禅タロット小アルカナ考察:雲のA・CONSCIOUSNESS | 穂積の覚書

穂積の覚書

ブログの説明を入力します。

雲のA・CONSCIOUSNESS(意識)です。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-69

でっかいブッダさん。眼下に星を見おろし、頭上には空。そらではなく、しきそくぜくう、の空。

ブッダは完成、純粋な意識、慈悲等の象徴。


禅タロットの雲のスートが表すのは心です。火が行動、水が感情ね。

行動に挫折した後、感情に満たされることの出来た旅人は、再び挑戦の旅に出ます。

それが心。理性。不安。論理。

「どうしたいか」が分からない人と、「どうしたらいいか」が分からない人がいる。

その、「どうしたらいいか」を考えるのが心。



カウンセリングの簡単なものを学んだことがありました。隣の人と互いに実践で質問をしあう練習があるのですが、私はそこで引っかかった。ははは。コンビ組んだ人には大変迷惑をかけました。でも今は、あの時間があって良かったなあと思います。申し訳ない気持もあるけど、感謝しています。



四大の関係で言えば、風(雲)>水です。風は水を波立たせる。平静でいられなくする。大風は飛沫を上げ、大波を起こす。台風で海が荒れるみたいなもんですね。

水は風自体には干渉できないけど、風に温度をつけるくらいは出来る。エルニーニョやラニーニャなんかそんなんじゃなかったかな。涼風か、熱風か、寒風か、温風か。

そう考えるとなかなか複雑な関係。でも、風自体の本質も水自体の本質もあんまり変わらないけどな。


心は感情を置き去りにすることがあって、感情は心を置き去りにすることがある。

大波の勢いを風で止めることが出来ないように、「そうしたいんだ!」と強く感じれば理屈ではなく感情に突き動かされる。

逆に、「こういう理由があるからこうするのがいいんだ、こうしかないんだ!」と思えば感情など簡単に殺せる。

どっちがいいとは私は思いません。

どちらが勝っても自然とは思いません。

両方のバランスを取る。両方を素直に受け入れる。そうでないと苦しくてたまらんよ。どっちも「自分」だからな。どっちかを殺してもいいってわけはねぇんだ。



で、今回の雲のAは「意識」。我考える、故に我在り。なんだそれ、とか、ふむふむ、って思ってるそれ。私たちが「自分」と思ってるもの。

火のA・水のAの御多聞に洩れず、雲のAもそれの純粋なパワーです。

ウェイト版においては剣。制圧する物、鋭い物、断ち切る物、裁く物、分ける物。感情・本能のない、理知的な力。

禅タロットではブッダ。「覚醒した人」。

私が初めて自分の禅タロットを手に持った時、一番最初に見えたのがこのカードでなー。

「うおぅ……怖ぇ」って思った。圧迫感とか威圧感あった。たったそれだけだけど、それだけでも自分の「心」がどんな状態にあるか分かる気がする。自分にウソついてる時とか特に。


そういう、純粋な心の力。

一人一人が確固として持ってる「心」。

これがあっちこっち揺さぶられる旅が、雲のスートです。

さあ気合い入れていこう。私のより未熟な面が浮彫になるよ(苦笑)。