ときには冬の寒さも楽しまなくちゃ | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
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暦の上では立冬もとっくにすぎて、すっかり冬です。長期予報では暖冬との噂もありますが、どうなりますかねぇ。昨日は長野も穏やかな日で、まだ晩秋という雰囲気でした。毎週、月曜と火曜は長野にいますが、真冬でも不思議と雪の日に当たることは少ないように思います。昨シーズンも降られたのは2~3回かな。週末に降った雪が残ってるのはよく見ましたけど。

冬の好きないいところは、寒いところ。春に桜がきれいに咲くのも、山菜のほろ苦さが高いデトックス効果を持つのも、冬の寒さがあるからこそ。お灸に使う艾(もぐさ)で質の良いものは、根雪の下で育った蓬(よもぎ)から作られて、富山産や新潟産が高級品だもの。冷えたからだを温泉や熱々の鍋ものなんかで温めるのも、冬の醍醐味です。

春と秋は確かに過ごしやすい。花や紅葉も楽しめて、からだも楽だし、ずっとこのくらいの気候ならいいのに…なんて、思わなくもない。けれど、冬があるから春が来て、夏があるから秋が来るんだもの。陰陽の変遷をからだに感じながら、季節の移り変わりを楽しまなくちゃね。

暑い夏を肌で感じて汗をかくことで、汗腺は発達します。汗腺は体温調節にはなくてはならないもの。汗腺の数は人によって違うけど、3歳までにどのくらい汗をかいたかで決まるんですよ。1日中エアコン完備で大事にしすぎると、汗腺はあまり発達しないの。

冬の寒さに肌をさらすことで、きめ細かい丈夫な肌になります。昔は、小春日和の暖かな日に、赤ちゃんを裸ん坊にして日光浴させたもの。私もそうされてたのが、証拠写真に残ってるので、親には感謝ですね。東洋医学的には、肌が丈夫になると肺も強くなり、肺がしっかりすれば腎も育ちます。腎はからだの根本で、発育と成長をつかさどりますからね。

人のからだはよくできているけれど、横着者でもあるんです。大事にしすぎると、発達すべきものも発達しない。からだがつくるものを外から与えてしまうと、つくらなくなってしまう。ステロイド剤はその一例で、本来は副腎皮質でつくられるホルモンなんだけど、薬として摂取しちゃうと、からだはつくらなくてもいいんだと判断しちゃうの。使い捨てカイロの使いすぎや暖房のきかせすぎも、からだに備わる熱をつくる力をそいでしまうことになっちゃうの。筋肉だって使わなければ、どんどんやせてくでしょ?

決して無理をしたりやせ我慢したりする必要はないけれど、からだを甘やかしてしまうのも考えものよ。この冬、冷えの予防も大切だけど、ときには寒さを楽しみましょうね。あ、冬の苦手なところも書くのかしら。ん~~、考えてみたけど、ないみたい(笑)。それは私が、冬に晴天の多い関東で、しかも千葉というぬるい場所に住んでるからかも?

一天一笑、今日もいい1日にしましょう。

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