牛上バラカルビ
『牛バラカルビ、三食目はペッパーサラダマリネでいただきます』
みかんちでは、ごちそうは続きます。もとい、「ごちそう」だと思えるものをつくったあとの数回は「ごちそう」をつくった材料の残りもの料理が続きます。 いくらみかんが…
を副菜に追いやったのヤツ(注)のお話。
(注)ヤツ=形式名詞「こと」「もの」の意をくだけていう語。
グランドオープン二日目に仕入れた 2枚で 98円(税別)の「はんぺん」の消費期限がやってきました。
『みかん、開店二日目のスーパーマーケットに潜入する』
建物が完成したように見えてからほぼ一ヶ月。7月 19日になってようやく、そのスーパーマーケットが新規オープン。 水曜日は帰宅が深夜になるのが常のみかん。初日…
さて、何にするか決め兼ねていたのが、冷蔵庫に放置されていた理由なのですが、ふと脳裏をよぎったのは、
アリオッタ
の単語。
アリオッタとはマルタのお魚のスープ。地中海でとれたエビ、タコ、ムール貝などを炒めた玉ねぎ、ガーリックと刻んだトマトと合わせて煮込んだスープです。お皿によそってから仕上げにレモンをキュッと絞ってからいただくこのスープは、濃厚な魚のうまみがとても美味しい、シーフード好きの日本人にはたまらない一品です。アリオッタはマルタ料理やシーフードを扱うお店で気楽にお試しいただけます。 visitMALTA.com マルタ観光局 マルタに来たら食べておきたい 10 MUST FOOD -10 マスト フード-
えっと、みかん。「地中海」と聞いただけで何かソワソワ、ワクワクしてしまうほど、「地中海」が好きです。正しく表現するのならば、「地中海が好き」というより、「地中海という単語が好き」。
萌やし
という単語に萌える殿方がいらっしゃるように、
地中海
という地名に萌えるみかんがいてもいいと思う。
残念ながら、みかんは地中海に行ったことはありませんが、マルタ共和国の男性と結婚した日本人の友人がいます。最近は縁遠くなってしまいましたが、彼女からいくつかのお料理を教えていただきました。そのひとつが「アリオッタ」。
彼女いわく、
白身魚をにんにくとトマトで煮るマルタの家庭料理
で、スープに分類されるらしい。もっと簡潔にすれば「白身魚のトマトソース煮」。そのとき、みかんは教わっただけで、本物を味わってはいません。当初、彼女は白身魚に「ハリバット」を指定してきたのだけれど、少なくともみかんちあたりで手に入れるのはとても難しく、相談しているうちに
白身魚、えっと、スズキ、ヒラメ、カレイとかタイ
でよいのだということになった。「あ、舞い踊るやつね」とみかんが答えたことはどうでもよい。
みかんが初めて作った時には確か「シロダイ」を使ったはず。
日本に帰ったとき(一時帰国したとき)には、サバの水煮缶を使った
とか聞いたような気もするけれど、こちら、確証はない
はんぺんは白い
白いは白身魚
白身魚ならアリオッタ
なんて発展したのだろうけれど、たぶん「はんぺん」にはスケトウダラが混じっているはず、とすれば確かに、
はんぺんだって白身魚なんだからアリオッタに使ったっていいじゃない
と考えるのは、みかんとしては実に正常な発想
なぜはんぺんアリオッタにはんぺんが入っていないのか。
そのナゾは 30秒後!
※実際には、アリオッタにはハリバット、スズキ、ヒラメ、カレイやタイなどの白身の魚の切り身を使います。
※オリジナルはマルタ共和国在住の桃子さんのものです。ももちゃん、見てるー?
(ぼっち飯 2回分)
はんぺん 1/2枚
たまねぎ 1個
にんにく 2カケ (多めがよいらしい)
トマト缶 1/2缶
トマトケチャップ 大さじ2 (クンセルバなるトマトペーストの場合には大さじ1)
トマトジュース 100ml (トマト缶を1缶使うのならば不要)
プチトマト 6個
白ワイン 100ml (なければ赤でもいいよと言われたはず)
ミント(フレッシュ) 1枝分 (みかんは今回 10枚ほどを使いました)
マジョラム(ホール) 小さじ1/2 (なんでもいいけど、マジョラムがおすすめと言われたはず)
ローリエ 1枚
オリーブオイル 大さじ1
レモン 1個 (半分はレモン果汁として、半分は飾りに使う)
塩・胡椒 少々
A. コンソメ 小さじ2
A. ウスターソース 小さじ1
A. 冷凍むきアサリ がばっとひとつかみ
A. ベビーホタテ 150g
※Aは「はんぺん」用のアレンジです。本来は白身魚から出るダシの代わりに使っています。
たまねぎ、にんにくはみじん切りにして、マジョラムを加えてオリーブオイルで炒める。
トマト缶、トマトジュース、トマトケチャップ、ミントの葉(飾りの分は残す)、ローリエ、水を加えて、トマトを(プチトマトにあらず)つぶしながら弱火で 5分ほど煮込む。
白ワイン、8等分したはんぺん、プチトマトと A を入れ、30分ほど弱火で煮込む。
皿に盛りつけて、ミントとレモンを飾り、レモン果汁を回し入れてからいただきます。
えっと、
はんぺんは魚のすり身であって、魚ではない
ことを痛感しました。よく味が染みておいしいのですが、
ホタテとあさりとトマトとにんにくの味じゃん
と悪態をつくブラックみかんには珍しく同意ながらも、
はんぺんならではの、優しい口あたりは最高
となれば、みかん流はんぺんアリオッタのはんぺんは、こうやって食べるのがベスト。
おなかに入ればみな同じ
というわけでは
ありません。
Rasalhanut マジョラム ホール 50g入
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みかんはスパイスはおよそ年に一度、ラセラヌー(Rasalhanut)さんでまとめ買いします。50g は想像より遥かに大量です。
ももちゃんのレシピもペタリ
-アリオッタ-
※マルタで作るときにはトマト缶も、トマトジュースもトマトケチャップも使いません。プチトマトではなく完熟トマト3個ほどをざく切りにして、クンセルバ(マルタのトマトペースト)を加えて煮込みますので、水の量はもっと多くなります。
(2人分)
白身魚 大2切れ (ハリバット、スズキ、ヒラメ、カレイやタイなど)
たまねぎ 1個
にんにく 2~3カケ
トマト缶 1/2缶
トマトジュース 100ml (トマト缶を1缶使うのならば不要)
トマトケチャップ 大さじ2 (クンセルバなるトマトペーストの場合には大さじ1)
プチトマト 6個
白ワイン 100ml (なければ赤)
ミント(フレッシュ) 1枝分 (10枚ほど)
マジョラム(ホール) 小さじ1/2 (お好きなもので、だだしマジョラムがもものおすすめ)
ローリエ 1枚
オリーブオイル 大さじ1
レモン 1個 (半分はレモン果汁として、半分は飾りに使う)
塩・胡椒 少々
白米 0.5合
水 300ml
たまねぎ、にんにくはみじん切りにして、マジョラムを加えてオリーブオイルで炒める。
トマト缶、トマトケチャップ、ミントの葉(飾りの分は残す)、ローリエ、水を加えて、トマトを(プチトマトにあらず)つぶしながら弱火で 5分ほど煮込む。
白ワイン、白身魚、プチトマトを入れ、30分ほど弱火で煮込む。15分ほど経過したら白米を入れ、蓋をして 15分煮込む。白米が炊けたらできあがり。赤児が泣かなくても蓋をとっても問題なし。
皿に盛りつけて、ミントとレモンを飾り、レモン果汁を回し入れてからいただきます。
そうそう、ももちゃんに教わったのよね。
料理って自由なの
手に入る食材や調味料が違うので、和食が食べたくなっても作れないって嘆いていたと思ったら、やがてハイトーンでこの台詞。どういう意味が込められていたのかはわからないけれど、聞いて、みかんも気分が楽になったんだよ。みかんには、
料理って楽しむものよ
って聞こえたの。
でもね、ももちゃん。自由にやると、スイーツ作りはきっと失敗するよ
マルタ共和国の首都バレッタ旧市街
バレッタの夕暮れ
photo by Andrew Galea Debono , Valletta, MALTA
こんな素敵な写真を眺めながら「マルタ料理もどき」をいただく。
なんとも楽しいぼっち飯でした