現実は正解 | ひろせカウンセリング若手ブログ

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吃音自助グループ廣瀬カウンセリング東京教室の、若手メンバーによるブログです。

立川談春という落語家の書いた「赤めだか」という本を読んでいたら、以下のような記述がありました。

現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいといったところで仕方ない。
現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、なぜそうなったかという原因があるんだ。
現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。


これは、談春氏よりも後に弟子入りした人が談春氏よりもできたことに対して嫉妬しているとき、師匠である立川談志に言われたことの一部です。
私にとって、現実に対する向き合い方について非常に考えさせられるセリフです。

現実に対する向き合い方には、直視、敵視、無視の3種類があるのではないかと思います。
私の場合は、長らく現実を無視していました。
まともに雑談ができなくてずっと悩んでいたものの、その現実を無視することによっていつしかその悩みから半ば解放されたような状態になっていました。
ただ、それでは楽にはなるものの、自分が本当にやりたいことも何もかも捨てることになり、とてもつまらない人生になりかねません。

現実をそのまま受け入れるのは心の壁があるために容易ではなくなかなかできませんが、今は昔よりも直視できるようになりました。
本当に前に進むためには、何をすべきであるのかを把握するためにも現実を見つめることから始めなければならないのではないかと思います。
もっと早くに現実を直視し、教室に通い始めれば良かったと思います。