パーラーキング(西陣)
■大当り確率208分の1
甘い確率だけでなく連荘性も兼ね備えている、西陣の連荘デジパチの傑作機。
残念ながら名機の誉れが高い「春一番 」や「春夏秋冬 」に比べるとあまり知名度は
ありませんでしたが、職人気質肌の高い西陣ならではの凝りに凝ったデジタルと
独自の連荘システムは非常にオリジナリティに溢れていました。
基本的なゲーム性は「大当り終了後8回転の確率変動に突入する(大当り確率8倍アップ)」
というものだったのですが、実はこのシステムに秘密がありまして、実は通常時もグループ化
されているモード内で抽選が行なわれるようになっていたのです。
208分の1ですから「26分の1で大当りするモード」が一つ存在し、残り7つのモードに滞在して
いる限りは大当り確率が0となっているわけです。
大当り後の8回転はモード移行を行なわない・・というのが確率変動の仕組みだったと思います。
通常時は「連続回転が途切れる」「外れリーチがかかる」と強制的に別のモードへ移行してしまうの
ですが、この移行抽選を無効にしていたんでしょうね。
仕組み的にはアレジンや、ブラボーキングダムに近いわけですが時期的にはこちらの登場の方が
早かったはずですから、恐らくモード方式の元祖とも言えるのではないでしょうか?
当時はまだ保留玉連荘機が幅を効かせており、自分も解析を読んで「何かややこしい台だなぁ・・」
という印象を持ったのが記憶に残っています。
この台の場合、連荘云々よりも単純に「デジタルの面白さ」だけで打っていました
単純なドットではなく蛍光管を使用しており、パチンコ玉をモチーフにしたドットや、パチンコ台を
再現した役物。保留玉は下部のチューリップが開放する等、細かい表示部分まで非常に凝って
いたのです。
デジタル回転中は常時パチンコ玉が打ちだされるようになっており、その玉が中央デジタル上部
にある、ポケットに入賞すると(スーパー)リーチへ発展するという楽しい予告演出が行なわれます。
又大当り中も図柄がドル箱をひっくり返したように崩れる等、開発者の遊び心が感じられました。
兄弟機には弱性連荘タイプの「銀玉人生」、初のCRデジパチ「うちどめくん」も登場していますが、
トータルのバランスではやはりこの台が一番楽しかったような・・・
*画像はasutarasuさん からお借りしています