和歌山県有田川鉄道公園とあらぎ島(2023/07/23) | haiko-riderのブログ

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2010年春から現在まで、趣味で廃校休校巡りをしてます。
これまでに訪れた校舎や思い出を記事にしてます。
無分別な廃墟探索とは全く異なりますので、誤解無きように。

今回は、あらぎ島の棚田に行く途中で、有田川鉄道公園に

立ち寄ってみました。

位置関係は上図の通りです。

 

有田川鉄道公園の案内看板

公園は、阪和自動車道有田ICを金屋・清水方面へ下車し、

県道22号線を東へ約10分の場所にあります。

廃線となった有田鉄道跡地の旧金屋口駅構内を整備し、

2010年(平成22年)3月20日に開園しました。

 

公園入口では、「D51 1085」が出迎えてくれます。

 

有田みかんに因んだ命名ですね。。

 

貨車(車掌車)が連結してありました。

 

D51-1085の解説板

1944年(昭和19年)日本車両製造

32年間活躍し、走行距離は212万km、地球約50周は凄いですね。。

 

ディーゼル機関車

昭和期に地方でよく見られましたね。。

 

紀州鉄道キテツ1(フラワ1985-2)

兵庫県の北条鉄道から御坊市の紀州鉄道を経て譲渡された

レールバスです。

2017年(平成29年)3月14日深夜から15日にかけて紀州鉄道紀

伊御坊駅構内から当園へと陸送、搬入されました。

2020年(令和2年)3月に北条鉄道時代の塗装と車番・フラワ1985-2に

復元されました。

鉄道交館(黄色の壁の建物)には、Nゲージ鉄道ジオラマや

往時の鉄道写真、グッズ等が展示してあります。

 

ハイモ180-101

岐阜県の樽見鉄道から譲渡されたレールバスです。

1994年(平成6年)5月から運行開始、有田鉄道で初めての

冷暖房装備車両で、廃止時まで主力として使用されました。

 

鉄道交流館から土手沿いを歩いてみます。

 

キハ58003

山梨県の富士急行から譲渡された車両です。

両運転台車があり、利便性から有田鉄道ではハイモの譲渡前の

主力として使用されました。

2011年(平成23年)4月4日、車内で映画ALWAYS 三丁目の

夕日'64の撮影が行われました。
 

さて、鉄道交流館で切符(硬券)を購入(200円)、乗車します。

係りの方から、好きなようにパンチしてかまわないと

切符鋏を手渡されました。

 

交流館前のホームと駅名標

鉄道公園~金屋口の約400mを乗車体験できます。

土曜日・日曜日・祝日にはハイモやフラワ、キハの車輌で

乗車体験を実施しています。

訪れた当日はフラワが運行していました。

当日の動画は、こちらへ

 

運転席のコックピット

 

車両の吊り広告に、樽見鉄道レールバスが掲示してありました。

 

金屋口のホームに着きました。

 

駅名標

 

駅舎内に掲示してあった、1930年(昭和5年)の有田鉄道案内図
 

旧金屋口駅の改札口

有田鉄道ビル

 

旧金屋口駅前の様子

 

有田鉄道バス

和歌山市駅まで運行しているようです。

チキンラーメンのようなラッピングが面白いですね。。

 

【有田川鉄道公園】
【所在地】和歌山県有田郡有田川町徳田124-1
【アクセス】阪和自動車道有田ICを金屋・清水方面へ下車し、県道22号線を東へ約10分
【電話番号】0737-52-8710
【営業時間】午前10時~午後5時
【定休日】毎週水曜日・木曜日(ただし、祝日の場合は営業)年末年始

※廃線となった往時の有田鉄道を後世に伝える公園です。

 

地元の紀州地鶏を使用した「照り焼き地鶏丼」(750円)

鉄道公園を後にして、国道480号を東へ30分ほど進み、

道の駅「あらぎの里」で腹ごしらえです。

他にも、自家製のこんにゃくうんどん等地産地消のメニューが

並んでいました。

売店では、地元で採れたばかりの季節の野菜や日本一の生産量を

誇る「ぶどう山椒」商品、紀州手すき和紙「保田紙」製品、

当駅限定の「あらぎ島饅頭」等がありました。

 

道の駅「あらぎの里」の裏側の脇道を上って行くと、ほどなく

展望所に着きます。

 

手摺の上に置かれた金魚鉢の花飾りや吊るした風鈴に、

地元の方のおもてなしの心や自然への愛着が感じられます。

 

有田川町のシンボルとも言える景観、あらぎ島(あらぎじま)です。

漢字では「蘭島」と記します。

有田川が蛇行してできた河岸段丘上に作られた円形状の棚田が

島のように見えるのです。

聞けば、江戸時代初期に地元の庄屋が村民救済のため

私財を投じて6年がかりで開発したのだそうです。

あらぎ島は、日本の棚田百選に選ばれ、2013年(平成25年)には

周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として
国の重要文化的景観に選定されました。

緑の映える初夏、稲穂が金色に輝く秋、白銀の冬、背後の山並や

農村の風景とともに、四季折々に美しい表情を見せてくれます。
 

棚田の近景

美しい扇形の形をした大小54枚の田の集まりが、見事な景観を

作り出しています。

維持管理するのも大変なことと思われますが、現在は、6軒の

農家さんによって耕作されているそうです。

 

スマホで撮ったあらぎ島

当日は猛暑ながらも快晴で、一面グリーンの棚田は

巨大なUFOのように見えました。。

当日撮った動画は、こちらへ

 【あらぎ島】
【所在地】和歌山県有田郡有田川町清水1番地
【アクセス】阪和自動車道有田IC・有田南ICから約60分、

道の駅「あらぎの里」駐車場利用