うどん Ⅲ【内】日本三大うどん 麺 規格 製法の一例 製法…
料理
多種多様な料理が作られている。料理方法や食べ方による名称分類と、上にのせる具(加薬/種物/薬味)による名称分類が存在する。
料理方法や食べ方による種類
薬味や具は地域や店により様々なものが存在する。
ざるうどん
かけうどん
つけ汁うどん
かけうどん・素うどん
詳細は「かけそば」を参照
丼に入れたうどんに熱いつゆをかけたもの。主に関東では薬味(主に刻み葱)以外は入れず、具・種物を入れた場合それらは「かけうどん」とは呼ばれない。西日本(香川県を除く)では「素(す)うどん」と呼ばれ、とろろ昆布や薄切りのかまぼこなど何かしらの具材が入ることが多い。
ざるうどん
茹でた麺を冷水で締めて、笊(ざる)などの器に盛ったもの。つゆに付けて食べる。「もりうどん」とも呼ばれるが、ざるそばと同様に刻み海苔の有無で区別される場合もある。
ぶっかけうどん
茹でた麺を湯きりして器に盛り、生醤油や少量のつゆをかけて食べる。具は様々であり、具材名を冠して「肉ぶっかけ」などと呼ばれることがある。
釜揚げうどん
詳細は「釜揚げうどん」を参照
茹であげた麺を水で締めない状態で、つゆにつけたり、生醤油を直接かけたりして食べる。麺に生卵を和えたものは「釜玉うどん」と呼ばれる。 また、一度水で締めた麺を湯に浸かった状態で供するものは「湯だめうどん」という。
つけ汁うどん
詳細は「つけ汁うどん」を参照
茹でた麺を器に盛り、豚肉やきのこなどを煮込んだ汁につけて食べる。「つけうどん」「汁つけうどん」とも呼ばれる。
煮込みうどん
詳細は「煮込みうどん」を参照
つゆの中で麺を煮込んだもの。
焼きうどん
詳細は「焼きうどん」を参照
麺を炒めて調理したもの。
上にのせる具(加薬/種物/薬味)による種類
きつねうどん
詳細は「きつね (麺類)」を参照
きつねうどん
甘く煮た油揚げを載せたもの。地域により、「けつね」、「しのだ」とも呼ばれる。近畿地方では「きつね=油揚げの乗ったうどん」のことであるため、「きつねうどん」という表現はあまり用いられない。
きざみうどん
細く刻んで油抜きした薄揚げを載せたもの。通常、薄揚げに味付けはされていない。近畿地方では「きつね」とは別メニューとして供される。
月見うどん
かけうどんに生卵を落としたもの。卵の卵白(白身)を雲、卵黄(黄身)を月に見立てたことから月見と呼ぶ。夜空に見立てた海苔を敷く場合もある。
山かけうどん
山芋などのすりおろしをのせたもの。ぶっかけ・冷やしなどの種類もある。生卵や刻み海苔をのせることも多い。地域によっては「とろろうどん」とも呼ばれる。
とじうどん
「卵(玉子)とじうどん」ともいう。丼の表面を半熟の卵で綴じたもの。鶏肉も使用し親子丼の頭と同じものを載せたものは「親子うどん」とも呼ぶ。
天ぷらうどん
天ぷらうどん
天ぷら(エビやイカなど)、あるいはかき揚げを載せたもの。特に断りのない限り、一般のそば屋ではエビの天ぷら、立ち食い店ではかき揚げが用いられる。かき揚げを使用したものは「かき揚げうどん」と呼ぶ事もある。関西地方の立ち食い店では、具材のほとんど入らない「天ぷら」と、野菜中心の「かき揚げ」の二種が用意されていることも多い。また、薩摩揚げを載せたものを天ぷらうどんと称する地域もある。
たぬきうどん
詳細は「たぬき (麺類)」を参照
地域により大幅に具材が変わってしまう。関東近郊では天かす(揚げ玉)を散らしたもの指し、京都においては、細切りの油揚げを載せてから、くずあんを掛けておろし生姜を添えたものを指し、金沢では「いなりあんかけうどん」となる。大阪では「はいからうどん」と呼ぶ事もあるが、葱や天かすを無料トッピングとして提供している店舗も多いため(北部九州地方も同様)、素うどんのバリエーションとして認識されている場合もある。大阪や神戸などで「たぬき」と言えば、きつね(うどん)の麺をそばに変えたものを指すのが一般的である。
力うどん (ちからうどん)
力うどん
餅が入ったもの。他の具と組み合わされる場合も多い。近畿地方での呼び方の「かちんうどん」「かっちんうどん」とは、「餅」を指す女房言葉から。通常は焼き餅が乗せられることが多い。
かやくうどん・五目うどん・おかめうどん
「たねもの」・「かやく」と呼ばれる具を数種類入れたもの。具は、なると、ほうれん草、鶏肉など様々で、「五目うどん」とも呼ばれる。特に具の種類の多いもの(8種類以上)については、東京や西日本の一部地域で「おかめうどん」(おかめ八目に由来)と呼ばれることもある。おかめうどんは元々東京の太田庵が発祥で本来はそばのメニューであり、松茸や湯葉、かまぼこ等の具がおかめの顔に見立てて配置されている。現在ではかまぼこ以外の具は省略されるか別の食材に置き換えられることが多い。具のことを関西では「加薬(かやく)」と呼ぶことが多い。関東では具の入ったものを「種物(たねもの)」と呼ぶ。
卓袱(しっぽく)うどん
上記の五目うどんに似るが、地域によって具・出汁など内容が異なる。香川・京都などに多く、山形にも「しっぽく」が訛ったと推定される「すっぽこうどん」がある。京都の卓袱うどんは、しいたけの煮付け、かまぼこ、ゆば、板麩、三葉などを載せたもの。香川では、冬のメニューともなっている。元々は江戸時代に卓袱料理の影響を受けて京阪地区で考案された。
あんかけうどん
つゆにくず粉や片栗粉などを入れ、とろみをつけた餡(あん)をかけたもの。京都では細切りの油揚げを載せて、くずあんを掛け、おろし生姜を添えたものを「たぬきうどん」と呼ぶが、そこから油揚げを除いた物のことを「あんかけうどん」呼ぶ。また、餡に溶き卵を混ぜたものを「けいらんうどん」と呼ぶ。
おだまきうどん
茶碗蒸しの材料に麺を入れたもの。うどん入り茶碗蒸しを「おだまき蒸し」と言うのに対し、こちらはあくまで麺が主体である。「おだまき」は「小田巻」と漢字で書かれることが多いが、玉が麻糸を空洞の玉のように巻いた様に似ていることから「苧環と名付けられたという説もある。高価な品だったが、大正期までは大阪で盛んに供された。しかし手間がかかることが嫌われ、現在では正規のメニューに載せている店は非常にまれである。
カレーうどん
カレーうどん
カレーうどん・カレー南蛮うどん(地方によってはカレーなんば)と呼び、蕎麦の「カレー南蛮」と同様の料理である。だし汁にカレー粉を加えてカレー風味にしたものや、だし汁で延ばした和風カレーをつゆとして用いたもの、あるいは茹でた麺にカレーライス用のカレーを直接ないし温かい麺つゆと共に掛けたものなど多彩である。昭和10年頃は、カレーライスより盛んに食べられており、各社から「南蛮カレー粉」が発売されていた[24]。地域により具材、調理法が異なりバリエーションが多い。南蛮は、かつお節などの出汁を使用し長ネギを入れたカレー風味のつゆを使用したもの(南蛮はネギなどを表す場合があった)で、カレー南蛮が古くから食べられていたが、これと同様の味付けと調理を行う。「冷やし」もあり、地方では町おこしのための独自料理など種類や独自名称も多い。
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鴨南蛮・鶏南蛮・かしわうどん
「南蛮」の麺を、うどんとしたもの。地域によっては「鴨南蛮」「かもなんば」という名前で鶏肉が用いられる例もしばしば見られる。白ネギの流通が少なかった西日本では、青ネギの斜め切りが用いられることも多い。
肉うどん
肉うどん
牛肉、豚肉、また地方によっては馬肉を具にしたもの。肉は甘辛く煮付けらていることが多い。
その他の食べ方
- 鍋焼きうどん
- 土鍋を用いた煮込みうどん。通常は天ぷら、卵、かまぼこ、鶏肉、野菜など他種類の具材が用いられる。
- 味噌煮込みうどん
- 汁が味噌仕立てであり、土鍋などで煮込んだ料理。豆味噌を用いたものは愛知県の郷土料理とされている。また、その他各地でもその地域特有の味噌を用いたものが提供され、それらは田舎煮込みうどん・田舎風味噌煮込みうどんなどと呼ばれることもある。
姫路ちゃんぽん焼き(うまいもん横丁)
- 焼きうどん
- 焼きそば風の料理。
- ちゃんぽん焼
- 姫路市発祥のご当地グルメで「焼きうどん」と「焼きそば」がミックスされたもの[25]。太さの違う麺が合わさった食感は新感覚としてテレビ番組で幾度か取り上げられた[26]。
- うどんすき
- 寄せ鍋風の料理であるが、メインが麺である。近畿地方でよく食べられる。
- 揚げうどん
- 揚げ蕎麦のように揚げたもので、ビールのつまみやスナック菓子として食べる事が多い。
皿うどんは、名称に「うどん」とあるが、うどんを使用しない麺料理である。