2/11 国立駅近くの、ひかりプラザでセミナーをさせていただきました。



タイトルは、「病気の見えないプロセスから健康になるヒントを考える」講演会




ではダイジェストで講演内容をご紹介します。


前半は私の考える、「病気の見えないプロセスをみつめる医療」に繋がるお話です。
「本質治療」が私の考える「病気の見えないプロセスをみつめる医療」で、
その根底にある考え方がホリスティック医学の考え方であることをご紹介いたしました。
そして、病気から卒業する医療がこれからは必要で、そのためには「対症療法」から「本質治療」への転換が必要であること。





健康になるためには、まず「ゴール・ビジョン」が必要であること。
今の保険診療ではそれを設定せず治療を続けているだけだから終わりがなく治療が続き、治ることがありません。
健康に対する考えも、データを正常化するというのではなく、「自分にとってどういう言う状態が健康かを考えること」、「それはどんな幸せを求めるのか」ということと同じであること考えてもらいたいと思いお伝えしました。




お子さんをお持ちの親御さんが多かったので、もしかしたら後半の、予防接種、ステロイド、抗生剤、フッ素の話の方が
興味あったかもしれませんね。

・予防接種については、世の中は意見が両極端です。
1.打つことを強く奨める立場
2.完全否定、どちらかというと打たない方に誘導する立場
に二分しています。

今回セミナーの後の質問を受けて感じましたが、打つ打たないよりも、
むしろ「打たない選択をした親御さんお子さんをどう(病気からではなく社会から)守っていくのかというのが問題だと改めて感じました。
そこまでちゃんとフォローせず、一部の方々がワクチンの害悪のみに注目し打たないような言説を振りまく現状に懸念を抱いていることについても述べました。
そして、私はむしろどちらの選択肢をとるにしても味方であることを強調させていただきました。

時間も限られていたのでそのような私の考えを以前に書いたブログ、
“ワクチンの不安に寄り添える医療”をご紹介いたしました。


・ステロイドについてのお話しでは、「上手に使えばよい」とか「できるだけ使わない」という視点から離れた意見を提示しました。
もともとステロイドは私たちの身体の中の火消しのホルモン(抗炎症)。そのステロイドが使われすぎて相対的に少なくなるから外から補わなければならなくなっています。
だから、体内のステロイドを使い過ぎないように、つまり体内で炎症を起こしすぎないように
するのが本質的だというのが私の意見。

体内のステロイドを使いすぎる状況として、身体の炎症の背景にある昨今注目されている副腎疲労についても少し紹介させていただきました。また、ステロイドが体内で十分に産生できないために絶対的に補充が必要となる病気があることも紹介しました。


・抗生剤については、これまでもよく言われているようにウィルス感染には必要ないこと、細菌感染に必要であることに加え、処方された抗生剤が必要ないものかを見抜くための方法(医者が何となく処方しているのを見抜く方法)もお伝えしました。
まだまだ医療現場では無駄な抗生剤の多用を見かけます。
これだけ言われていても処方される背景には、患者さんだけでなく医者の側も、不安があるのでしょうね。


さて、最後のフッ素の話ですが・・・・
恐らく「虫歯予防にフッ素」という良い面ではなく悪い面について皆さん聞きたかったのでしょう。私が述べるまでもなく、悪い面やその背景については他の方が述べていますから、
私は化学物質一般論としての現実的な捉え方を紹介しました。

この世の中に溢れかえるおびただしい数の化学物質。それらを一つ一つ取り除くことはまず不可能です。

不自然なものを極端に避け自然を求めすぎることは、不自然なものをどんどん増やしていくことと最終結果は同じであること。なぜなら、そのどちらを推し進めているのも人間のエゴだから。
であれば対応策は、

1.避けることができる化学物質は避ける。
2.避けられず体内に入ったものはたまり過ぎないようにデトックス(解毒)する

というのが現実的でしょう。
そんな話しでした。

最後にクリニックの“医療理念”をご紹介しお話しを終えたのですが、医療理念の最後の
「何よりもいつも調和を大切にします」
ということは最初から最後まで私が伏線として敷いていました。
どちらかを排除するのではなく、相反する二つのものが共存することが、本当の意味での調和ですから。




そんな私の思いがどれだけ伝わったか分かりません。
むしろ、伝えたい!!伝わって欲しい!!というのは私のエゴに過ぎず、それこそが調和から外れてしまいます。

なので、自分の考えをお話しできたからオッケーとしたいと思います。

さて、最後になりますが、このような場をもうけてくださったファミリーヨガサークル主宰のマキさんありがとうございました。これまで武蔵小杉で2回座談会の場をもうけてくださった春名さんも受付としてお手伝い頂きありがとうございました。その他会場でお手伝いいただいた皆さんにもお礼申し上げます。m(_ _)m
ご協力いただいた皆さんに、大変感謝申し上げます。