『初恋のきた道』 は、
 第50回(2000年)ベルリン国際映画祭で銀熊特別審査委員賞を受賞しています)
またレオン・ライさんは『ラブソング』(甜蜜蜜・1998年)で同じくベルリンを訪れたそうで、
今回のベルリン国際映画祭は二人とも約10年ぶりの参加だったようです。

安藤政信さんにとっては、このベルリンが初めての国際映画祭体験だったそうで、
「陳凱歌(チェン・カイコー)監督に声をかけていただき光栄だった。
この作品に関われてとても勉強になった」
と、述べていました。
「自分はひとつの作品から次の作品に出演するまでのスパンが長く、これが2年ぶりの作品」
・・・みたいな事もおっしゃっていましたが、
(※映画への出演は『さくらん』(2007年)以来本当に2年ぶりだそうです。)
司会から北京語の台詞に関しての賞賛があった時には、
「自分でも本当に努力したと思っている。
中国では吹き替えは当たり前だが、自分の声で台詞を観客に伝えたかった。」
と素直に自らの努力を認め、この作品にかける深い思いを吐露されていました。

そんな安藤さんの北京語での演技に関して司会者から感想を求められて、
レオン・ライさんは「彼は本物の芸術家」と賞賛の言葉を贈り、
チャン・ツィイーさんは
「これからも中国語の勉強に精進してもらってまた共演出切ると嬉しい」
と声をかけていました。
最後に司会者から「来場している観客に最後のひとことを」と求められた時に、
チャン・ツィイーさんが、
日本のふたつの作品がアカデミー賞を受賞したことについてわざわざ言及し、
「同じアジアの映画人として嬉しい。心からおめでとうを言いたい。」
と、私たちに向けて贈ってくれた祝福と賞賛の言葉がとても印象深く残りました。

映画ではレオン・ライさんが京劇の女形を、
チャン・ツィイーさんが男役を見事に、そしてとても華麗に演じています。
チェン・カイコー監督の美意識が見え隠れする中で、
時代に翻弄されながらも芸術家としての信念を通し続けた、
伝説の京劇俳優・梅蘭芳の半生が描かれた作品です。
当時の人々をその舞いの虜にした梅蘭芳・・・。
愛し尊敬する人々との出会いと別れの中で、磨かれ極められていくその芸・・・。
若き日の梅蘭芳を演じた余少群(ユイ・シャオチュン)の美しさにも目を奪われました。
詳しい作品レビューはまた別記事にて機会があれば書きたいと思っています。

当日展示されていた衣装です↓
画像はクリックで拡大されます。

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