Openoffice Math 数式 縦線 | 所長日記・改

Openoffice Math 数式 縦線

おはよう同志諸君。



さて、久々に、Openoffice数式のネタである。

今日のテーマは縦線。

数学ではこの縦線を良く使う。

絶対値とか行列式とか・・・

というわけで、復習しておこう。

過去の記事 『Openoffice 良く使う数式』http://ameblo.jp/hc-lab/entry-10153533878.html内の
17) abs{?} :絶対値入力
28) left lline  right rline


たとえば、

例1)
f(x)=abs{abs{x^2 - x}+2 x-3}+4
$所長日記・改

例2)
left lline matrix{a_11 # a_12 ## a_21 # a_22} right rline
$所長日記・改

と、このようになる。

絶対値や行列式などの両端に縦線が入るものは

上記の記述で作成できるが

1本だけの縦線、例えば

$所長日記・改

はどのように書けば良いのか。

今日の本題はコレである。

さて、どうすればいいか?

折角なので、ちょっと考えてもらおう!









・・・









・・・









・・・・・・


はい!

私の考えでは、記述法は3つある。


記述法1:縦線をテキストとして記述
例 nitalic{A}=left lbrace x "|" 0<= x<= 10 right rbrace
$所長日記・改

これが一番手軽な方法だろう。

一応確認しておくが

縦線の入力方法は

shift+
$所長日記・改

である。


記述法2:コマンド divides を使用
例 nitalic{A}=left lbrace x divides 0<= x<= 10 right rbrace
$所長日記・改

ヘルプ内の数式リファレンス表には

「除算」と説明が付されているが

私は「縦分割線」などとするのが良いと思う。

尤も、翻訳プロジェクトはあくまで翻訳するのが使命であり、

日本向けの変更を勝手に加えることは契約違反なのだろうけど。

話を戻そう。

記述法1と比べて、記述法2は縦線に寄っている。

というより寄り過ぎている。

少し間を空けよう。

補充9) ~(チルダ)より短い空白:`
例 nitalic{A}=left lbrace `x `divides` 0<= x<= 10 right rbrace
$所長日記・改

`1つで~の半分のスペース

すなわち、半角の半分=1/4角のスペースが空く。

一応入力方法の確認。

shift+
$所長日記・改

phantom ~ ` をうまく使って美しく記述しよう。


記述法3:コマンド lline を使用
例 nitalic{A}=left lbrace` x `{left lline ` 0<= x<= 10 right none} right rbrace
$所長日記・改

left right は必ず両方必要なので

right none で右端が無いことを記述するように。

過去の記事 『Openoffice 良く使う数式』http://ameblo.jp/hc-lab/entry-10153533878.html内の
26) left lbrace right none :“かつ”の可変 { の入力

と同じだ。


以上、3つの記述法による結果を比較してみよう。

$所長日記・改
(上から順に記述法1,2,3)

どれも見ていて違和感はない。

入力キー数から考えると、記述法1が楽だ。

では、今度は条件の左端を1/2にしてみよう!

$所長日記・改
(上から順に記述法1,2,3)

このような時は面倒だった記述3が効いてくる。

left right で指定された括弧はサイズの自動変更が可能なので、

例のように分数などにした場合でも、それに合わせて縦分割線が伸びてくれる。

記述1や2ではそうはいかない。

書きたい数式に応じて使い分けよう。



では。