管理組合って格付け可能? -3 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 『理事会の役員であることは義務である』
という考えで選任されてくる役員が過半であるような組合理事会においてガバナンスを改善するにはその2でとりあげたような、 "役員任期2年半数改選”など教科書的な改善策は一定の効果があるかなと実感しています。
 
 一方で、そのさらに上のレベルとなって、Aクラス/Sクラス?と目指そうと思うと、自発的に立候補ベースでコア役員の席が埋まることは必須です。
 『希望者が役員となることは当然の権利である』
までいかないと難しいのではないか? 理事長をじゃんけんや籤引きで決めていながら、ハイレベルでの理事会運営というのは多分無理じゃないかな。
 
 ってことで、私なりのAクラスとBクラス以下の差の判断基準はこれ。ただし、そのクラスに達しているかどうかの判定基準ではあっても、クラスアップのための方法論にはなっていないですね。
 
 うちはその上のレベルに達しているわけではないので、ステップアップするための方法論がここに書けるわけではないんですが...これは制度的に事前にケアしておかないとまずかろうというのはいくつか:
 
 
■ 多選(特に理事長の連投)は認める
 
 メガマンションの理事長には強力なリーダーシップは必要。大規模修繕工事が普通にやって3年がかりとかまとまった改革には数年は要しますから、2年×2期程度の連投を可能にする規約制度は多分必須。制度的に理事の数が足りなければ輪番からも充当する一方で、今理事をやっている人がもう1期やりましょうというのも通常の新規立候補同様に輪番に優先して扱ってある程度何期かは連続してできることを制度的に保証する必要はあるでしょう。
 
 原始”規約”で、立候補不可輪番のみ、任期1年で全員に公平に理事を回すのだというメガマンションもみたことがありますが、RJC48の先生クラスの理事長に1期だけですんだという人が皆無であることからして、これは無理。私ならそもそも購入を避けると思います
 
#一方でブロック毎の輪番制度を設定しているような場合に、ずっと一人が連投していると理事会役員経験者の数がそのブロックでは増えていかない弊害は防がないと、多選すると誰かの席を奪っているような気分になるので、うちは真っ先に輪番のブロック数はかなり理事数上限より少な目に設定して、立候補があってもそのブロックで輪番も回すようにしてます。
 
 
■ 理事数は必要最小限に絞る
 
 あとは理事数をあまり多くしすぎると、どうしても立候補ベースのやる気のある理事で埋められる割合は少なくなりますから、戸数が多くてなかなか理事が回ってこないからで理事数を増やすのはお奨め度は低い。20人とかいると、うちのように副理事長が中間管理職的にセクションを仕切るといったシステムを入れないと、理事長がとても20人に仕事を割り振りできません。
 遊んでいて仕事のない理事を作るくらいなら、定数の削減はありかな・・・と思うわけです。確かミッキーさんとこが10人、うち20人。やっぱり20人による理事会運営はちょっと重たいかなというのが本音ですね。
 
 
■ 専門委員会も含め立候補者はくどいくらい常時募る
 
 よく築年度の浅いマンションとか、経験年数の若い理事長さんがやりがちなのが、”理事会立候補募集!” とか ”専門委員会委員募集!”とか募集の紙を投函する方式。これで1人でも出てきてもらうためには、うちでは相当に文字数少なく、図でも入れて熱く訴える決め台詞でもつけても1000枚投函して1人でてくるかこないか程度。
(最初2-3年私がこれでやって失敗していたのでよーくわかる)

 一方で、100人とか集めてバーベキュー大会でもやって酔っぱらっているところで(?)例えば建築系とか法務系とか理事会役員向けの仕事している人に、面と向かって参加してくれとか直接熱く語れば5割くらいは理事会にオルグ?できます。このためにはマンション内にどんな人がすんでいるか、その人は意識高い系か?と知っていないといけないんですが、行事とかやりまくって知り合いを増やしていくのに5年くらいはかかるかな。うちは理事が1-2名不足な程度(途中ででていくとかで欠員がでることも多い)なら声掛けで充当できるようにはなってきました。
 
 
■ とにかく飲み会はやる
 
 ミッキーさんのブログみると、理事会はとにかくよく飲んでました。飲み会費用をどうするかとかは実は細かい問題で(うちは年一回の初回顔合わせの懇親会を除いて基本自腹です)とにかく理事会・委員会の飲み会は大事です。
 理事会で会うだけじゃわからない、意外な仕事をしていてリタイヤされた方とか、その方の問題意識とかわかるので、これを頼めば熱心にやってくれそうとか見えてきますから。 うちは4期の理事長の5-6期理事長への指示がただ一つ飲み会はもれなく理事会のあと毎月やれだったかな。5→6期とアクティブ度は上がってきているから、4期理事長がその1点を最重要と指示したのは正しかった気もします。マネはできないけど。
 
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 これらはどれも、こうして準備を整えておくと自覚したハイレベルの理事長がでてきたときに、その人の好影響を後の代にに残しやすくするための方策に過ぎません。
 上のほうへのランクアップの基本は、システムは整えておいて神レベルの理事長が偶然降臨?するのを待つしかないような気が...しなくもない。
 
 RJC48でも辣腕理事長が、ずーっと一区切りつくまで連投するとか、極めて属人的な方法に頼ってAクラスを維持しているパターンが非常に多くて、その人がいなくなっても大丈夫?までいっている例はなかなかなさそうに思えます... というか実は私はまだ見たことがない。見たことないだけでないとまでは言わないけど。

(1) 割り切りとして、もう自分のいなくなったあとのことまでは知らないから後は好きにやってくれという流儀と、
(2) 自分がいなくなった後でもほどほどうまく回せるシステムとして残ってほしいかなを望む諦めの悪い流儀と

2方向あるかな。
 
 後者は規約などの特に理事会ガバナンス部分で後の理事会は最低これにはしたがってくれと縛りをかけようとする傾向が強いからすぐに分かります。はやく理事会は抜けたいな・・・とか、趣味でやるには長くやりすぎたと既に後悔ぎみの私は当然後者。
 
 意識高めの先任の理事と、後任の理事がたすきを受け渡していくような形を夢想するんだけど、属人的な能力に頼らずに、自然にアクティブな状態が維持できるは最難関のテーマです。
 
 会社とかと違って偶然選ばれてくる要素が強い管理組合理事会でその改革がきちんとできる能力がある人がもしいれば、社会的要請が強くて、勤め先に重役とかになっちゃうわけで、当人が管理組合とかやってる暇がなくなるよーな気もしなくはないんだなで最近はもう超長期政権で開発独裁もやむなしで割り切っているとこもある。
 
 最初から意識高い系の住民の出現確率が高いマンションを狙って買うというのもありかなと。かなり少ない経験からの暴論なんですが、新築時坪単価があるゾーンに入るマンションは理事会のアクティブ度が高い確率が高いかなぁとか思ってます。このブログ既に長いのこれはまた近いうちに。
 
落穂拾いのその4に続きます。
 
 
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本ブログの内容は、著者の個人的見解であり、著者の所属するマンション管理組合、
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