ヒヨドリ観察まとめ 最終章 ~巣立ちからその後~ | ヒラエリリのブログ

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小淵沢~東京間☆
釣り好き主婦の食いしん坊生活日記

ヒヨドリ観察、前編からの続きです♪





注意)長編です。




6月19日(9日目巣立ち当日の朝)


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ボサボサだった毛が黒っぽくなりキレイに生え揃った感じ。

巣の中もギュウギュウで窮屈そう。


本当に一日の成長が目まぐるしいです。


時々、羽ばたく仕草をするようになりました。

巣立ちの練習なのでしょうか。。


3羽の兄弟同士で毛づくろいをしたり、じゃれ合ったりする事も。


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こちらの親はメスでしょうか。。

柄はほぼ一緒なのですがこちらの方が一回り小さい気がします。




その日の夕方の事(巣立ちの時)


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その時は突然きました!


気付いた時には、既に2羽は巣から離れ

残る1羽が巣の上で、バサバサと羽根をバタつかせていました。

お、下りれない。。

近くで見守る親鳥は心配そう。


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先に巣から下りたヒナは

我が家のデッキをヨチヨチと歩き、なんとも頼りない表情。。


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※この後、目の前のガラスに激突します。。Σ(・ω・;|||


こんなんで無事に飛びたてるのかしら。。


やがて辺りは真っ暗になり

ヒナの姿も闇に消えてゆくのでした。。。

ヒヨドリ一家よ。。

また会う日まで。。。




6月20日(巣立ちの翌日)


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孵化しなかった卵を残し
ヒヨドリ一家はいなくなりました。

誰もいない巣を見ると

なんとも寂しい気持ちになります。


来年も我が家の庭にやってきてね!






ちなみにヒヨドリは同じ巣に2回目の卵を産む事もあるらしい!


縄張り意識が強く、他の鳥が作った巣は使用しませんが

その年、自分が作った巣はリフォームして再利用する可能性も。。

淡い期待を持ちつつ、今は巣立って行ったヒナ達の無事を祈ろう。。。




と、


別れを惜しんでいたこの日の出来事。。


朝、ダンナ氏を見送り、家に戻ろうとしたら


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なんと!

あのヒヨドリ夫婦が玄関の前の木に!\(゜□゜)/


私を横目で見つつ、そばにある背の低い木にゴソゴソ入っていったので

親鳥が飛んでいった後、こっそり覗いてみると。。。


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いました!ヒナです!!


まだうちの庭にいたなんて!

別れを惜しんだ矢先に、もう会えちゃったよ(笑)



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親鳥は巣に入る時より更に最新の注意を払い、ヒナにエサを与えます。

この日は昆虫だけでなく、何やら赤い実をあげていました。

巣立ち後は果実などのビタミンも与えるようですよ。




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まじまじと見ると、親鳥は毅然としていてとても凛々しい。。


ヒナを見る時はとても優しい目をしていて

危険が迫ると、かん高くけたたましい声でヒナに教えます。




その後、ヒナは。。。


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我が家の玄関の前には愛猫ジュンさんが寝ているというのに

そのすぐ前のデッキまで近付き(最後のサービス?)


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隣の家の屋根に登り、どこかへ消えてゆきました。。。

もうこれで本当にお別れ。。(/_;)/~~


巣立った2日後でも

親鳥がヒナを呼ぶ声やヒナの鳴き声がかすかに聞こえました。


ここから何週間かは親と一緒に暮らし
狩りなどを覚えて独り立ちするとの事。

鳥の世界は巣立ちも独り立ちも早いです。。。



そうそう!


調べていくうちに分かった事なのですが



野鳥のヒナを触ると、人間の匂いで親鳥が警戒して育児放棄する。。。


今まで私もそう思い込んでいたのですが

それはどうやら俗説のようです。


鳥の多くは嗅覚が発達していないようで、親鳥は自分のヒナを姿と声で認識するそう。。



むやみに触ってはいけないのは、他に理由があって


一旦人間がヒナを拾ってしまうと、親鳥は襲われたと思ってそこで育児は終了。

時間が経つと育児本能はリセットされて、例えそこにヒナが戻ってきても

何の事だか理解出来ない状態になるのです。


あとは、


人間が巣立ちヒナを、怪我をしたり巣から誤って落ちたヒナだと勘違いして

持って帰ってしまう事があまりに多過ぎてこの俗説が巡ったという説も。。


これは私も知っていたのですが、多くの鳥のヒナは上手く飛べないまま巣立ちます。

地面で腕力・脚力を鍛えながら飛ぶ練習をしていくので

見た目、貧弱に見えるのです。


私も以前、スズメのヒナをうっかり拾おうとして

鳥に詳しい会社の人に止められた事がありました。

飛ぶ為の訓練中は親鳥が必ず様子を伺っています。


よっぽどの事がない限り、

可哀想だからといたずらに保護したりするのは、野鳥にとっては余計なお世話。

この場合は保護ではなく、誘拐らしいですよ。犯罪です。


ちなみに万が一拾ってしまい、巣立ちの時期まで育てようと思ったら

素人には相当な覚悟と努力が必要。


朝の4時から日没まで、30分置きにエサ(生きた昆虫など)

エサの食べさせ方、温度、湿度、巣立ち後の狩りの仕方など。。。


これは無理だ。。と、結局放しても恐らくその子はもう無理でしょう。


そして最も恐ろしいのが、人間が触った匂いで天敵に襲われるという事。


特にヘビは視力が発達していない分、嗅覚がずば抜けて鋭く

空気中の匂いの粒子を、二つに割れた舌で感知するらしい。


これは特に注意です!!

巣を見る為に木によじ登ろうものなら、

匂いを嗅ぎつけたヘビにあっさり見つかってしまうので

決して素手でヒナはもちろん、木や巣に触ってはいけないようです。


ちなみに野鳥の多くは体に寄生虫がいる為、

触った人間の方にも影響があるので注意。。Σ(゚д゚;)



自分勝手にこのヒヨドリ一家の観察を続けた私が

偉そうな事を言える立場じゃございませんが
最低限のルールを守りさえすれば

勉強にもなるし楽しい鳥観察が出来ますよ♪


特にヒヨドリは身近な場所に巣を作るし

人間に慣れる鳥のようなので。。(°∀°)b




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こちらは私が一番好きなショットラブラブ


大きな丸い目がなんとも愛らしい。。




畑荒らしや、響きわたるうるさい鳴き声で

世間ではあまり人気ではないヒヨドリですが



我が家にやってきたというきっかけから

毎日観察を続けているうちに

すっかりヒヨドリのとりこになりました。


ヒヨドリ一家を通じて鳥の生態や

いろいろ勉強になる事もあり




学んだ事といえば



生きる事の厳しさや残酷さ、

そして計り知れない親子の絆は

どんな生き物にも存在するという事。




親が子にそそぐ無償の愛情は

私達人間にも共通するものと実感した時


改めて自分の両親に感謝するのです。。




両親よ、育ててくだすってありがとう。。その節は。。m(..)m





窓を開けて耳を澄まして、近くで鳥のさえずりが聴こえたら。。。


もしかすると、思いがけない所に鳥達のお家があるかもしれませんよ音譜