「職場の悩みの根本は人間関係にある」人間関係改善シリーズ⑥：「違い」を活かす

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」

こんにちは。
ひとりひとりが喜びをもって生きる社会へ
「心の自立」をサポートする「はたらくサポ」
心理カウンセラー兼セミナー講師の巽（たつみ）です。

「職場の悩みの根本は人間関係にある」

このシリーズでは、
「誰にでも実践できること」、「誰もがより幸せなコミュニケーションを取れる方法」、
にポイントを置いてお話をしています。
前回の記事をまだ読まれていない方は、目を通してみてくださいね

「職場の悩みの根本は人間関係にある」人間関係改善シリーズ①「喜びへと向かう第一歩」

「職場の悩みの根本は人間関係にある」人間関係改善シリーズ②：ただ「今」を観る

「職場の悩みの根本は人間関係にある」人間関係改善シリーズ③：「違い」は「違い」

「職場の悩みの根本は人間関係にある」人間関係改善シリーズ④：４つの行動傾向

「職場の悩みの根本は人間関係にある」人間関係改善シリーズ⑤：「違い」に応じた接し方

さあ、前回は「DiSC（ディスク）理論」を使って、

人の「４つの行動特性の違い」と、

それぞれのタイプへの「対応策」について学びました。

実際に、相手の特性に見合った「対応策」をとることで、

今までとは違う、相手の柔らかな笑顔に出会えたのではないでしょうか？

人を見る目に、優しい視点を得られたのではないでしょうか

行動心理学に基づいて作られた「DiSC理論」が示すように、

相手の良い所を引き出すのも、困った所を引き出してしまうのも、

私たちのコミュニケーションの取り方による所が大きいのです。

この社会において、組織において、グループにおいて、

お互いの良いところを活かし、苦手なところをサポートすることができたなら、

どんなに明るく、優しい社会となることでしょう。

ところでこのDiSC理論の示す、D、i、S、Cの4つのタイプ。

（DiSC理論の4タイプの見分け方はこちらの記事から）

どれかひとつのタイプが優れているなど、優劣を示すものではありません。

どのタイプにも強みと弱みが存在します。

私は長年このDiSC研修を、企業や店舗で行ってきましたが、

やはり長い目でみると、全てのタイプが揃っている現場が、とてもバランスがいいのです。

どのタイプがこの社会に欠けてもいけないのです。全て必要なのです。

しかし、DiSC理論の自分のタイプが、

会社で求められているタイプ（立場）と合わないのでは・・と

戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。

実際に研修の最中にも、

「私は安定型のSタイプなので、リーダーには向いてないんでしょうか？」

「やっぱりDタイプでないとリーダーになれないんでしょうか？」

と、いう質問を何度となく受けたことがあります。

では、果たしてSタイプは

本当にリーダーに向いていないのでしょうか？

実は、私たちは歴史上の人物で、

とても有名なSタイプのリーダーを知っているのです！

ここは、戦国武将の特性を表わしている有名な俳句でみていきましょう

Sタイプの代表の歴史的リーダーは・・

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」

という俳句で表現されている、あの徳川家康です！

鳴くまで待つという忍耐強い姿勢は、Sタイプの特性をとてもよく表しています。

家康は戦国時代に終止符を打ち、長く続く江戸時代の基盤を見事に作り上げました。

思慮深さ、忍耐力等、自身の特性を活かし、有能なリーダーとして活躍しました。

ちなみに「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」

と表現された豊臣秀吉はiタイプです！

不可能を可能にする巧みな交渉力、コミュニケーション力はまさにiタイプの特性です。

農民から大名に成りあがるという快挙を成し遂げました。

その人間味あふれる魅力で、素晴らしいリーダーとなりました。

更に「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」

と表現された織田信長はDタイプです！

「即断即決」、結論を急ぎ、結果を重視する

強烈なリーダーシップを発揮した人物でした。

こうして見てくとそれぞれタイプは違えど、

一時代を作り上げたリーダーになっていますよね

おや？じゃあCタイプはどうなるの？

そう思われた方もいらっしゃることでしょう。

先ほどの3人の背景を、よーく想像してみてください。

これら3人の戦国時代のリーダーたちの側には、

必ず優れた参謀が居たはずです。それがCタイプです！

彼らは、戦国時代という動乱の中でも、決して慌てず冷静に、

抜け目の無い戦略を立て、リーダーに助言していたのではないでしょうか？

持ち前の分析力と頭脳を発揮して、天下統一に大きく貢献したことでしょう。

まさに「影のリーダー」ですね。

このように、歴史を軽く振り返るだけでも、

様々なタイプのリーダーや立役者たちが、時代を作り上げてきたことがよくわかります。

自身の特性を知ること

すなわち、強みも弱みすらも活かすことで、

一時代を築くリーダーになったのです。

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ではこの現代で、会社や店舗や組織において、

それぞれの「違い」はどのように活かせるのでしょうか？

ここで、「組織でプロジェクトを進める」という一つの例を出してみます。

それぞれのタイプの弱みと強みを挙げますね。

一見怖く我を通し過ぎる印象の強いDタイプですが、

プロジェクトを進める上では、最前線に立って仲間を引っ張り、結果を出します。

話が脱線しやすく集中力の欠けやすいiタイプですが、

プロジェクトでは、持ち前のコミュニケーション力を発揮し、チームに活気を与えます。

あまり意見を言わず受け身になりやすいSタイプですが、

プロジェクトでは、皆が動きやすいように裏方でとても細やかで、

コツコツと、とても忍耐強いフォローをしてくれます。

一見クールで感情をあまり表さないCタイプですが、

プロジェクトでは、メリットとデメリットを冷静に分析するなど、頭脳として活躍してくれます。

リスクヘッジ能力も抜群です。

Dタイプは「攻め」、iタイプは、「活気」、

Sタイプは「守備」、Cタイプは「頭脳」　なのです。

人には苦手な分野があります。

そして、

人には自らが輝ける分野があります。

苦手なところは得意な人がサポートし、

ひとりひとりが輝ける役割を見出す。

その為の、「観察」です。

それぞれの強みが見出され発揮されると、

ひとりひとりの表情が生き生きと輝き出し、

より生産的で明るい社会環境が生み出されるのです。

つまり、「あなた」は、「あなたであっていい」のです。

「違い」を、人の特性として、

この社会で活かしていけばいいのです。

今まで、「違い」を優劣として考えていた時は、

恐らく常に人の目を気にして、相手を見張りたくもないのに見張って、

出来ない自分を許せなくて、苦しい日々を送られていたことでしょう。

しかし、「違い」はただの「違い」であると私たちは学びました。

そう、「違い」を知ることは、

相手を許し、自分を許すことなのです。

「自分を知る」

「相手を知る」

これらの「相互理解」こそが、優しい社会の基盤であり、

DiSC理論の醍醐味なのです。

セミナー受講者の声はこちら

※ＤｉＳＣは、Ｉｎｓｃａｐｅ　Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ社の登録商標です。

日本語版商品開発権・総販売代理権はＨＲＤ株式会社が保持しています。

DiSC理論は、人の行動特性を大きく分けて4タイプとしていますが、

本来は15タイプに分かれ更にきめ細やかい自己分析が可能です。

はたらくサポではあなたがどのタイプになるか「DiSC診断」も行っております。

また企業研修も常時承っております。お気軽にお問合せください。

はたらくサポでは「心理カウンセリング」「企業研修」「個人セミナー」で

ひとりひとりが喜びを持っていきるための応援をしています。

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