副社長 佐藤庫喜（さとう くらき）
胸像/大正10年の没後、顕彰記念碑として建立、由布市挾間町小野の提子公園内にあります
佐藤武志郎から五代続く提子井路、鑰小野井路、芹川井路の監督役の名家に生まれます
若いころは、熊本藩でイギリス陸軍式の訓練を積み小隊長を務め、谷村村長時代には、谷尋常小学校の前進大谷学校を作ります。
世話した縁談400組。代議士時代、自らを暗殺しようとした者を諭し使用人にした(らしい)ことを
貴族議員議員で伯爵の方が碑文に刻んでいます
大分から湯平を目指した大湯鉄道株式会社は、1912年9月5日設立登記されます
その副社長を務めた庫喜さん、地元大分県区の国会議員でもありました。
佐藤庫喜さんの略歴 地元で殿様と呼ばれた男
（明治30年県会議員のころ）
第9回帝国議会衆議院議員（1904年（明治37年）3月1日～1908年（明治41年）5月14日）
第10回帝国議会衆議院議員（1908年5月15日～1912年（明治45年）5月14日）
(明治20年ころ、佐賀県道改修運動をしていた時期ではないかと思われる
この写真の人たちどこかで見たことあるような･･･)
大隈重信翁を党首とする憲政本党所属
第9回の総選挙では、大分全県区でトップ当選します
第10回総選挙でも再選され、2期8年間代議士として活躍された方です
明治37年1月31日、衆議院立候補直前の家族写真(中央)
大分懸大分魚町裏通りにあった中山写真館で撮影
現在調査中ですが、右の方はおそらく大分県医師会副会長をしていた弟、佐藤官吉さん。
左のイケメンの方は誰だろう？この方他の写真にも写っていますが誰かわかりません
前の女性のどちらかは、実娘「佐藤テイ」さんでしょうか
テイさんは、大分県会(県議会)初の女性県議となった方です
大正10年、大湯鉄道副社長在職のまま亡くなります
葬儀は村葬で行われ、大湯鉄道小野駿一社長が弔辞を読みます
地元大分県の衆議院議員にもかかわらず、庫喜さんの写真はほとんどありません
逓信大臣、初代鉄道大臣の元田肇さんや、関東省初代長官の木下謙二郎さんら同期の議員が
中央で活躍する中、地域に根ざした活動が少し地味だったかもしれませんが、掘り下げていくと農業、林業、牧畜業、運輸、金融と幅広く大分県の基礎事業を作っていったことがわかります
写真は、お孫様の佐藤安哉様より頂きました。大変貴重な資料ありがとうございます