「自分がない」

と、どうなるのか??

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心のセラピストさはしひろこです。

ビリーフチェンジセラピーで、
「誰かみたいになろうとせず、
ありのままの自分を輝かせる生き方のサポート」
をしています。

名古屋を拠点に、
京都、東京での出張セッションも承っています。




「さはしさんって、○○だね。」

誰かから何か言われると、
(私ってそうなんだ・・・)と、
その言葉を真に受ける。


誰かがAと言えば、Aがいいんだなと思うし、
また誰かがBと言えば、
あれ、やっぱりBなのかもと思う。


人から何か指摘を受けた時、
ホントは違うんだけど・・・と思ったとしても、

めんどうだから、もうそう言う事にしておこう・・・
私さえ我慢して丸く収まることならそうしておこう・・・

みたいな思考回路が自動的に発動する。

これって、

「自分がない」状態。



実はこれ、数年前までの私です。

特に支障ないと思ってました。

私ってそういう所あるなぁと、
うっすらとは気づいていたけど。


でもある時、
(あれ?ワタシってちょっと感覚がおかしいのかな?)
と気付く出来事がありました。


かれこれ10年ほど前の話。
近所の販売店で、軽自動車を購入した時の事です。

納車当日、販売店に出向いて、
支払いをし、新しい車に乗って帰ってきました。

そのまま車で10分程の実家へ。

しばらくすると、私の携帯電話に、
販売店の営業さんから電話が。

なんだろう・・・?と電話に出ると、要件はこうでした。

「先ほどお支払いいただいたお金ですが、
10万円足りなかったんです。



「え?」


どんな会話をしたかあまり記憶にないけれど、
電話を切った私は、
家族にこう言いました。


「あのさぁ、
支払ったお金が10万円足りなかったみたいだから、
支払いに行ってくる。」


それを聞いた、妹と母の反応はこう。

「はぁーーー?
ちょっと、何それ、
何言ってるの??」



私「え、だって、足りないって言うから・・・」

「実際はどうなの?ちゃんと払ったんじゃないの?」

私「うん。多分払ったはず。
 私の目の前で二回も数えてた。
 領収書ももらった。」

「だったら払う必要ないじゃん!」

私「えーーーでも・・・。」

「それもう一回電話しなよ。
そんなのおかしいでしょう。」


しぶしぶ電話をする私。

でも、あちらは
「そう言われても、足りないんですよねぇ・・・」の一点張り。

結局、妹が同席してくれて
「どういうことが説明してもらえますか?」
と、事の次第を聞きに行った。

妹の言い分としてはこう。

こちらは間違いなくお支払いをした。
確認をして領収書をもらったのだから、
その後に足りないと言われても、それはこちらの問題ではない。
よって、お支払いはしない。



私はドキドキしながら一緒に座っていた。

心の中はこう。

支払ったのはちゃんと支払ったと思うけど・・・
でも実際足りないってどういうことだろう。。。
ホントに支払わなくていいのかな。。。


結局、営業さんは
(そう言われても実際足りなかったんですよね。
おかしいですよね。)
ばかりでラチがあかない。

他の人はいないのかと聞いても、
所長が今日は不在だという。

一応、お金を受け取ったあとの経緯を確認すると、
経理の人が昼休みで不在だったので、
しばらく自分が預かっていて、
経理に渡したところ、足りないと言われたと言う。


えーーーー
なにそれーーーー


と、今では即座に思うワタシですが、
その時は、
(そうなのかぁ。へんだよね。。。足りなかったのか・・・?
でもでも、支払ったし。
昼休み中に、足りなくなるってどういうこと?)と気になっていた。

これまさに、
誰かの言っている事に対し、

(そうなんだ・・・)と、
その言葉を真に受けている典型的な状態のワタシ・・・。

相手がそう言うならそうなのかも・・・
みたいな。

これ、

「自分がない」状態です。




結局、その日は話が平行線なので
「とにかく、そちらの問題ですから
お支払いはしません。帰ります。」と帰ってきた。

(妹、カッコイイー。
こういう時、妹は全然物おじせず、
言うべきことをビシッと主張するのだ。)

もちろん私の心の中はドキドキ。

(ホントに足りなかったのかも・・・
だとしたら・・・)


翌日、いつも通り仕事に出かけた。

たまたま昼休みに、
会社の皆さんに、私の昨日の出来事を話した。

先輩も、後輩も、
驚いて目を丸くしていた。

そして、口をそろえてこう言った。


「えーーー?
そんな事行ってくる会社って大丈夫?

その車、返品しなよー。

それがもしト○タだったら、
絶対にありえない話でしょう。」

私「で、でも、私の間違いかも知れなくて・・・」

「そんなの、お金を受け取って領収書を渡した後だったら
足りなかったとしても、それはあちらの責任でしょう。

もし逆の立場だったとしたら、
そんな恥ずかしい電話、お客様にしないわよ。

それをそうやって電話してくるなんて、ありえない!!
お客様に対して失礼よね。

っていうか、さはしさん、
支払いに行こうとしたなんて、大丈夫??」


(そ、そうなの・・・?)

そこまで皆さんが不快感をあらわにする様子を見て、
ようやく、
どうやら私が責任を負う事ではないらしいと理解した私。

そして、
のこのこ支払いに行こうとしていた自分を

(あぶなーーーーい!)と思った。

あの時実家にいて、
妹や母が止めてくれて本当によかった。

1人だったら、
(そうなんだ、大変!)って
慌ててすっ飛んで行って支払っていたに違いない。


これは単に、
私が物を知らなさすぎ・・・
という単純な理由もあるけれど、

心理的な反応として、

相手の意見に対して、
自分はどう思うのか?を冷静に考えられなくなる。


自分のことよりも
相手の言う事を重視してしまう。

という、
私が無意識にしていた
自動反応
に問題があったのですよね。


そう、まさに

「自分がない」私に起こっていた反応。


長くなったので、次回につづきますー。

【つづきはこちら】
「自分がない」とどうなるのか?
私は、こんなことやらかしてました。その2