子供の栄養バランスは食事で | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


ちょっと前の新聞に、「子供にサプリメントを与える親が増えている」という記事がありました。国立健康・栄養研究所 の調査で、子供を幼稚園や保育園に通わせる保護者の15%が、何かしらのサプリメントを子供に与えているという結果。びっくりしました。昭和20年代~30年代前半ならいざしらず、いまどき栄養が足りないなんてことあると思えないんですけど。


サプリメントの種類では、ビタミンやミネラルが68%と最も多く、次いでDHA(ドコサヘキサエン酸)、プロテイン、キシリトールとのこと。しかも、食事や栄養バランスに対して高い関心を持っている親ほど、利用率が高いとか。何で?アメリカで30~50%もの子供がすでに利用していて、それを追っかけてるから?自分の用意する食事で、栄養が不足すると思ってるから?


厚生労働省「平成18年国民健康・栄養調査結果の概要」 によれば、6歳以下の子供でこれという栄養素の不足は見られず、むしろビタミンAやB1、B2、Cなどは基準を超えているとか。摂取カロリーから見ても、栄養は不足どころか過剰気味。そのうえにサプリメントなんて、かえって子供の身体に負担をかけてしまうんじゃないかと心配です。


↓の表は、厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準」から抜粋したもので、1~7歳の子供用の数値です。表の中で、〇〇~××のうち、〇〇は推定平均必要量、××は推奨量です。単一の数値のものは推奨量となっています。詳しくはこちら→「日本人の食事摂取基準(2005年版)」


春月の『ちょこっと健康術』-女子 春月の『ちょこっと健康術』-男子

多少の好き嫌いがあっても、ちょっとくらい小食でも、欠乏症にそう簡単になったりはしません。反対にサプリメントを摂ることによって、過剰症になることのほうが怖い。大人用のサプリメントを半分にして子供に与えてはいけません。その理由は、「子供には子供用の薬」 に書いたのと同じです。また、製品のキャッチコピーに乗せられて、安全の確認されていないものを与えるなんて、とんでもありません。よかれと思ったことが、逆効果になる危険性のほうが高いですよ。


栄養情報でいつもお世話になっている管理栄養士ハイジさん が、ちょっと前に書かれていたのですが、サプリメントにも食品添加物が使われているそうです。食事に含まれる添加物には神経質になって、サプリメントはOKというのも何だかおかしいですよね。こちら→「サプリメントの添加物」  

最新記事では、ビタミン過剰症について書かれてました。こちら→「ビタミンA過剰摂取で肝機能障害」


どうしても栄養バランスが心配で、サプリメントを使いたいという方は、栄養士さんや栄養に詳しい薬剤師さんのような専門家に相談してからにしましょうね。大人も同じです。「ビタミンCの正しい摂りかた」「サプリメントを上手に摂るには」 もご参考にどうぞ。


今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-百日草