ストーカーの話 第3話 | 期間限定!!ゴールインするまでのブログ

ストーカーの話 第3話

第2話 から続く】

この記事は「ストーカーの話 第1話・第2話」のつづきになっています。

まだ読んでない方は第1話…こちら 、第2話…こちら からどうぞ。


その頃は、やたら無言電話が多かった。

家電は、取るとしばらくの無言の後、切れる。

携帯電話には、非通知や公衆電話から。

取るとやっぱりしばらくの無言の後、切れる。


最近ケンカがちの彼氏が嫌がらせでやってるのかも。

その時は、その位にしか考えなかった。


またまた、数日後、ギックリ腰になった。

もともと、ギックリ腰がクセにはなってはいたものの、

会社の通勤の辛いこと、辛いこと。

おまけに腰をかばってヘンな歩き方をしていたので、

通り過ぎる人が見ること、見ること。

その中で、退勤途中、すれ違い様、ある男性に異常な位に凝視された。


そんなにヘンな歩き方なのかなぁ???

その時は、その位にしか考えなかった。


数分後、やっと近づいた自宅近くの交差点で、

信号待ちをしていると、

私を追い越して横断歩道ギリギリのところに立つ男性がいた。

男性は振り返り、私を凝視する。

大通りの交差点で、信号は赤にかわったばかりなので、

青にかわるまで十数秒。

その間ずっと私を凝視していた。

見られていると気がついてからは相手の顔を見ることもできず、

ずっと下を向いていたが、信号が青にかわるかわりばな、

ふと、顔を上げると、さっきすれ違ったはずの人だった。


少し気味が悪かった。


同じ日、彼氏と別れる決意をした。

再び、ドア越しに大ゲンカ。

二度と入れないという強い決意を持ってのぞみ、見事達成。

精根使い果たし、テレビの前でボーッとしていると、再びCメール受信。

やっぱり知らない人の電話番号。


文面はこんな感じ。


僕は、△△区で公務員をやっている27歳の者です。

××××さん(私の名前)のことが前から気になっていました。

もしよかったら、僕と一度会っていただけないでしょうか。

こんなメールいきなりしてすみません。


誰だよ???

しかも、名指し???

しかも、私の電話番号知ってるのかよ???


一人暮らし歴が長く、用心深くなっている私は、

いろいろ面倒なことが多いから、携帯電話の番号やメアドは、

カラオケ屋さんやボーリング場でも極力書かなかった。

合コン行っても


私「会社のケータイあるから、

  2台もウザくて、MYケータイ、持ってない


ってウソついてたし。

もちろん、出会い系にお世話になるほど、不自由はしていない(つもり)。

これでも身持ちは固いほう。


夕方の気味悪かった一件もあって、恐怖感に襲われ、友人に電話。

今あったことを話した。


友人「今日、うちに泊まりにおいでよ


と元気付けてくれる友人のやさしい言葉に、力づけられるも、

これしきのことで迷惑はかけたくないと思い、

やんわり断り電話を切ってはみたものの、まだ気味が悪い。


すると、我が家の呼び鈴が、


ピンポ~ン。


と鳴った。

恐怖映画並みのタイミング。

そこにいるのは、別れたハズの彼氏かはたまたメールの主か。


【第4話に続く】