前回で蘇州軌道交通1号線の24個の駅を全て制覇しました。
これから2号線に入るわけですが、2号線の駅は35個もあります 。
そのうちの1駅は1号線と交わっている広済南路なので紹介済みですが、それでも34駅が残ります。
1号線の24駅に2年近くかかってしまったことを考えると、2号線の34駅を残りの赴任期間で制覇することは不可能です。
うちの会社の海外赴任の任期は原則として3年なので、残りはあと1年しかないのです。
しかも、今月中には新たに4号線が開通する予定なのです(3号線より早く工事が終わったらしい)。
ということで、今後はダイジェスト版ということで、僕が主要駅だと勝手に判断した駅だけを紹介したいと思います。
まずは2号線を5~6駅紹介して、それが済んだら、その頃には開通しているであろう4号線を5~6駅紹介します。
今日は1号線と2号線が交わっている広済南路から北へひとつ行ったところにある石路の紹介です。
2号線になったので、 ホームのデザインが赤を基調としたものに変わりました。
石路の駅はかなり大きいです。
出口はまだ全て完成していませんが、12個もできる予定のようです。
駅から直結した金轮天地(ジンルンティアンディ)という地下商店街もあります。
駅前には星昶城(シンチャンチェン)というショッピングモールと百脑汇(バイナオフイ)というITショップばかりを集めたビルがあります。
石路駅は、広済南路(道路)と金門路の交差点にあります。
あれ?石路という道路じゃないの?と思ってしまいますが、石路という道は駅から1ブロック東に行った場所にあります。
石路というのは道路の名前というより商店街の名前です。
T字形に交わっている2本の歩行者専用があって、その一帯が商店街になっています。
要するに観前街みたいなもんです。
下のモニュメントによると、石路は1911年(辛亥革命の年)にできたらしいです。
多分、先行する観前街が収容限界を迎えたので、「近くにもうひとつ新しい商店街を作ろう」というノリで作ったのだろうと思います 。
石路の東の果てまで行くと闔胥路(チャンシュールー)という道路があります。
この辺りには2つだけ、上海の外灘のような昔のヨーロッパ風の建物があります。
どちらも銀行の建物です。
元々この辺りにはヨーロッパ風の建物がたくさんあったそうですが、日中戦争で大半が破壊され、この2つだけが残ったそうです。
ホリデーインもありました。
この辺りの建物の中では高さがある方なので、遠くからでも目立ちます。
演劇やコンサートをやる場所だと思われる蘇州演芸センターという建物もありました。
『孫子兵法』で有名な孫武に敬意を表した孫武記念塔というのもあります。
塔の前には『孫子兵法』の概要を書いた石碑もありました。
しかし、この塔は駐車場の真ん中に無造作に立っていて、ホントに孫武を尊敬しているのかどうか疑問です(笑)。
更に東に行くと外城河に着きました。
山塘街や虎丘に行ける船の乗り場があります。
更に進むと蘇州古城の城門のひとつである金門があります。
この門は比較的新しいもので、中華民国時代にできたものだそうです。
多分、古城と石路の間の行き来をしやすくする為に作ったのだろうと思います。
さて、一旦駅まで引き返し、今度は駅の北西を目指します。
この駅からは蘇州古典園林のひとつで世界遺産である留園に行けるのです。
(但し、駅から20分くらいかかるので、地下鉄よりもバスやタクシーで行くことをお勧めします。)
まずは駅から広済南路(道路)を少し北上します。
なぜかこの辺まで来ると道の名前が広済南路ではなく広済路になってます。
(更に北上すると広済北路になります。)
広済路と留園路の交差点に着きました。
留園路を西へ進むと留園に着きます。
料金はハイシーズン(4~10月)が55元(約940円)、それ以外が45元(約770円)です。
ネットで調べると、もっと安い料金が書いてあるサイトもあるので、多分値上げしたのでしょう。
留園は中国四大名園のひとつなのだそうです。
他の3つは蘇州の拙政園、北京の頤和園、承徳の避暑山荘とのこと。
蘇州から2つも選ばれているとはすごいですね。
世界遺産になっている蘇州古典園林は9個あるのですが、これでようやく4個制覇しました。
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