Mixiの上場があちらこちらで話題になっていますね!

日本の未上場のネットベンチャーの中で、
やはりどう考えても最も可能性と実体がある会社だけに、
この騒がれっぷりは納得できるところです。

Mixiにとってラッキーだったのは、
アメリカ最大のSNSであるMySpaceが、
Googleと3年間で約1000億円という
巨額の契約を結んだことだと思います。

GoogleとMySpaceが提携!!

今まで多くの人がSNSは金にならないと言ってきたのを
完全に吹き飛ばすほどの巨額の契約。

この契約を見ると多くの人がMixiに期待する理由はわかります。


前回のエントリ に引き続き
Mixiの有報から気になったことを挙げてみます。

2006年3月期
売上:18億9300万円
経常利益:9億1200万円
当期純利益:5億7600万円

→この利益率の高さは見事です!

この売り上げの配分
mixi:6億4000万円
Find Job!:12億2000万円

→意外にmixiからの売り上げが大きいのにビックリしました。

さらにmixiの売り上げの配分は
広告:5億2000万円
有料会員:1億2000万円

ということは有料会員は月間300円なので、
有料会員数は33333人

→以外に少なかったですね。

平成18年6月末現在
会員数:約470万人
月間PV:約60億PV

ただし3月末時点の会員数は300万人らしいので、
5億2000万円÷300万人=173円

会員一人あたりの広告が173円

→これはどんなもんでしょうか? 詳しい方とかがいれば教えてください!

支出
前期に追加したサーバー購入代:9900万円
サーバーの賃借料:5000万円(多分データの転送料も含まれていると思われる)

→両方合わせても年間に1億5000万円だけというのは
思ったより遙かに安かったです。


Gooに支払っている検索エンジン利用料:830万円

→利用料なんて支払っていたのですね。
今期か来期にもGoogleが巨額の契約を結んでくれるのではないでしょうか。


取締役5人に支払った報酬:3480万円
1人平均:700万円

→以外と安いですね。

mixiの設備の増強計画
3年間で12億円

→以外と少ないですね。

当第1四半期会計期間
(平成18年4月1日~6月30日)
売上高:8億8000万円
経常利益:4億5200万円
純利益:2億6300万円

単純に4倍した時の今期のPL予想
売上高:35億2000万円
経常利益:18億円
純利益:10億5200万円

→ものの見事に倍増ですね。
 すばらしい!!

この当期純利益予想にPER100倍を掛けて、
時価総額が約1000億円とのが公表されているものですね。

ただ前回のエントリでも書いたように、
ドリコムのPERは386倍です。

これはどう考えても高すぎるし、
どう考えても説明が付かない価格です。

しかし今、市場でこの数字が付いているということは、
どんなにmixiを過小評価してもドリコム以下とは考えがたいです。

もしPERがドリコムと同じだけ付いたら
なんと時価総額は4060億円!!


大株主の状況
笠原健治氏: 69.24%
ネットエイジ総計: 18.17%
サイバーエージェント総計: 9.08%
バタラケスマ氏: 3.48%

4060億円×69.24%=2800億円 → 悪ふざけの計算でした


mixiの価値というものは見方によって全然変わると思います。

今アメリカでYouTubeが1000億円で高いだの、
安いだの言われているのから考えると、
300億円~500億円くらいが良いとこかなと思いますし、

もしYahoo Japanを倒しうる存在として考えると、
現在のYahoo Japanの時価総額は約2兆8000億円なので、
まあ4000億円ついても不思議はないかとも思ってしまいます。

ハッキリとこの時価総額が妥当だというのは難しいです。
それはmixiの将来性をどう考えるかに掛かっていると思います。