■ 今回の観劇データ

『同窓会をひらこう』 (劇団たいしゅう小説家 Present's)


【2013年度 観劇通し番号 No.85】
【2013年度 下半期 (10月-2014年3月) 観劇通し番号 No.40】
【2014年 観劇通し番号 No.11】
【鑑賞日 2014年2月23日 14:08-15:35】

(於 大塚萬劇場)




■ プロローグ

大竹一重さん、山本みどりさん、野久保直樹さん

(元・羞恥心)らがご出演の舞台ですし、(下の

画像のように)音無美紀子さんから大竹さんへの

立花も飾られていましたので、まあ、商業演劇ジ

ャンルの華やかな舞台と位置づけてよろしいと思

います。

私自身、小劇場等での超難解なお芝居や、アング

ラっぽい雰囲気のお芝居も決して嫌いではありま

せんが、わかりやすいストーリー展開で、芸能人

オーラのある出演者の(いい意味での)「予定調

和」的演技に素直に引き込まれるこの種の舞台も、

かなり好きです。

20年来応援している大竹さんが、最近は、このジ

ャンルの舞台に出演なさっていますので、昨年秋

の大阪新歌舞伎座に引き続き、今回は、大塚萬劇

場に足を運びました。




■ ☆ こんなお芝居でした

大竹さん演じる梅田英子は、現在は中堅の高校教師。

でも、教師としてのスタートは定時制高校で、そこ

には自分より年上の生徒がいたり、オタクっぽい生

徒もいたり、ヤンチャな男子生徒と「社長」と呼ば

れていた中年のオジサン生徒(中小企業の社長さん)

とが常に一触即発状態だったりで、教師としてのキ

リアが浅い英子は、毎日、彼らとの対応に振り回さ

ます。

それでも、彼らを何とか卒業させ、その後5年目まで

は同窓会も開かれていたものの、それ以後は開催され

ていません。それからさらに10年後、同窓会を再び開

く相談に、教え子の裕乃(山本みどりさん)が経営す

る喫茶店にやってきました。


で、ここから、お芝居が始まります。


これ以後は、過去と現在を上手にクロスさせ、さまざ

まな人情譚を絶妙に挿入しながら、笑いとペーソスの

スパイスを劇場内に散りばめ、観客をウルルンとさせ

るテッパンのお芝居を、キャスト全員が創ってくださ

った…… という舞台でございました。


ストーリー的に一番の見所は、ヤンチャな生徒だった

寛太(野久保直樹さん)も一角の青年に成長し、何と、

定時制の高校生時代は常にいがみ合っていた中年のオ

ジサン生徒(長戸勝彦さん)の愛娘と結婚したい…

いう人情譚の展開でした。

当然ながら、過去のいきさつにプラスして、父親とい

う立場からも、「社長」は寛太の申し出を頑なに拒絶

し続けます。


でも、でも、英子先生(大竹さん)の、二人の「教え

子」に対する、


簡単なことよ。信じてあげて…」


という魔法の言葉(笑)で、大団円を示唆してのハッ

ピーエンドと相成った次第です о(ж>▽<)y ☆


大竹さんは、素(す)でも、気品とテンネンさが滲む

キャラの女性かと拝察いたします。

この役柄では、それに持ち前の演技力が加わって、

中堅教員として定時制高校教諭時代の初々しさを改

めて思い出し、「英子先生としてのリスタート」も

自覚する… という場面を、舞台上に見事に創り出し

てくれました。


「いいお芝居だったな~」と素直につぶやいて、

大塚萬劇場の地上までの階段を、足取り軽く上っ

て辞去した次第です。


■ ☆☆ 大竹一重さんの近影画像です ☆☆




今回は、終演後の劇場内面会で、私は BACKSTAGE タグ

(3つ上の画像参照) を交付されていましたので、そのまま

座席で待っていました。


また、都内出身の大竹さんだけあって、ファンも多く来場さ

れていましたので、最近インタビュー記事が掲載された、

『週刊大衆』 (2014年3/3号・2/17発売) の当該ページに

まずサインをいただき、その後、手短にお話しをさせていた

だきました。


実は私自身、若い頃、定時制高校に勤務していたことが

ありましたので、それを踏まえての感想を申し上げ、ズバ

リ、「大竹さんはどんな高校生でしたか?」 とお尋ねした

ところ、「その頃から女優になりたいと思っていました」 と、

即答が返ってきました。


そうです! 見事に初志貫徹ですよね v(^-^)v




で、最後に、次の舞台の告知等もお伺いして、役者面会を

終えました。

いつもながら、大竹さんのご丁寧な対応に感謝申し上げます。





役者面会終了後、『ウインザーの陽気な女房たち』 (2013

年4月) で大竹さんとも共演された杜名優花さんから、

「お久しぶりです…」 と、声をかけられました。


「こちらこそご無沙汰です…」 とご返答しましたが、劇場で

役者さんと遭遇するのも、観劇の楽しみの一つですよね。

杜名さんの今後のご活躍も、祈念しております。


【参考】

[大竹一重さん出演舞台に関する過去の記事]

<『夏の夜の夢』 (2012年3-4月) のレビュー>
<『マクベス』 (2012年11月) のレビュー>
<『銀のほのおの国』 (2013年1-2月) のレビュー>

<『ウインザーの陽気な女房たち』 (2013年4月) のレビュー>

<『Blood type Be』 (2013年5月) のレビュー>

<『三味線恋唄 風雪 (かぜ) に吹かれて聞こえる唄は…』
(2013年11月) のレビュー>


(いずれの記事にも、大竹さんの近影画像が掲載されています。)


Android携帯からの投稿