大湯鉄道物語 東京スカイツリーと大湯鉄道 | 由布市商工会 挾間支所のブログ

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大湯鉄道物語

東京スカイツリーと、大分の田舎の昔あった鉄道の話。

東京スカイツリーの事業主体は、東武鉄道が筆頭株主となる「東武タワースカイツリー株式会社」であります。
この東京スカイツリーを作った東武鉄道、現社長は根津嘉澄さん。私鉄王と呼ばれた初代根津嘉一郎さんから三代目になります。

初代根津嘉一郎さん、あだ名は「私鉄王」。

経営難に陥った鉄道の経営再建や、新設する鉄道経営に力を貸すなど、全国24の鉄道会社に関係するそうです。

一代で根津財閥を築きあげ政財界に太いパイプを持っていました。

そのグループ関連企業
東武鉄道
東武ストア
南海電気鉄道
大社宮島鉄道
東京成田芝山電気鉄道
富国生命
日清製粉グループ本社
日清丸紅飼料
日清紡績(現・日清紡ホールディングス)
サッポロビール
アサヒビール
東京電力
根津美術館
根津記念館
根津財閥
芙蓉グループ
学校法人根津育英会
武蔵中学校・高等学校
武蔵大学

さて大湯鉄道に話を移します。
いまからちょうど100年前の1913年、私鉄大湯鉄道株式会社が設立され、
いよいよ待望の大分川流域の鉄道建設がスタートします。

社長は、大分銀行頭取 小野駿一
副社長は 私たちの地元の佐藤庫喜

そして当時すでに東武鉄道の社長に就任し、経営再建に取り組んでいた
根津嘉一郎さんも、この大湯鉄道株式会社の取締役に就かれています。

1915年10月30日、大湯鉄道開業

その鉄道を走ってきた蒸気機関車は、大変小さなものでしたが
力強く大分川流域の未来を牽引してくれました。

大湯鉄道は蒸気機関車を4両所有していました。

そのうち2両は、開業用に合わせてアメリカで製造した大湯三号、四号で開業年製造となっているので、開業に間に合ったのかどうかわかりません。

間違いなく開業時から走ったのは、大湯鉄道一号、二号の2両で
これは東武鉄道(佐野鉄道)から譲渡された、北関東を走っていた蒸気機関車です。
大湯鉄道物語 大湯一号

この機関車のほかに、東武鉄道からは
3等客車(普通の客車)5両
3等郵便合造車(移動しながら郵便を仕分ける)2両
有蓋車(天井と扉のついた箱型の貨車)16両
無蓋車(天井の無いただの箱)12両も
いただきました

東武鉄道ありがとう