田上社長と川田さんがタッグをもう一度組むなんて、ちょっと前じゃ考えられなかったし…
あの秋山さんと川田さんが戦うなんて信じられなくて。
とにかく僕は終始「現実味のない空間」に立たされていた。
でも三沢さんのことは「現実」であって、頭の中で認めたくない部分もあって…
表現できない空間は、僕の中で「あっという間」に終わった。
今日、僕が入場の時に装着した「天狗の面」は…
実は三沢さんと過去に対戦した時、天狗の面を着けたまま奇襲を仕掛けた僕をエルボーで倒して、奪った天狗の面を三沢さん自身が装着したもの。
大切に保管していたが、今日は三沢さんの追悼試合。
花道に、これを装着して僕は入場したかった。
三沢さんが天狗の面を装着したまま僕を攻めたこの試合は、某サイトで様々な意見が飛び交った。
これを暫く経って知った僕は、天狗キャラを捨てようとさえ思い、後日三沢さんに話した…
僕:「三沢さん、すみません…僕があんな物を被って攻撃したせいで…」
三沢さん:「フフフ、気にするな。これからも天狗被るんだろ?だから俺が被ったんだよ」
皆さん、この意味がお分かりでしょうか?
三沢さんは少しでも「天狗」をファンに知ってもらう為に、これを被ったんです。
滅多にそんなことをしない、あの三沢さんだからこそ「天狗の面」が目立ったんです…
僕はその場で深々と頭を下げて「有難うございました!」
と言った。
そんなことを思い出しながら、追悼セレモニーを迎える…
三沢さんの映像を観ていくうちに、また色んなことを思い出していた僕。
そうしたら涙腺がコントロールできなくなり、僕は大観衆の前で号泣してしまった。
やっと「死」を受け入れた僕の涙は止まらなかった。
会場には僕のブログを見て下さっている沢山の人達に出会えました。
みんな素敵な笑顔で、
「ブログ見てます!」
とか、
「いつもコメントさせてもらってる〇〇です!頑張って下さい!」
とか言ってくれて、サインして握手して、写真撮って…
プロレスのお陰で沢山の笑顔に出会い、僕は励まされ生きてきました。
本当に皆さん、有難うございました。
三沢さん、有難うございました。
僕は今、NOAHバスで東京へ帰っています。
それでは、また…