論議を呼ぶ創造の第五段階
「この段階では、当時の宗教界の考えとダーウィンの学説は、まっこうからの深刻な対立におちいってしまう。公平を期するために言っておくが、教会は生命誕生に関するダーウィンの説に怒り心頭に発し、文字どおりの“リンチ団”を組織して彼の信用を落とそうとした。
ダーウィンはどのような説を唱えてそれほどの騒動を引き起こしたのだろう?すべての動物の祖先は、もともとは海中で発生した、下等なレベルの生物だった、というのが彼の主張である。モーセも科学者も、植物が地球で最初の生命だったという点では一致しているのだが、ダーウィンはそれをさらに押し進めて、いちばん最初の生物、地球最初の動物である単細胞生物は海中で生まれたと唱えたのだ。
やがて、単純な生物は進化してより高度な生物になった。クラゲやイソギンチャク、サンゴ、クシクラゲ、ウズムシにヒモムシといった動物の登場である。やがて軟骨魚や硬骨魚、さらには肺魚、チョウザメが生まれ、つづいて両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類が現れた。
ダーウィンは物笑いの種になった。誤解のないようにつけ加えておくが、あざ笑ったのは宗教関係者だけではなかった。仲間であるはずの科学者の多くが、ダーウィン攻撃の急先鋒に立ったのである。もしもダーウィンが、魚は海で生まれた共通の祖先から進化したと言うにとどめていたら、これほどの抵抗にあわなくてすんだことだろう。だが、常識で考えて、鳥や哺乳類の起源が海にさかのぼるなどという話が信じられるだろうか?
猿やライオン、ダチョウに山羊に羊、さらには恐竜までもがどこかの汚らしい水たまりから生まれたなどという説は、科学者にとっても、良識あるキリスト教徒の男女にとっても、とうてい理解できない、いや我慢すらできない説だった。
だれだって、もし学校で習わなかったとしたら、飼い猫や飼い犬の先祖が沼地にいたと想像するのは難しいだろう。だが、ダーウィンはそう主張したのだ。ただタマやポチを眺めているだけでは、そんなこと思いつくはずがない。ダーウィンをはじめとする人びとは、精密な研究を丹念に行ったあとで、彼らが世に問おうとしている理論は批判に耐えるものだと結論したのである。自分の学者生命がかかっているのを、ダーウィンが気づいていないわけがなかった。
常識を頼りにすれば、鳥が生まれるのは水中ではなく巣の中、ということになってしまう。観察をあてにしていては、あらゆる動物、すべての生物が海で生まれたという結論にはたどり着けない。
だが、もしもモーセが生きていたとしたら、きっとモーセは真っ先にダーウィンと握手をして、あなたの説はまったく正しい、と言うことだろう。ことによると、人類が真実を探りあてるまでにこれほど長くかかったことに文句をつけるかもしれないし、「わたしの言ったとおりだったじゃないか」と言うかもしれない。実際、モーセは三千五百年前にダーウィンと同じことを言っていたのだ。
神は言われた。「水に生き物を豊かに産ましめよ。地の上、天の大空の面を飛ぶ鳥も」。そして神は大きな海の怪物を創造し、水が豊かに産みだしたあらゆる生き物をそれぞれに、また翼あるあらゆる鳥をそれぞれに創造された。神はこれを見て、良しとされた。
創世記 1章20,21節
モーセが《水に魚を産ましめよ》と書かず《あらゆる生き物》としたことに注意してほしい。
三千五百年たたなければ人類が知ることのない情報を、モーセはどうやって手にいれたのだろう?何に、あるいはだれに教わったのだろう?
すべての生物の故郷が海であるなどという知識は、身のまわりを観察することによって得られるような知識ではない。それでは、どこからモーセはその情報を得たと言うのだ?」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(上)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より
感想
前回も述べたようにこれだけ読むと限りなくこじつけ臭いが、他の資料と併せて考えるとあり得ない事もないと思う。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12021099105.html
>ダーウィンは物笑いの種になった。誤解のないようにつけ加えておくが、あざ笑ったのは宗教関係者だけではなかった。仲間であるはずの科学者の多くが、ダーウィン攻撃の急先鋒に立ったのである。
私も聖書預言だけについて述べていればそんなにバカだとは思われないだろうが、神は未来人とかUFOに乗っているのは未来人とか言っているので頭がいかれてると思われているかもしれないね。別に他人にどう思われようが全く関係ないけどね。歳ばっかり食って若い奴もいるけど。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~aaihara/randall.html
異次元が存在すれば、この世は単純に3次元+時間の世界ではないのだから十分時間を飛び越える可能性もあるだろう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ISBN/4140810866/nhkpubec-22
個人的には、パラレルワールドは(誰かが)時間を戻る度に違う未来になるので多重世界が出来るのではないだろうかと考えている。つまり、タイムマシーンに乗れば過去の自分にも会えるし過去の自分をもし自分が殺しても自分は消えなくてパラレルワールドで生き続けると考えている。結局、因果関係よりその場の想念のようなものが存在を作っているのではないだろうか。
おまけ