青森県むつ市の廃校休校巡り:後編(2022/09/21) | haiko-riderのブログ

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2010年春から現在まで、趣味で廃校休校巡りをしてます。
これまでに訪れた校舎や思い出を記事にしてます。
無分別な廃墟探索とは全く異なりますので、誤解無きように。

むつ市は、青森県東北部の下北地方にある市です。
下北半島に位置し、陸奥湾と津軽海峡に面する、本州最北端の市です。

 

今回は、むつ市の廃校休校巡りの後編ですが、具体的には

津軽海峡に面する北東部の3校を訪れました。

前編は⇒ こちらへ

 

むつ市街から国道279号を北上、出戸橋を渡り津軽海峡沿いの旧道を

進みます。

程なくして、沿道に木柱の校門が立っていました。

 

裏側をみると、1995年(平成7年度)度の卒業記念制作です。

卒業生の名前も刻まれていました。。

奥へ進むと、2階建てと平屋の木造校舎が現れました。

生憎、逆光のため陰になってしまいました。。

 

平屋校舎の近景

 

玄関より右側は樹木が茂っており、全景は撮れません。

 

正面玄関の近景1

正面玄関の近景2

間口は広く、奥にサッシ扉で出入りするようになっています。

 

正面玄関から校舎を撮影

周囲はススキの群生、他の廃校も同じような光景が見られました。

 

サッシ窓に替わっていますが、窓の外枠はすべて赤く塗装

されていました。

 

校庭の様子

長らく手入れもされていないようです。。

 

支柱だけのブランコ

 

木製の遊具

烏沢(からすざわ)小学校(2008年閉校)

校庭は荒れていますが、校舎は原形を留めています。

1892年(明治25年)創立

1966年(昭和41年)校舎落成

1987年(昭和62年)全校児童79名

2008年(平成20年)関根小学校への統合に伴い閉校

統合先の関根小学校の全校児童は48名(2021年度)

児童数の減少傾向は止まりません。

 

引き続き国道279号を北上、旧大畑町に入ります。

正津川上流へ続く脇道を進み関根橋地区に着きました。

校門と奥に木造校舎が見えます。

 

コンクリート製の校門に往時の表札が残っています。

「大畑町立関根橋小学校」

大畑町は、青森県の下北半島の津軽海峡付近の沿岸に位置し、
イカ釣りなどの漁業と林業で知られていた町です。
2005年(平成17年)3月14日に隣接するむつ市に編入したため

廃止され、むつ市の一行政地区の大畑町となりました。

 

さきほどの烏沢小学校でも見かけた木製の校門です。

赤い屋根の平屋校舎が2棟並んでいます。

陽が傾いてきたので、山の陰に入ると撮った写真も暗くなりました。。

 

右斜めから撮った校舎

 

正面玄関のある校舎が教室棟でしょう。

こじんまりとした校舎ですが、どれほどの児童がいたのでしょうか。。

 

校舎の縁に咲いていた季節外れの紫陽花

 

校舎の近景

 

正面玄関の近景

午後4時を回っていましたが、丸時計は止まったままです。

 

校庭の様子

雑草に覆われ、長らく手入れもされていないようです。

 

手洗い場

 

朝礼台

 

遊具(ブランコ)

 

遊具(滑り台)
 

校舎前に台座だけ残っているのは。。

 

地べたに置かれた二宮尊徳像

天災なのか人災によるものか。。

無残な光景です。

 

関根橋小学校(2008年閉校)

1880年(明治13年)9月10日創立
1951年(昭和26年)独立校となる。校舎新築落成
1987年(昭和62年)全校児童9名
2008年(平成20年)大畑小学校への統合に伴い閉校

陽が陰り人影も無く淋しい佇まいの校舎です。

特に手入れされている様子も感じられませんでした。

いずれ解体されてしまうのでしょう。。

 

旧大畑町市街から大畑川沿いに県道4号を山間部へと進みます。

小目名(こめな)集落に閉校となった小学校が残っています。

緊急避難場所の看板にも表示があったので、間違いありません。

 

落下した木板の表札は放置してありました。

 

校門と校舎群

 

手前は体育館(講堂)です。

 

正面玄関と校舎

壁は雪囲いの羽目板が施されています。

講堂と校舎はこのように連なっています。

 

玄関の表札

薄っすらとですが、「小目名小学校」と読めます。

 

校庭から撮った校舎

 

グーグルで見るとこのような配置になっています。

校門は左側の脇道に入った角です。

 

体育館(講堂)の壁に鯨やカニ、イカの絵が掲げてあります。

児童らの卒業記念作品でしょう。

 

校庭の様子1

広い校庭と遊具たち

 

校庭の様子2

沿道には高いフェンスが張ってあります。

 

フェンスから撮った校舎

 

小さい校舎には不相応に大きなシンボルツリー

 

骨組みだけの朝礼台

 

小目名神楽の看板

小目名神楽は、地元の伝統芸能で約300年前から続いているそうです。

悪魔を祓い無病息災を願ってお盆や正月に行われ、体育館(講堂)も

行事の会場となっています。
 

 

小目名(こめな)小学校(2008年閉校)

1877年(明治10年) 創立
1952年(昭和27年)校舎新築落成
1987年(昭和62年)全校児童25名
2008年(平成20年)大畑小学校への統合に伴い閉校

携帯アンテナと古い木造校舎、新旧好対照の光景です。

小目名神楽が伝承される限りは、校舎も存続することでしょう。