人知れず微笑まん-バカ


「バカ」と言われて、
なんだか嬉しいことがあります。

人間というものは、
「好き」なのに、
つれないそぶり(嫌いであるような、関心がないような)
を見せたり、
かまってもらいたくて、イタズラしてみたり、
認めてもらいたくて、悪ぶってみたり、
甘えたいのに、すねてみたり、
理解してもらいたくて、嫌味を言ってみたり、


人の心というものは、理屈では割り切れません。
これが人情の機微というものです。

桜を好きな人がいれば、嫌いな人もいます。
その人の感情や感覚をなんびとであっても、
否定することは出来ません。

人の心は、難しいですね。



言葉も同じです。
言葉は、言霊(ことだま)です。

そこに不思議な力が働いて、元々の意味から離れ、全く逆の意味を持ったり、感じたりするものです。
同じ言葉でも、心に響く人もいれば、そうでない人もいます。
みんなから好かれている人であっても、自分は苦手だということと同じですね。

人に伝えたくても、そこに不思議な力が働いていないと、
心に響くどころか、不快の念を与えてしまいます。
苦手な人から、何を言われようと心に響く言葉はありませんね。


「ばか」という言葉は、人をののしっていう言葉とされています。
でも、言われて妙に嬉しく感じることがあります。
その言葉を口にした、相手によるところが大きいものです。
(自分を取り巻く環境だけでなく、性格・心情、心の奥底まで)
認めてくれているから、認められる。
そんなものではないでしょうか。


言葉は、不思議ですね。
言葉は、言霊ですね。


たとえ、「頑張って」の一言でも…。。。


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