ほんとうに「お寒い」事情です。 | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ

ほんとうに「お寒い」事情です。

 私、安原が勝手につっこみ仲間と呼びたい「冬枯れの街」の遊鬱さんのエントリー がおもしろかったので転載+加筆させていただきます。


「一般家庭に普及しつつあるセコム―――マンション2LDKで設置費3万、保証金2万、毎月4800円

イスラエルの企業がテロ防止目的で開発し、海外ではカナダのトロント空港のほか、各国の軍事基地などで導入されているナイスビジョン、池田小に3台―――標準価格で一台1500万円から〆て4500万over


不法滞在者の摘発強化―――約29億円(前年度比25.9%増)


過剰収容問題が深刻化している刑務所の整備―――平成16年度補正予算(約653億円)

犯罪被害者等給付金の増額―――たったの2億円


一般市民、納税者の憂鬱―――Priceless

とめどない不安の醸成で作られる治安需要―――Priceless

大口叩くだけで頼れる政治家・マスゴミ像の形成―――Priceless


体感治安の悪化で買える利権がある。買えないものは (******カードで) さらなる扇動、体感治安の悪化で。」


うまい!!

さて、というわけで日本人がほんとうに「不安」になるべきものはなんなのでしょう?

河合幹雄教授(法社会学)によると・・・・

「厚生労働省によると、2003年、一年間日本全国での総死者数は、101万余りにのぼる。そのうち、病気老衰等の内因で亡くなられたケース以外を外因によるものとしている。外因には、「不慮の事故」「自殺」「他殺」が含まれる。外因による死者数は、2003年、日本全国で7万5638人であった。このなかで他殺は、たったの705人で、なんと1%にも満たない。他方で、自殺は、3万2千余りもある。百歩譲って「自殺は本人の責任である」という意見を考慮して除外しても、交通事故死者数、1万0913人と比較して、他殺は、その6.4%にしかならない。

交通事故は、不慮の事故の最大カテゴリーであるが、その他の不慮の事故についても見ておく。不慮の事故全体は3万8714人、交通事故を除くと、残りは2万7801人である。このうち、1万1290人の死亡場所は家(家庭)である。家庭内事故の内訳は、風呂場で2936人、のどを詰まらせて2432人、転倒・転落で2186人等である。家にいるときが最も安全であり安心できる場所であると感じるのが常識であろうが、実態は全く逆の結果である。場所として、最も危険な風呂場にこそ監視カメラをつけてみんなに見てもらったらどうかという冗談が生まれるほどである。」


 実は最近お風呂にはうるさい安原です。ついに今月、風呂をなおすからです。うれしぃ・・・がお金が本当にかかるぅーーーー。


 実は「風呂死」についてはこんな統計もあります。東京ガスのサイト から抜粋しまする。年間、なななんと約1万人と推定されるという数字もあります。 交通事故とはるじゃないかい?

風呂死

 大変だー!

 「風呂死だー!」

全国で年間小学生が殺される数を東京だけ1月で上回ったりします。殺害された小学生の数は『犯罪統計書』によれば、76年に100人、82年に79人だったのに対し、ここ5年は20人台です。確かに少子化は進んでいて現在の小学生の70%、80年代の62%ですが、それ以上に被害者数は減っています。

ちなみに先日のエントリー でも書きましたが、日本の治安は世界に向けて、えばっていいですが、日本の風呂事情はぜんぜんだめです。

風呂暖房

『「入浴中の死亡」には、「溺死」と「病死」があります。全国の都道府県別比較ができる「溺死」をみると、沖縄だけが突出して少なく、他は日本全国どこでも起きています。一方、諸外国にはほとんど見られず(米国、北欧、アジアの9カ国と比較)、日本の高齢者に特に多く起きています。また、冬場に多いことは間違いないので、是非、各家庭にあった防止策を検討し、実施していただきたいですね。』


 ほんとうに「お寒い」風呂事情です。


 風呂とかキッチンとか水まわりの修繕ってすっごいお金かかるんですよ。これでもマンションの人たちといっしょに申し込み、同時期に工事といういろいろな工夫をして30万円くらい下がりました♪ わーい。最近で一番うれしい。なおかつ家にあったいらないマンガを見積もりにきたお兄ちゃんにセットであげたら、サービスで物干しをひっかけるフックをつけてくれると・・・。いやほんとうに嬉しい♪ こんな小さなことに喜んでいる私です。

でもぉ思うんですけど、不安に駆動された「治安共同体」よりは「お風呂修繕値下げ共同体」のほうがはっきりいって論理的です。

 若者が変なになってとお嘆きの年長さん世代のみなみな様、子供のために防犯ボランティアに立ち上がるおじさん、おばさんいらっしゃいましたら、家の中のお風呂で死ぬ心配をしてください。

 ぜひ国会で問題にしてください。「風呂死」について有識者会議とかやってるほうがみんながポカポカと幸せになります。小宮さん地域安全マップよりお金になると思います。よろしく!

 

 以下、遊鬱さんのコメント、論理からいうとごもっともー!


「安原さん、もういっそうのことお風呂も免許制度取り入れないといけないです。家にお風呂を構える場合には毎年の健康診断義務付け、入浴前の飲酒は厳罰化、できるだけ溺れないように湯張り量でもってスピード違反ならぬ深度違反の抜き打ち検査ともうやること目白押し!」


 爆笑!目白押し。目白押し。