ウィキメディア財団 ウィキペディア【前半】Wikipedi…
組織
ウィキメディア財団の最高意志決定機関は、2014年現在で10名からなる理事会である。フロリダ州法の規定により理事は無給である。
- 1名は創始者枠。創始者で初代理事長を務めた ジミー・ウェールズ (在任2003年設立時-2006年10月、現名誉理事長)。
- 2名はウィキメディア・チャプターおよびウィキメディアテーマ別組織から選出される
- 3名はウィキメディアのコミュニティにより指名される
- 4名はその専門により理事会から任命される
- wmf:Board of Trustees#Structure(20:06, 23 June 2016あるいは の版)による
理事会構成メンバーは 財団ページwmf:Board of Trusteesを、過去の理事はwmf:Former Board of Trustees membersおよびwmf:History of the Wikimedia Foundation#History of the Boardを参照。
理事会は、財団とプロジェクトに対する最終的な決定権を持ち、また定款を変える権限をもつ。
会員資格
ウィキメディア財団は会員資格を持たない。会員制度は2006年以前の定款に記述があるが、実現には到らなかった。この改定以前の定款で「会員よりの選出」とされた理事枠は、「コミュニティ」の投票による理事枠として残された。投票権者の詳細は理事会がこれを定める。2007年の選挙では、一定の編集回数と編集歴によるほか、システム管理者、職員で一定の活動歴をもつもの、および理事に投票権が与えられた。
ローカル・チャプター
ウィキメディアを名乗る資格を財団から認められたユーザ団体を、ローカル・チャプター(local chapter) と呼ぶ。財団の下部組織ではなく、それぞれ独立した組織である。以前は「地方支部」と訳されていたが、下部組織と誤解を招きやすかったので「国別協会」あるいは「国別・地域別協会」と翻訳されるようになった。ローカル・チャプターと財団の法的関係は、必ずしも一様ではなく、個別に契約を締結する。ウィキメディア財団を現地で法的に代表する資格を持つものから、独立な法人格をもち非公式な協力関係にあるものまで、主に現地の法律上の理由にもとづきさまざまな関係が存在する。
ウェブサイト上のコミュニティでもある各プロジェクトと、ローカル・チャプターの間には法的には関係がない。ローカル・チャプターは企業・学校・他の社会団体と現地ユーザとの連携を図ると共に、また独自の資産をもち、財団の活動の支援を行う。ローカル・チャプターはそれぞれ独自の会計をもち、ローカル・チャプターへの寄付はウィキメディア財団の直接の収入とはならない。一方でローカル・チャプターが取得した財産がウィキメディア財団の活動の支援のために利用されることがある。代表的な例として、ドイツ・チャプターからのウィキマニア2005(後述)への寄付、ドイツ・チャプターの保有する計算機資源の提供 (toolserver) などがある。
2015年12月現在、ウィキメディア財団から承認済みのローカル・チャプターが所在地別に41、準備中が27存在するが、日本ではまだ設立されておらず、準備中ですらない。それぞれのチャプターの設立年次および法人格等についてはLocal chaptersを参照。
職員