ホリスティック歯科では歯や顎関節や歯周組織などの顎口腔系を単にその部分の問題だとは考えません。ですから一般的な歯科医学と目指しているゴールが違うのです。
一般的な歯科医学はその歯を維持できて機能させることが出て充分に日常生活に寄与できることを目指しています。
一方ホリスティック歯科が目指しているゴールとは一般歯科的な内容はもちろん達成した上で、さらに人間全体のシステムがより良い状態(健全)になることを目指しています。
例えば顎や歯の痛みなどの症状が無く、何でもばりばりとよく噛めて美味しく食事ができて、虫歯や歯周病が再発しずらく長持ちして、発音がしやすく、しかも見た目が美しい、、、そんな歯科治療ができれば一般歯科医学的には満点といってもよいでしょう。
しかし上記の条件を満たす治療ができたとしても神経を抜いた歯の周囲の顎骨の病巣が残っていたとしたら何らかの臓器の不調や全身的な免疫の低下や自己免疫疾患などの免疫の混乱や関節の痛みなどとして症状が出る場合があります。
ですから歯の根の治療(根管治療といいます)一つをとっても一般歯科医学的に充分な治療であったとしてもホリスティック歯科的には不十分である場合が多々あるのです。
一般歯科的な視点での歯科治療は多大な盲点を生み出します。見えていない分野がおそろしく広いということなのです。
人間を全体的なネットワーク的なシステムとして
身体構造的なレイヤーから
生体化学的レイヤーから
精神心理的レイヤーから
情報処理、情報伝達的レイヤーから
微細エネルギー的レイヤーから
とらえ
さらにそれらのレイヤー同士の関係性をみるというホリスティック歯科治療している私でさえ
「まだ見落としているものはないか。」
と常に自問自答しながら頭をフル回転させているですから。
たとえそれが一本の歯であったとしても人間全体の多次元的なネットワークにつながり関係しているのです。