韓国のマンション事情(5) | はるぶーのマンションヲタクな日々

はるぶーのマンションヲタクな日々

マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

 
 その(1)に意外に読者がついたので、気分よく一杯投下...
韓国のマンションで特徴的なものといえば、ほぼ100%普及率の床暖房でしょう。
 
 ● もともと結構寒い国で、床にべた座りとかのオンドルの伝統あり
 ● ガスベースのものも、灯油なんかのものもあるけど、
   とくにガスとかのは、国策で価格が安く設定されているので、
   光熱費負担は日本よりかなり低い
 ● 全戸それだけで暖房としているパターンが多く24時間つけっぱなし
   とかで、その費用は管理費内にはいっていて、マンションの全戸で
   公平に負担しているパターンが多い
 ● 日本の住宅に比較して、集合住宅の断熱性のレベルがかなり上を
   いっているので、床暖房だけで足りてしまう

 
などが、高い普及率の理由かな。
 
 日本では東京あたりでは床暖房はあったりなかったり。ガス会社がガス売上が
飛躍的に伸ばせるからってんで、全戸施工の場合はかなり負担しているとかの噂
もあって、新築で全戸とりつける場合には、あんまりコストアップしないんだけど、
後から施工だとかなりのコストアップになるので、まぁ坪300万級ならほぼ全部の
マンションについていますが、坪150万級とか郊外のだと省略されることも多くて
床暖もないの~とか、マンションの差別化のポイントになっているので、
案外中古の流通価格にも影響があったりします。
 
 一冬超えてみると、ガス代の請求書をみてげげげとかなるので、ついていても
使わない装備の常時上位にランクインするものなんですが、次回第6回で書くけど
床暖房だけではなかなか十分暖かくならないってのでクーラーも併用しちゃうこと
が多いってのも理由だと思うんですよね。日本の集合住宅の断熱性は、非常に悪い。
かなり後進的で、韓国なんかに比較しても20年以上遅れていますから。
 
 日本と韓国はともにLNGで船に乗っけてやってきたガスを買うって点でガスが
コスト高なのは、同じですし地理的状況も近い。(北朝鮮があるから陸伝いには
ガスはもってこられないのは韓国も同じ)それでいて、日本のガスは
”家庭用だけ” 産業用よりも遥かに高くなっているんですがご存じでした?
(逆に韓国は、家庭用~産業用で売られている。産業用では両国のガス代は
あんまり変わらない)
 
 韓国の床暖房は、日本のと違ってリビングだけにあるとかではなくて、
全室に完備されているのが普通です。私が訪問したお宅では、そもそももとの
温水管に流れるお湯は共用部の先から送られてきていて、24時間使いっぱなし、
部屋ごとにオフする機能すらないパターンも結構あります。

 
 外断熱工法に、全熱交換式の換気システムを採用したような気合いの入った
断熱性のマンションでは、実はその部屋からみた熱負荷は、隣接した部屋に
逃げていくものが一番大きくなりかねないので、極端な話中住戸だと、
自分だけ暖房を切って、回り全部から温めてもらうのが一番得となりかねない。
(売れ行きが悪いマンションに、最初に思わず買ってしまって入居すると、
皆全然暖房がきかないといいます)
断熱性があがるほどに、暖房は建物全体で一括として、費用負担も管理費内に
組み込むほうが合理的になるわけですね。
 
 次回その6は、窓とか開口部の話。
韓国のマンションには、バルコニーをもたないものがとても多い。
一方窓は、既に20年も前に完全に複層ガラスサッシの100%利用移行を
終了しています。こんな話を。
 

 

よかったら、ぽちってください。別にやばいことは何もおこらなくって
マンション管理の人気ブログリストです。

 ↓ ↓ ↓ ↓