「参考資料510」の続き | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

天才の出現を告げるYの座相
「地球滅亡の日にノストラダムスの予言の謎を解いて人類を救済する“セザール”の誕生は、このように始まるだろう。この赤ん坊がセザールだと気づく者はだれもいない。セザールの両親になる夫婦でさえわからないことなのだ。もしかしたら世界のどこかで、まだ彼らは結婚さえしていなく、それぞれが独身生活を楽しんでいるかもしれない。
 そう、世界のどこかでなのだ。セザールがどこで誕生するのかは、ノストラダムスも予言していない。彼の予言にしたがって占星術で調べてみてもわからない。だからセザールがヨーロッパの国に生まれるのか、それとも東洋なのか、あるいはアメリカなのか、これもまただれにもわからないことなのだ。たとえば中国に生まれたら、セザールという名前は中国語風の読みかたになるし、日本ならば日本語読みの名前になるだろう。セザールとはシーザーのことであり、語源はシーザーが帝王切開で生まれたことに由来し、以後、帝王切開による子供たちをシーザ二アンという。
 しかしセザールの誕生の光景は、イエス・キリストのように馬小屋ではなく、近代的な設備をそなえた病院の分娩室であろう。なぜなら彼の両親はごくふつうの家庭人であり、家庭環境は中流の上ぐらいであることが予想されるからである。だからもしかしたらセザールは、あなたの子供であるかもしれないし、年配のかたならあなたの孫になる可能性もあるのだ。1985年7月18日に出産する人たち、それも夜の10時18分から11時37分のあいだに男子誕生を喜びとともに迎えるだろう人たち、あなたの子供がセザールになる可能性は充分にあるのだ。ただあなたはそのことに気づかないだろうが・・・・。
 ノストラダムスの予言は「500年後、時の英雄が現れる」だった。これを単純に理解して計算してみると、次のようになる。彼がこの予言詩を発表したのが1555年だから、これに500年を足すと、
 
1555年+500年=2055年

 という年が得られる。しかしこれでは困ってしまう。ノストラダムス自身が“地球最後の日”は2016年だといっているのである。人類が滅び、地球が消滅してしまったあとにセザールが誕生してもなんの意味もない。セザールは滅亡の日より以前に誕生していなくてはならないのだ。そして滅亡に向かう地球上の人間たちに、ノストラダムスの遺した予言を解読してみせなければならない。そのことはノストラダムスも『諸世紀』の序文のなかではっきりといっている。
 
 わが息子よ、おまえの父ミッシェル・ノストラダムスは、ここに書かれた四行詩の予言のそれぞれをおまえに説明するために地球上にできるだけ長くの時間を得られるように望みながら、不滅の神がおまえに長くすばらしい生命と繁栄とそして祝福を授けてくださるように祈り、みずからの才能を取りあげることを終えるものとする。
   サロンにて
     1555年3月1日

 これは前の章でも取りあげた「息子セザールへ宛てた手紙」の最後の部分である。
 このことからもわかるように、ノストラダムスは息子セザールが滅亡よりも以前に生まれることを明言しているのだ。そうでなくては「説明せんこと」などとうていできないからである。しかし、『諸世紀』をまとめた時点から500年後というと人類の滅亡の始まる年よりもずっとあとになってしまう。滅亡が始まって56年後に誕生する計算になるのだ。これはいったいどうしたことなのだろう?わたしは困ってしまった。500年後というのがまちがっているのだろうか?いや、ノストラダムスがまちがえるわけがない。神秘年代学で緻密な計算をしているはずだから。では滅亡の日がもっと先なのだろうか?いや、これも違う。滅亡の日もまた彼の神秘年代学によって割りだされた年なのである。そして別のところで予言している「魚座が終わり水瓶座が始まる」あるいは「土星の支配が再開されるとき」というのが神秘年代学で得た答えと一致するのであるから、滅亡の日は正確なのだ。
 では「500年後」というのはどうだろう。これはほんとうにノストラダムスがこの予言詩を発表した年から数えて500年後なのだろうか?しかし、この計算は無理なことがわかった。ではいつから数えて500年後と彼はいっているのだろう。
 わたしはすっかり弱りはてて、別の角度から検討してみることにした。
 そこでわたしは、ノストラダムスの出生天宮図(ホロスコープ)をつくってみた。それが187ページの図である。驚くべきことに、彼はそのホロスコープのなかに“Yの座相”をもっているのだ。
“Yの座相”・・・・それは占星学的にもじつに不思議な意味を持っている。というよりは、ごく最近になって、個人のホロスコープでも注目されるようになった座相なのである。占星学ではすべて惑星の角度によって事柄の吉凶を判断するのが原則で、その星と星の角度のことを“座相”と呼んでいる。
 その座相のひとつに、インコンジャンクト(タインカンクスと呼ぶ場合もある)という150度の座相がある。このインコンジャンクトが左右に二つ重なってできる場合がYの座相で、「神の英知にかかわる問題を示す」座相といわれ、個人のホロスコープでこの座相をもっている人は、「天才か狂人」と呼ばれる人が多いといわれる。図を見ればおわかりいただけると思うが、ノストラダムスのホロスコープでは、木星、火星、土星が蟹座に、金星が水瓶座に、冥王星が射手座に入り、それらのあいだでY字形を形づくっている。
 わたしはこの「Yの座相」を思いだした。セザールがノストラダムスの遺志をうけつぐべき人物であるのなら、きっと彼の座相もそれに似ているはずだからである。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流智明監修より

感想
>だからセザールがヨーロッパの国に生まれるのか、それとも東洋なのか、あるいはアメリカなのか、これもまただれにもわからないことなのだ。

個人的な意見ではアジアが一歩リードかな。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10559004196.html(私はノストラダムスはキリスト教徒だし聖書からの転用も見られるのでメシアの事だと考えているがはっきり書いていないので違う見方をする人もいるだろう。)

>だからもしかしたらセザールは、あなたの子供であるかもしれないし、

さすが私が高校生の頃に出版された本だけあって「救世主はあなたかもしれない」ではなくて「救世主の親はあなたかもしれない」となっている。因みに、「ヨハネの黙示録」第12章に終わりの時にメシアが生まれる描写がある。ただし、黙示録には「イエスのあかしびと」とか「イエスの証人」という言葉もありイエス・キリストの再臨も匂わせている。そう考えると「Angolmois」の大王は単なるメシアの暗号ではなくイエス・キリストの暗号と考えられる。「An」(年)「mois」(月)に挟まれた「golgotha」(ゴルゴタ)の大王。

>ノストラダムスの予言は「500年後、時の英雄が現れる」だった。これを単純に理解して計算してみると、次のようになる。彼がこの予言詩を発表したのが1555年だから、これに500年を足すと、1555年+500年=2055年

これなら「救世主の親はあなたの娘(息子)(または孫)かもしれない」となるね。「娘」を先にしたのは「聖母マリア」的な意味。

>500年後というのがまちがっているのだろうか?

この詩も訳した事があるが、厳密には「500年より多く数えてから」だね。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10394805275.html(因みに、これはノストラダムス自身の事だという説もあるが不自然極まりないね。)

おまけ