2月2日の昼下がりに、杉さんが撮影した積雲です。大気の下層にできる、もこもこしたかわいい雲です。
積雲というのは地表近くで温められた空気が軽くなって上昇し、上空で冷やされたときにできるというから、積雲を見たら、さっきまで身近にあった空気があんなところまで登ったのだなあと思うようにしています。
空気は太陽光によって直接加熱されることはほとんどありません。日射を吸収した地表面がまず温まり、熱を地表にある空気に伝えます。温められた下層の空気は膨らんで軽くなり、上昇していくのです。
可視光は空気によって吸収も反射もされないので、上昇中の空気を見ることはできませんが、上空で露点に達するまで冷やされて、水蒸気が凝結して雲粒という液体の水になると、可視光を反射してくれるので見えるようになります。
杉さんは連続した写真を撮って送ってくれたので、積雲が発達して厚みを増して雲底が暗くなっていくのと、積雲が数を増やしていく様子が分かりました。
風の弱い、暖かい日のことでした。2月になってだんだんと日差しが強くなっているのだなあと思いました。