五島勉氏の「別のもの」 その7 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「そこで復習すると、ノストラダムスの大予言とは、要するに、「1999年7の月、恐怖の大王が降ってくる」が頂点。ただし「そのときまでに“別のもの”が現われれば破滅は避けられる」という条件が、さりげなくくっついている思想である。
 これを素直にとれば、この“別のもの”とは、「恐怖の大王を阻止できるもの」ということになる。「恐怖の大王」が核兵器や宇宙兵器、放射能や酸性雨、フロンや炭酸ガス汚染で降ってくる災害などだとすると、それらを食い止める努力は、すべて“別のもの”になる。

・・・・が、これだけではない。ノストラダムスはもう一つ、不思議な救いの予言詩を残した。『ノストラダムスの大予言・日本編」でも紹介した、「諸世紀」5巻53の次の詩がそれだ。

 太陽の法と金星の法が競い合う
 予言のエスプリをわがものとしながら
 双方たがいに耳をかたむけないが
 大きなメシーの法は太陽によって保たれるだろう

 この「太陽(ル・ソレイユ)」というキーワードを、私は「太陽のマークを持つ国→日の国→日本」と解いた。ノストラダムスは国々の未来を予言するとき、旗や紋章などのシンボルマークでその国を表わしたからだ。
 これに当てはめると、先の詩は、「日本が大きなメシーの法を持つようになる」と解ける。メシーとは救世主(メシア)のフランス式の読み方である。そしてメシアとは世の終わりの破滅を救うものだから、そんな時代が来たとき、たとえメシア自身ではなくても、少なくとも「世界を破滅から救う法(=方法・道)」が、日本に現われる、ということになる。
                             (中略)
「そんなことはありません。そんなこんがらがった謎解きなんて要りません。“別のもの”とは女性のことです。日本中の女性の力が集まって、これから地球と人類を救うんです」
 一方では、こんな電話をかけてきてくれた元気印の読者もいた。所沢市に住む25歳の若奥さんということだった。この前の社会党大躍進の選挙のさなかだ。その熱気が乗り移ったように彼女は言った。
 ―――世界はこれまで、男の論理で動かされてきた。腐れきった自民党政治も、弱肉強食の経済も、戦争も環境破壊も、ぜんぶ儲けと支配を追う男どもがやった。
 これからはそうはいかない。日本中、世界中の女性が手を結んで、男がとことん汚した国と地球をつくり変える。人間のいのちのための、次代の子どもを守るための新しい社会をつくる。
 それが“別のもの”だ。ノストラダムスがすごい超能力者なら、彼はこの世紀末の世界に、とくにアジアや日本で立ち上がって社会を変える女性たちを、男どもの汚れた支配をぶった切るウーマン・パワーを、“別のもの”と予言した。男どもがつくる「恐怖の大王」を阻止するものは女だと見通したのだ―――。
 私はかよわい男の一人として、ただ恐れ入ってこれを聞いていた。私個人としては、人類の心が根本的に進化しないかぎり、いまの地球危機を切り抜けるのは相当むずかしいと思う。
 だが、その不安を打ち砕くほど、日本の女性たちが目ざめてガンばってくれるなら、それに越したことはないとも思った。“別のもの”イコール日本女性の力!なんとも心配だが、嬉しくも画期的な新解釈だと。
 これをミカエルと結びつけ、“別のもの”イコール、ミカエルと置いてみる。すると終わりの日、立ち上がって人々を破滅から救う天使長ミカエルも、じつは世界の女性たち、とくに目ざめた日本のウーマン・パワーだということになる。」
「ユダヤ深層予言」五島勉著(1989年)より

感想
>この「太陽(ル・ソレイユ)」というキーワードを、私は「太陽のマークを持つ国→日の国→日本」と解いた。

厳密には、この詩の原文では「soleil(太陽)」ではなく「Sol」が使われている。(私も省略形だと思っている。)因みに、1巻48番の詩(「7000年別のもの」の詩)では「太陽」は「soleil」(le soleil)が使われている。(「le soleil」は英語で言う所の「the sun」)

>予言のエスプリをわがものとしながら

昔は「esprit」を「精神」で訳して「予言の精神に適合させながら」と訳していたが、ヨハネの黙示録19章10節に「イエスのあかしは、すなわち預言の霊である」とある事を知り「預言の霊」で訳す事にした。(イエスは救世主の比喩ではなくイエス・キリストの事だと考えている。)
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10623879416.html

>だが、その不安を打ち砕くほど、日本の女性たちが目ざめてガンばってくれるなら、それに越したことはないとも思った。“別のもの”イコール日本女性の力!なんとも心配だが、嬉しくも画期的な新解釈だと。

出口王仁三郎の遺言にも「女子の身魂を立て直し、根本改造しなくては、誠の道は何時までもひらくによしなし」とあるしね。ただし、全体を読むとメシアに関しての事だけど。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11437955955.html

おまけ