Yahooが本当に愚かな決断をしてしまいました・・・

Yahooは米国時間6月12日、Googleが競合企業でもあるYahooに対して検索広告を提供する非独占契約を結んだことを明らかにした。

CNET記事参照

前回のエントリでも指摘しましたが、Yahooの最大の敵はMSではなくGoogleです。

Yahooの未来、取るべき戦略:Next Big Thing!!


今回のインタビューの中で彼らはまたも意味不明でした。

Yahoo:戦略の中核をなすのは、検索とディスプレイ[広告]の集中です。
検索からの収益の根幹をなす検索連動広告の部分をGoogleに明け渡たして本当に検索でGoogleに対抗できる気なのか?

Yahoo:この契約は非独占でYahooのPanamaを採用する場面もある。
彼らがいう通り、今回の提携でYahooのフリーキャッシュフローが最大8億ドルも改善するくらい、検索連動での技術の差があるのに、どういった状況でPamamaを使う可能性があるのか?

Yahoo:検索連動はネット広告の一部でそれだけが重要なわけではない
検索連動広告は米ネット広告費の40%強をしめており、ディスプレイは20%弱に過ぎない。しかも両者の利益率が違うので利益に対する貢献はもっと大きい。もっとハッキリ言うと、検索連動広告こそがネット広告の根幹。

米オンライン広告支出ーMarketer


この支離滅裂な内容。彼らは、もうまともな判断ができる精神状態では無くなったのだと思います。

最近Yahooの重要な幹部たちが相次いで辞めていっています。

Yahooのネットワーク事業の責任者、Jeff Weiner執行副社長(EVP)を筆頭に、最高データ担当役員で研究と戦略的ソルーション担当の執行副社長、Usama Fayyad、Yahoo最古参のデベロッパーの1人、Jeremy Zawodny、先端テクノロジー事業部の責任者、Bradley Horowitz、Yahoo Brickhouseの責任者、Salim Ismail、ソーシャル検索担当副社長、Jeff Bonforteが会社を去りました。

まともな人間はみんな辞めていく・・・

もはやYahooは会社の体をなしていないのかもしれません。


追記:TechcrnchのMike Arringtonも同様の指摘をしていました。
 G-Y提携は株主資本価値、社員の士気、インターネットの勢力均衡に対する大量破壊行為:Techcrunch

今回の提携の発表を受けてYahooの株価は急落、一瞬で36億ドルの株主価値が失われたそうです。

あまりにも愚かすぎる・・・


追記2:New York TimesもOh Jerry, It’s No Longer Your Baby 」という記事でジェリー・ヤンをこれでもかと言うくらい非難しています。ジェリーが解任されるのも時間の問題ではないでしょうか。