これまで、『発症~入院~手術~退院~』 と、少し前の過去の記憶を辿りながらこのblogを書いていましたが、今日からは、現在の事を書くことにします。
退院してから、今日まで20日あまり経っていますが、それ程大事件もありませんでしたし、そのうち、ぽつぽつ書くかも・・です。
ふ~。少し気分がホッとしています。
やっぱり、その日の事を書きたいわ。
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さて、本日は退院後2回目の受診日でした。
そこで、一大事件!
腫瘍マーカーは、正常値に戻っていました。
・CEA・・・・・基準値 0~5.0 のところ 4.7 でした。
(退院時、6.1 だったので少し心配だった。)
(入院時は 32.4 でしたけど。)
・CA19-9・・・基準値 0~37.0 のところ 0.1
(これはいつも正常)
軽度の貧血はあるものの、白血球は、3700で問題なし。
ここまでは予定通り・・でしたが、
おもむろに、H先生が口を開きました。それは・・・
「化学療法のことだけど・・・・こういうのもあるんや。」・・・と。
欧米ではすでに行っていて、良い治療結果が出ているもので、
私がいまやろうとしているメニューより、効果がある・・・と。
それは、『FOLFOX4』 と呼ばれているもの。
トポテシン(一般名=イリノテカン、CPT-11)ではなく、
エルプラット(一般名=オキサリプラチン)を使用する。
UFTとユーゼル(ロイコボリン)の内服ではなく、
5FUとロイコボリンの持続点滴をするもの。
具体的には・・
エルプラットとロイコボリン(抗がん剤の効果を高める)を 2時間かけて点滴し、
5FU(抗がん剤)を急速注入後、44時間持続点滴するらしい。
これを2週間以上の間隔をあけ、8クール(?)行うというもの。
欧米では、ステージⅣの切除不能の転移がんや、再発治療大腸がんに対してこの治療を行い、生存率を上げているのです。
(といっても、生存率が、1年→20ヶ月まで延びた程度。)
日本では、患者団体の早期承認の要望を受け、昨年4月に認可されたのです。
ただ私は、ステージⅢですから、治療対象ではないのですね。
「その辺は、心配しなくてい。なんとでもなる・・・。」と。
(こんなこと、言っちゃって、いいかな?)
そりゃあ、効果の高いものをして頂きたいですよね。
即座に「それにしてください。」と返事しました。
ただ、その治療は、丸2日間(正確には44時間)の持続点滴になるわけです。
そうなると、2泊3日の入院が必要です。
あと、8回も・・・?
「ん・ん・ん~」 という事で、奥の手、登場!
皮下にIVHポートを植え込めば、自宅治療が可能になるのです。
それに決めました。
で、来週、局所麻酔で、ポート留置術を受けることになりました。
あ~ァ、また、入院! また、手術!
・・・ですが、常に一番好い治療を選択したいですからね!
ただ、もう少し早く教えて欲しかったなあ~。(・・と、本音の声)
しかし、先生も、試行錯誤だったのでしょう。
本来なら、治療ガイドラインどおり(内服のみ)でも、文句はないところですから。
少しでも再発率を下げようと、いろいろ考えて下さっているH先生。
感謝せねばなりませんね。
その後、ケーキを20個ばかり買って、職場に顔を出しました。
「わ~!師長さーん!!」と、寄って来た。 (ん?ケーキに??)
久しぶりの現場です。
白衣姿が少し、眩しい。
当たり前のように、毎日白衣を着て働いていたけれど、
それは当たり前の事ではないのですね・・。
私の代行をしてくれている、N係長が、資料をきちんとそろえて、やってきました。
「報告させてもらっていいですか?」と。
「休み中は、全てあなたに権限を委譲してるんだから、自信もってやればいいのよ。」と、わたし。
でも、聞いて欲しい気持ちも良くわかった。
彼女は、本当によくやってくれている。
大変だろうに、「いい勉強をさせてもらっています。」と言ってくれる。
「ゆっくり、休んで・・・でも、復帰をみんな待ってます!!」と。
嬉しい、感謝です。
みんな、ありがとう。
他にも、いろんな人と立ち話をして、
お家に帰ったのは、午後3時半でした。
でも、疲れていませんよー。
いい気分転換になりました。