- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- ショーン・オブ・ザ・デッド
ダメ親友とのだらけ生活でとうとう恋人に愛想をつかされたショーン。
なんとか立ち直り、リズとの寄りを戻そうと奮闘する中、
街がゾンビに侵されはじめる。
ショーンはリズや仲間を救おうと頑張るが…
イギリス産ポップホラー。
だめオトコのポップなゾンビハザードがうける。
コメディだと思えば、思いのほかグロい正統派ゾンビにびびるし、
ホラーとしてみるには面白すぎる。
まず主人公のショーンの状況がいい。
特技は猿の物真似、だけのダメ友は金魚の糞で、デートまで常に一緒だし、
それにつられて恋人のリズも友人持参でデートに来るはめに。
場所はいつも同じバーで、いつもビールを飲むばかり。
そんな冒頭。
ギャグだよー デートに友人持参はないだろが(笑)
仕事では後輩の悪ガキになめられるし、
ルームシェアメイトには「ばか友と縁を切ってまともになれ!」と怒られるし。
フリータージャパニーズに通じるだらだら感が心地いい。
「THE3名様」的な。
でもこれはゾンビ映画なのだ。
ある日ゾンビがうようよ出てきて、街が席巻されちゃうのだ。
ショーンは大切な人を守るため、恋人リズ&ショーンママ&フレンズを救おうと奮闘する。
このくだりがRPG的でおもろい。
怖おもろい。
仲間達の個性も出てくるし、泥恋も出てくるし。
なにより、ゾンビ対策が笑える。
「よしっ、みんなあいつら(ゾンビ)の真似をするんだ!」
『ナイス演技だ、きみはスターだな』
などど、よれよれフラフラでゾンビを凌ぐとはどういうことだ(笑)
ラストは結構真剣に怖い。
だがアツい。
だめオトコが頼りになるオトコに変貌していくさまがスカッとする。
いくらダメでも友は友。
友情は暖かい。
えっ、これメジャーじゃないんですか?
若者ライフ、ホラー、スプラッタ、コメディ、皮肉。
てんこ盛りなのにバランスよく纏まって、
うん、傑作。