雲のA・CONSCIOUSNESS(意識)です。
でっかいブッダさん。眼下に星を見おろし、頭上には空。そらではなく、しきそくぜくう、の空。
ブッダは完成、純粋な意識、慈悲等の象徴。
禅タロットの雲のスートが表すのは心です。火が行動、水が感情ね。
行動に挫折した後、感情に満たされることの出来た旅人は、再び挑戦の旅に出ます。
それが心。理性。不安。論理。
「どうしたいか」が分からない人と、「どうしたらいいか」が分からない人がいる。
その、「どうしたらいいか」を考えるのが心。
カウンセリングの簡単なものを学んだことがありました。隣の人と互いに実践で質問をしあう練習があるのですが、私はそこで引っかかった。ははは。コンビ組んだ人には大変迷惑をかけました。でも今は、あの時間があって良かったなあと思います。申し訳ない気持もあるけど、感謝しています。
四大の関係で言えば、風(雲)>水です。風は水を波立たせる。平静でいられなくする。大風は飛沫を上げ、大波を起こす。台風で海が荒れるみたいなもんですね。
水は風自体には干渉できないけど、風に温度をつけるくらいは出来る。エルニーニョやラニーニャなんかそんなんじゃなかったかな。涼風か、熱風か、寒風か、温風か。
そう考えるとなかなか複雑な関係。でも、風自体の本質も水自体の本質もあんまり変わらないけどな。
心は感情を置き去りにすることがあって、感情は心を置き去りにすることがある。
大波の勢いを風で止めることが出来ないように、「そうしたいんだ!」と強く感じれば理屈ではなく感情に突き動かされる。
逆に、「こういう理由があるからこうするのがいいんだ、こうしかないんだ!」と思えば感情など簡単に殺せる。
どっちがいいとは私は思いません。
どちらが勝っても自然とは思いません。
両方のバランスを取る。両方を素直に受け入れる。そうでないと苦しくてたまらんよ。どっちも「自分」だからな。どっちかを殺してもいいってわけはねぇんだ。
で、今回の雲のAは「意識」。我考える、故に我在り。なんだそれ、とか、ふむふむ、って思ってるそれ。私たちが「自分」と思ってるもの。
火のA・水のAの御多聞に洩れず、雲のAもそれの純粋なパワーです。
ウェイト版においては剣。制圧する物、鋭い物、断ち切る物、裁く物、分ける物。感情・本能のない、理知的な力。
禅タロットではブッダ。「覚醒した人」。
私が初めて自分の禅タロットを手に持った時、一番最初に見えたのがこのカードでなー。
「うおぅ……怖ぇ」って思った。圧迫感とか威圧感あった。たったそれだけだけど、それだけでも自分の「心」がどんな状態にあるか分かる気がする。自分にウソついてる時とか特に。
そういう、純粋な心の力。
一人一人が確固として持ってる「心」。
これがあっちこっち揺さぶられる旅が、雲のスートです。
さあ気合い入れていこう。私のより未熟な面が浮彫になるよ(苦笑)。