読了!『「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本』
渡瀬謙さんの本、26冊目!
ご自身が「ずっと書きたい」と思ってきた本だそうです。
「40歳を過ぎるまで、ずっと自分の性格に苦しんでいた!」と始まるからです。
何をかくそう私、渡瀬さんのメルマガが、『フリーランスのための「営業のカンセツワザ」』だったときからの読者です。
(現在は改題され『しゃべらなくても大丈夫!「サイレントセールスのススメ」』)
渡瀬さんの文章は、どこかひょうひょうとして、軽やか。
内向型と書かれているので、そうなんだな〜と思いつつも、「暗い」という印象は受けません。
ユーモアが効いているタッチにも、きっとファンが多いでしょう。
聡明で、自分をよく知っていて、セルフメディアの使い方もお上手。
そんな印象を持っていたので、かつてそこまで苦しい気持ちを抱えておられたということに、驚きがありました。
さらには、当時の初著も「(渡瀬さんが)考えていた内容とはかなり違う本になりました」という経緯で出版されたということも、私には思いもよりませんでした。
思いどおりに本を出して、思い通りに実績を重ねていった方。
おそらく、ここ10年ほどの渡瀬さんを知っている方は、私と同じような見え方なのではないでしょうか。
けれど!
私が渡瀬さんを知ったのは、そんな苦しさから少しずつ解放されて、本来の渡瀬さんを知り、ご自分の活かし方を考えるようになった過渡期であったようです。
おそらく、そこに至るまでには、たくさんの葛藤や苦しみがあったのですね。
さらにこの本を読んで知ったことがあります。
内向型の人には、「内向型=悪いこと」と思い込み、苦しんでいる人が多いのだということ。
従来型学校教育の影響もあるでしょう。
最近では個性を尊重するようになっているかもしれませんが──それでもまだ積極的で活発な態度はポジティブに、消極的で無口な態度はネガティブにとらえられがちです。
学校の通知表などにも「もっと積極的に」と書かれることは多いですね。
画一的な評価にすぎません。
むしろ、ビジネスでは内向型である性格もプラスに活かせるし、強みにできると思います。相手を注意深く観察したり、状況を熟考したりする力も、おしゃべりな人より話し下手の人のほうがあるのではないでしょうか。
だから、もしかつての渡瀬さんと同様に「内向型の性格を変えなくちゃ」と思っている人がいたら、「大丈夫、この本を読んでみて!」と心から伝えたいのです。
そのままでいい。そのままがいい。
むしろ、「内向型は強み」と思考を転換するだけでも、落ち着いて話せるようになる人が増えるかもしれません。
内向型を強みにするためにも、渡瀬さん自身が歩いてきたプロセス
「内向型人間が心豊かに生きるための6ステップ」は必読。
本屋さんで、36ページだけでもまず読んでみてください。
そうすれば、きっと中身をもっと読みたくなると思います。
6段階のステップが丁寧に解説されています。
本当に、物の見方や考え方は、人によっていろいろ。
そして、そこに「いいも悪いもない」のですね。
ただその事実と自分の状態を受け止めるところまでが、ステップ2。
そして、いよいよステップ3から行動開始です。
「えー、半分までいかないのにもう行動開始?」ってあせっちゃいますか?
大丈夫ですよ。
- 1冊の本で人生が変わるということはあるものです。
- この1冊、あなたの人生を変える本かもしれません!
- 内向型で悩んでいる人はぜひ手に取ってみてください。
■前田めぐる■
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