夫の過去・・・更生した訳 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

この話は「夫の過去・・・グレた訳」の続編です。

義父はさらに語ってくれた。

夫がグレた後、夫は更に不運が続く。
転校先の学校の先生達に不満を持ち学校をかえた夫。
しかし、次の学校はそれよりも最悪であった。
この学校の先生は信用できない先生・・・
つまり何もわかっていない、力量のない先生だったよう。
賢い子はこういうのを見抜くのが得意である。
力量のない先生と衝突が絶えない少年の夫・・・
先生の間違いを隅から隅まで指摘する
つまり、揚げ足を取る非常にいやな生徒だったよう。
よく考えたら、頭が賢くて、不良・・・
先生からしたら一番扱いにくい生徒だったに違いない。
しかし、進路を決める上でこのような先生に時間を取られたのは
不運としか言いようがない。
夫は自分が勉強したいものを勉強できないストレスで
常にイライラしていたよう。
このままでは行きたい大学には行くことができない。
そう焦っていたのである。

そして、また、学校を変えることに・・・
そしてここで、やっと夫を理解し、夫の能力を理解できる先生と会う。
当時少し落ち着き始めた夫は、この先生の下
希望する大学へ合格するのである。

そして、人生の転機が訪れる。
この大学で、夫の脳みそを刺激する多くのものとであった。
今まで退屈だった毎日が一気に楽しくなっていく。
学校の授業も面白く、専門知識に長けている教授も好きになった。
そして何より、ともに学んだ友の存在が夫を変えていく。
夫が選んだ大学には賢いが、一風変わった学生が多かった。
夫と同類・・・同じ匂いがしたに違いない。

ここで、大学生活を十分に満喫した学生の夫。
今でも過去の楽しかった話は、この大学のときの話がほとんど。
友人と難しい経済のことを夜通し討論したり
友人達と一緒に新しいことに取り組んでみたり
皆賢く、そして興味深い友人達。
そして気の合う仲間達。
事実、夫の友達は話すと、ちょっとオタクっぽいっけど何か違う
不思議な感じの人が多いような気がする。
この学生時代に夫の脳はいい意味で刺激され、
心も満たされていったよう。

こうして夫は思春期のときのような態度がだんだんと薄れていき、
今の夫のような温和で優しい性格へ変わっていったのである。

夫の人生において、学校・友達の影響は大きかったのだろう。
夫がグレた原因も学校と友人。
夫が更生していった理由も大学と友人・・・・
ただ、ホルモンの関係でたまたまこの時期だったのもあるのだろうが、
学校や友人がキッカケになっているのは
間違いないような気がする。
環境・・・人が育つ上でとても大切なものなのだ。

大学生だった夫は両親との関係も修復していった。
ゆっくりと・・・
義父は義母よりも早くにグレた少年だった夫に理解を示した。
義父が受け入れてくれたおかげで、
夫は大きく道を踏み外すことがなかったのかもしれない。
義父は今まで夫を親として支配してきた立場から、
少年の夫を頼る立場へ移行させた。
つまり、一人前として扱ったのだ。
その姿勢は今でも変わっていない。
夫のことを本気で頼ることが多い。
精神面でそして知識の面で・・・

義母は夫の激変ぶりを受け入れるのに苦労したようだ。
もともと不安定な性格だったのに、不安定な息子を受け入れるのは
しんどかったよう・・・
教師と言う立場もグレた夫を受け入れるのに時間がかかった原因だと思う。
教える立場の先生の子供が不良では、
生徒の親に示しがつかない。
最初はそう思ったようで、
夫を更生させようと必死で正しい道に戻そうとした。
面子・・・それは教師の職業病だと思う。
これは義母に限ったことではない。
しかし、正しい道に戻そうとすればするほど
夫は抵抗し、義母に反感を持った。
義母は苦しみ抜いたようだ。
正しいことを息子に教えることが
全て息子のためだという考えから抜け出せずに・・・
しかし、義母は長い葛藤の後、
やっとありのままの息子(夫)を受け入れる決意をする。
正しくなくても正しくても息子は私の愛する息子・・・
そして努力し始める。
セラピーに通い、すべてを受け入れようと・・・・
そして、夫の悪いところも理解を示し始めていった。

義父の話を聞き終えて、深く考えてしまった私。
いい加減な学校や先生によって運命を大きく変えられ、
荒れた少年時代を送り
そして夫が出会った友人や大学によって
落ち着きをとり戻した夫。
その5年もの間
義父母と夫はもがき苦しんだのである。
壮絶な5年・・・

そして、夫の思春期は家族の間に大きな変化をもたらした。
それぞれの立場で・・・
夫は独立心が強く、
(過去の反省から)親には心配をかけない、
思いやりのある大人へと成長した。
義父は柔軟な考えを身に付け、
息子との関係を大人同士への関係と変えていった。
義母は今まで彼女の中にあった固定観念を捨て、
義父同様、義母もいろんな意味で夫を一人前として扱うようになった。

思春期・・・それは大人への第一歩
今までかわいい子供だった息子や娘が
大人になるためにもがき、苦しみ、不安定になる時期。
これはだれにでもあり、子供が大人になる上で必要な過程だと思う。
それと同時に親も子供を大人として受け入れる大切な過程。
だから、子供とともにもがき、苦しみ、不安定になりながら
子供と一緒に答えを模索する・・・
もしかしたら、正しい答えなんてどうでも良くて、
その過程が必要なだけかもしれない・・・
そして、もともと正しい答えなどは存在しないのかもしれない。
ただ、子供から逃げずに向き合い、見守り、子供の成長を受け入れていく
こうやって、親も「大人の子供を持つ親」に成長するのだろう・・・

言うのは簡単だけど、実際に体験した義父母はきっと本当に大変だったと思う。
実際に次は私の番だと思うと緊張する・・・
私の息子・娘達は無邪気な子供達のままでいてほしい・・・
と同時に立派な大人になってほしい・・・本当に複雑な気分。
そしてその大人になる日は確実にやってくる。

私は子供達に、様々なところで、様々な人と出会い、時には厳しい条件で
多くのことを学んでほしい。
そして人間として大きくなってほしい。
たとえ、その道が険しくとも・・・
そう考えると私のこれからの子育ては茨の道なのかもしれない・・・
果たして私は子供と一緒に苦しみ乗り越えていけるだろうか?
ううう~不安だ。

今まで何とも思っていなかったが、
私の親や夫の親は偉業を成し遂げてきた
偉人なのだと改めて思う。
それは尊敬に値するとも・・・

子供を持つまでこんなことは考えたこともなかった。
しかし、子育てをすればするほど
親って大変な仕事なのだと実感する。
子供の頃は「親だから当たり前だ」と思っていたが、
どれひとつ、当たり前なことなどなかったのだと、
常に実感する毎日・・・
私にもできるのだろうか??
私たちの親のようなことが・・・・

夫の過去の話を聞き
今から子供(まだ2歳と4歳)が思春期を迎える心配をしている
気の早い私であった。

早くゆっくり大きくなってね!(???)


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