★個人が情報発信をする時代、いろいろ勘違いはあるが、今は楽しもう | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


ツイッターのフォロワー数が20万人を超えた。
個人のメディアとしてはなかなかのものだ。
2010年6月、ツイッターを始めてみて、僕はすごい時代が来たことを直感した。
それから半年後、facebookも始めた。

hidekidos かく語り記


これには、はまった。
「いいね!」やコメントが直に返ってくる。
投稿への手ごたえがすぐに得られる。
とは言っても、反響はまだ微々たるものだった。
ツイッターで「@マーク」付きで返信されたり、リツイートされることに慣れていたから、「数」については満足できなかった。
そこでツイッターと同じように、友達申請をじゃんじゃん出した。
友達が500人に達するころまで、そんなことを繰り返していただろうか。


そのうちに、なんとなく気がついた。
友達が増えても「いいね!」は増えないことを。
ニュースフィードに現れる人はいつも決まっており、自分にとって「濃い人」と「薄い人」が出てくるということを。そして、それこそがfacebookの特徴であることを。
そこに至って、ようやく数にとらわれる発想の無意味さを知った。
以後、自分から友達申請することはやめた(「これは」と思う一部の人を除いて)。
そして申請に対しては、インチキアカウントでない限り承認する。
なんといっても一期一会だから、“ご縁”は大切にしたい。


facebookはコミュニティーをつくるツールである。
「情報発信」には必ずしも向いていない。
友達を増やしても、イコール「情報の拡散」にはならない。
だからfacebookで売り込もうとしても、あまり成功しない。
だからfacebookの友達を「見込み客」のように考える発想は貧しい。
だからfacebookは使えない、言うなら「どうぞ、ご退場を」。


いきなり乱暴な言い方で、申し訳ない。
ただし、facebookはコミュニティーをつくるツール、という断言は正しい。
facebookは残念ながら、ビジネスを助けるためのツールではない。
少なくとも、スタート直後から数年は。
その後、facebook自身がビジネス化してから「ビジネス機能」も加えていった。
ファンページ(今のfacebookページ)のように。
しかしザッカーバーグの思想は今も「人は友達のすることに関心がある」の1点にある。
ビジネス的発想と直接的には融合しないこの発想のため、facebookは混乱している。
そして使う側の思惑はもっと多様で、求める機能や目的が違うために、
カオス(混とん)はますます深まっているようだ。


ツイッターは20万人もフォロワーがいるのに使いこなしていない。
facebookでは3000人の友達を持つがいまだ十二分の交流ができない。
facebook自身の混乱を受けて、僕らも混乱している。
facebookはビジネスで使えるのか、使えないのか。
でも、考えてみれば、ぜいたくな話だ。
10年前にはSNSなどなかった。
個人が情報発信し、自らがメディアになれるなど、想像もできなかった。


新しい時代は始まったばかりだ。
いろいろ試してみればいい。
今は“暗中模索”自体を楽しめばいいのではないか。
少なくとも僕は、こんな時代の手引書を書こうと、意欲を燃やしている。


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