「貧困(雇用融解/福祉削減)」と「刑罰国家」と「軍隊」と「新自由主義」と(プロローグ) |   「生きる権利、生きる自由、いのち」が危ない!

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徳冨蘆花「謀叛論」を再発見してたら、
「ソクラテスの弁明」が、なぜ好きなのか、最近になって納得し始めた今日この頃です。

橋下大阪維新の会」が、
何をやろうとしているかを知りたければ、
堤未果『貧困大国アメリカ』Ⅰ、Ⅱを御覧になることを、私はお薦め致します。

この4行の文を書いた時点ですでに、
橋下大阪維新の会は、
いま現在における日本ならではの課題を解決する
のではなく
新自由主義経済化政策を
さらに徹底化する事で

日本を

1%の富裕層および
その他大勢の99%の国である
貧困格差の最先端国アメリカ世界
改悪したいだけの徒党でしかない事を、
高樹は、
暗にってしまう事になりますが、

そもそも、置かれている状況・課題も、
文化
歴史伝統思想も、違うはずなのに
そんな日本に

アメリカを、”貧困/格差‐超大国アメリカたらしめた政策措置をなぜ行なう理由・道理があるのでしょうか?


維新の会」の「船中八策」で策定されている政策の
一つ一つを

あたかもジグソーパズルのピースのひとつ一つと見なして、
それをパズルのように組み合わせていくと
それは、『貧困大国アメリカ』や
「Democracy Now Japan」などで紹介される、
いま現在のアメリカの惨状とそっくりの全体像が、
出来あがってしまう
のは、
課題も文化も歴史も思想も違うはずなのに、
きわめて不自然なことではないでしょうか

高樹は過去に、このブログで、
Democracy Now Japan」さんのWebページを通じての、信じがたいアメリカの惨状を知ってこそ
地方分権」や「道州制」の危険性を、
指摘することができた事があります。
<該当記事>
「地方自治体再建型破綻法制」について
「地方分権」は、「地方自治体再建型破綻法制」とニコイチで考えるべき!!!
「市場原理と地方自治体」
「市場原理と地方自治体」(補注1)-「債券の利回り」について-

週の記事を、
貧困(雇用融解)と監獄(刑罰国家)と軍隊」という暫定名のもと、一連のシリーズものとして、
書いていきたいと思います。

じつは「貧困」や「監獄/刑罰」や「軍隊」という
事柄が、”新自由主義政策
しっかりと並行関係相関関係をもつ戦慄
(せんりつ)を、今回から見ていく事になります。

(おび)やかすつもりはありませんが、
いま現在でも、じゅうぶんに過酷な日本に暮らす私たち日本人ですら、
信じられないほど背筋が凍る世界を見ていくになりますので、
布団に潜(もぐ)り込んで、
真実から目を背けるのは自由ですが、
アメリカや西ヨーロッパのように、
刑罰国家化してしまった日本国家の指揮命令のもとで、遣わされてくる官憲が、
自分が丸まって、潜り込んでいるアナタの布団を剥(は)がすような世界の到来を、
防ぐことができるのは
今しかないことを、忠告しておきます。

今回のシリーズ「貧困監獄軍隊」を、
書かせていただくに当たり、
ぜひ手元に置いていただきたい資料・書籍があります。

堤未果『貧困大国アメリカ』(岩波新書)
堤未果『貧困大国アメリカⅡ』(岩波新書)
(○ロイック・ヴァカン『貧困という監獄グローバル化と刑罰国家の到来(新曜社))


今回は、
いまから話を始めると、
長文になってしまうので、
今テーマの要諦が、
凝縮している或る証言を載せた一文を、
引用することをもって、
締めたいと思います。


”マンハッタンにある帰還兵センター(Vet Center)のスタッフ、
ティム・レイバンは、アメリカ政府のやり方
若者たちの出口をふさぐもの」だとして批判する。
社会保障費を削減し
大企業を優遇する
という政府のやり方は、
セイフティネットがない中で
教育雇用の場所を奪われた若者たち
将来への希望を失わせます
今私のところに相談に来る帰還兵たちの大半
新自由主義政策の犠牲になった若者たちなれの果てです
帰還兵の自殺率犯罪率の高さと、
生活保護にかかる費用を考えたら、
国が教育に金をかけ、
若者の「自己承認」(self-assurance)や仕事の「技能」を伸ばしてやり、
企業が雇用しやすい人材を育てる方が
余程(よほど理にかなった投資ですよ」”
(堤未果『貧困大国アメリカ』 P.140)

なぜ新自由主義政策をとる政府への批判が、
「帰還兵センター」のスタッフの口から、
こぼれてくるのでしょうか?

それは、若者たちを軍隊に刈り取る
経済的徴兵システム」も、
貧困層の監獄収容化」政策も、
新自由主義」政策と相関する形で機能するからでした。

詳しくは次回から、という事になります。

(つづく)

<予習・復習的関連記事>
○ 「新自由主義」って何?
 
「新自由主義化」の政策措置は、どんなもの?
○ ”『貧困大国アメリカ(プロローグ)』から日本への警鐘”
○ 新自由主義(市場原理主義)は「征服の武器」(『私物化される世界』)
○ 「大阪維新の会」が狙う橋下「改革」が目指すは、“弱者切り捨て”!
 【拡散希望】「明らかになってきた橋下「維新の会」の正体」


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