低線量被曝が遺伝子に与える影響(脱原発のための身軽な理論武装を ~その3~) |   「生きる権利、生きる自由、いのち」が危ない!

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徳冨蘆花「謀叛論」を再発見してたら、
「ソクラテスの弁明」が、なぜ好きなのか、最近になって納得し始めた今日この頃です。

大晦日で紹介した外部ブログ記事で、野田政権が、松下政経塾の母体であるPanasonicのメインバンクの三井住友銀行の支援をうけて、はじめて誕生することができた<東電・東芝救済内閣>である事を、教えてくれている記事を、紹介させていただきました。
http://ameblo.jp/hirumemuti/entry-11122351959.html
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51956664.html

地政学的に、原発廃止に異を唱える人々もいらっしゃいますが、
ほんとうに原発は、必要なのでしょうか?
原発反対者=左翼、という紋切り型なで乱暴な整理の仕方でいいのでしょうか。
原発事故が起こる以前の何十年も、検査作業員など作業員が、何人もの人が亡くなってきましたが、
事故が発生しなくても、死人が発生することを前提とする産業を是とするならば、原発に賛成する人が、御自身が、その作業員となれるかどうか、問うてみる必要があるのではないでしょうか。
自分の我が子が、自分の身内が、そして御自身が、その犠牲になれば、裁判でも勝つことがなく、社会的にも理解を得ることができず、その後ずっと苦悩を負うことになることを勘案した上で、もう一度、熟慮したほうが良いのではないでしょうか。
 核廃棄物が、気絶するぐらい貯まっている日本列島に、ミサイルが落とされれば、朝鮮半島も欠けてしまうといいます。
日本の面積は、地球の0.3%しか無いにもかかわらず、日本列島で、地球における10%の地震が発生する、といいます。そんな日本列島には、54基もの原発が”林立”しております。
そしてアメリカは、スリーマイル原発事故で、アメリカ原発政策が下火になり、原発が停止された地域の地元住民からは、奇形時の出生率が激減した、といいます。
日本では、原発が、日本列島中に林立しているために、奇形時出生の地域間格差が見られず、そういうデータが得られない、という指摘があります。


※私は個人的に、動物実験に反対です。医薬実験で、薬品化学物質の人間への適用のアリバイづくりとして行なわれている「動物実験」は、すくなくとも化学反応に関して言えば、まったく意味が無いからです。たとえばアーモンドは、人間にとっては嗜好品ですが、イヌには毒物です。塩分は、人間にとっては無毒ですが、イヌやネコには、身体に良いものではありません。痙攣(けいれん)を鎮静させる作用のあるスコポラミンは、たった2グラムで、人間をひとり殺すことができますが、イヌやネコには、200グラムでも死にません。つまり、化学物質の生体反応は、生物によって、まったく異なるからです。その事から、動物実験は、ただ医薬産業の利権のために、大量の動物が殺されてきたことを意味します。
こうした動物実験反対主義者であるにもかかわらず、放射線の生物の遺伝子への悪影響の事例として、動物実験のデータを以下に紹介する、私の態度姿勢上の矛盾を、いのち達の悲惨に苦悩され、いのち達を救うべく、日夜励んでおられる方々、お許しください。

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  チェルノブイリから9000日後 低線量被曝遺伝子に与える影響
http://d.hatena.ne.jp/eisberg/20110522/1306097057

よく聴いているヘッセン放送協会のポッドキャスト、hr2 Wissenswertのバックナンバー

2011年4月21日放送)に"Tschernobyl - 9000 Tage danach"(「チェルノブイリから9000日後」)というものがあった。(リンクはこちら) 

非常に興味深い内容だったので、要点をまとめる。

ベラルーシチェルノブイリから約30km、立ち入り禁止区域のすぐ近くにある放射線測定所には

「これの放射線量を測って欲しい」と住民が日常的に訪れる。

近くで採ったキノコや産地の不明な農産物は食べる前に検査しなければ危険だからである。

検査の結果、規制値を大幅に超えて汚染されていた場合、その食物は特殊ゴミとして原発から30km圏内に廃棄される。規制値は270ベクレル/kg。以前は多くあった測定所はだんだん数が減ってしまったが、汚染は終わっていない。セシウム137半減期は約30年。土地の汚染が安全なレベルに下がるまでにかかる時間は、西側諸国の研究者によると半減期x13、東側諸国の研究者によればx10。つまり、セシウム汚染がなくなるまでに東側基準でも301年、西側基準だと392年かかるのである。これは人間の世代で言うと約13世代に当たる

ミンスクにあるベラルーシ科学アカデミー(National Academy of Science of Belarus)The Institute of Genetics and Cytology所属、ローザゴンシャローヴァ女史によれば、低線量被曝が長期に及んだ場合、100Sv未満、また国際基準の年1mSv未満の被曝においても遺伝子の突然変異が確認されている

汚染地域に住む子どものうち、遺伝子に突然変異が認められた子ども達は、放射線以外の健康リスク要因(栄養不足や化学物質による環境汚染等)に対し感受性が高いという。

つまり、そうでない子どもに比べ、病気になりやすい

そしてこれは子どもだけでなく大人も同様だ。

伝子の突然変異により、免疫が低下するのである。

低線量被曝で最も恐ろしいのは汚染された食品の摂取による内部被曝である。

遺伝子の変異はその世代で終わるのではなく子孫に受け継がれる

同研究所の研究で、人間と細胞がよく似たハタネズミでは遺伝子の突然変異が22世代目にまで受け継がれていることが確認された。遺伝子が変異を起こすとハタネズミの胎児は普通、生まれて来ないが、まれに生まれたネズミは体が弱い。ハタネズミの生存率は非常に低いが、ネズミは多産であるので多く死んでも子孫を残すことには問題がない

しかし、人間の場合は一度の出産で基本的に一人の子どもしか生まれず、また、一年の間に何代も生まれるわけではないため、ハタネズミに見られる長期的影響をそのまま人間に当てはめて考えることは困難である

チェルノブイリ事故の汚染地域では、女児の出生率が低いという報告がある。

これを裏付けるように、2010年9月にドイツで発表された研究によると、

原発周囲35km以内では他の場所に比べて女児の出生率が低かった

ドイツの27カ所の原発およびスイスの4箇所の原発周辺地域がこの調査の対象となった。

女児の出生率が低い理由として、女児の胎児が男児よりも放射線に過敏で、そのため流産しやすいのではないかと考えられている。

また、ベラルーシのゴメリにあるInstitute of Radiobiologyでは、

線量の放射線を長期間浴びたネズミの白血球において細胞核に変化が認められた

若いネズミほどDNAの構造に変化が早く現れ、認められた変化は対象群の5~8倍にも及んでいた

こうしたDNAの変化は、癌細胞を発生させやすくする可能性があるという。

また、DNAに変異を受けたネズミは5代目で繁殖が止まり、6世代目は生まれないということが明らかになった但し、放射線以外の要因でもこうしたことは起こりうるとされ、被曝との因果関係が認められるには至っていない

ベラルーシには独立研究所は存在せず、政府はチェルノブイリ事故の長期的影響を過小評価する傾向があるという。チェルノブイリ事故が人々の健康に及ぼす影響は、今後、数十年数百年に渡って続いて行くだろう。