【観劇記録】ドードーの旗の下に | 手上のコイン Blog

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劇団ガソリーナ特別公演
『ドードーの旗のもとに 第一章~少年よ千夜一夜の夜が明ける~』

原作・作・演出・他 じんのひろあき

2011年1月13日(木)~16日(日)
萬劇場

■Cast

下釜千晶(ケッケコーポレーション)
久木田佳那子
遠藤雅幸(フレッシュハーツ)
渡辺佳美(ケッケコーポレーション)
森双葉
吉原小百合
都紀絵
木村大介
吉岡毅志(10ーPOINT)
吉田潔
濱美穂子
田辺雅生(劇団イタセンパラ)
城直展也
岡本広毅(ガソリーナ)
丹聡(劇団有機座)
浜田洋平
長澤美加
島本万里江
AYACYU(あやちゅう)
田中翔二郎
原田達也
村田昇磨
土田ひろ子
榊陽介
伊藤栄次(ケッケコーポレーション)


劇団サイト http://www.hiroaki-jinno.com/

■Story

とある映画の声の収録の為、役者が集められる。
映画のタイトルは『ドードーの旗のもとに』
その映画は、現代の技術では実現しえない手法で制作されるため、技術の進歩が追いつくまでの時間を加味し、100年後に公開される予定だという……。



……とストーリーの前振りを書いてみたものの。
この朗読劇そのもののストーリーにこの設定が必要なのかどうかは悩むところだったかも。
あ。これ、朗読劇です。

朗読劇の観劇経験が少ないので、あんまりどうとは言えないけれど。

朗読劇というのは、役者さんはどこまで朗読すべきなのだろう…?
観客の前で台本と首っぴきな感じで読まれても何だかなぁ…という感じだろうし。(朗読しているところを観る意味が全くない…)

朗読劇、というものを最初に観た時は、
役者さんは殆ど台本を頭に入れた状態で、台本を繰るのは形式程度、というものだった。
今回は、どちらかというと録音スタジオを公開で見ている感じ。設定が設定だけにま、そうなるよなと思いつつ。個人的趣味からすると今一つだったかなぁ。
役者さんが動いて芝居する方がやっぱり好きだ。
…というのはまぁ、とりあえずいいとして。

内容的には、無国籍な設定。
王政の国で起きたクーデターと、その時、城の秘密の屋根裏に匿われた王子。王子を支え続ける厨房の人々。かつてその部屋で匿われていた亡命作家の小説。その他もろもろ…。
ティーンズノベル的な設定なのに、
R指定…か。PG-12くらい?な内容に割と多くのストーリーが裂かれていて。まあ、現実的というか、一種リアリティーを持たせたのかもしれないけれど。

映画の技術うんぬん以前に、一体この映画、どの年齢層に見せるつもりやねん←似非関西弁やめなさい
と、心の中で突っ込んだのは言うまでもない……(笑)

閑話休題。

物語そのものは初見ならば面白かった。
まあ、何度も観る必要性は(というか、楽しめる部分は)芝居としては無い。前述したとおり、録音スタジオを公開で見ている感じなので、視覚的な部分で見るべき芝居はさほど存在しない。
何なら、目をつぶって声だけでも良かったかも。
声の演技に関しては割合達者な方が多かったので。
ただ、マイクを使って増幅されているんだから、しかもあの会場の規模なので、声量があるにまかせて叫ばれると耳が痛かった…。
↑というのもあるけれど。
声の演技で、叫んで盛り上がりを演出しようとする芝居は、基本的に私は好きじゃないんだなぁ。…特に舞台の場合は高い叫び声よりは低い銅間声のような叫びの方が迫力が増すので、好きなんですよね。情感も、より込められるように感じるし。

…なんてことを思った朗読劇でした。


出番は少なかったけど、あの獣医さん役の人、何気に良かったな…(独り言)