『養生訓』 食の量と栄養(巻三14) | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

「世間では、食を制限しすぎると、栄養不足で痩せ衰える、と言われる。これは養生を知らない人の言うことである。欲が多いのは人間の本性であるから、制限しすぎると思われるくらいが適量なのである。」


腹八分目か、それよりも少なくてもいい、とおっしゃる益軒先生です。それに対して、そんなに控えたら栄養不足になるという反論もあったのですね。


昨日、お二人のドクターが、同じニュース記事について書かれていました。それは厚労省の調査報告で、実は「小太りの人のほうが、痩せている人より長生きだった」というもの。


5万人を対象に12年間追跡調査した結果とのことですが、「痩せてる人は調査スタート時点ですでに病気だったかもしれないじゃん。」と、うがった見方をついしてしまうのは私だけ?と思ったら、ドクターズも「鵜呑みにはできない」とおっしゃっていました。


ドクターズの記事はこちら↓

コトー先生 「鵜呑みにしすぎないこと…」

じゅんじゅん先生 「ちょい太が長生きする秘訣!?」


実は、「小太りのほうが長生き」という話は、前々からうわさがあって、というよりたぶん中間報告か何かを見た人から聞いたんだと思うけど、そのときは「小太りの人のほうが性格的におおらかで、ストレスが少ないから」というまことしやかな理由までつけられていたのでした。


そんなはずないじゃん。ストレス食いで小太りになってる人だっているもの。ね?それにしても、メタボ対策で痩せろといい、今度は小太りが長生きって、厚労省はどうしたいんでしょうね?


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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