韓国のマンション事情(6) | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。

  
 今回は開口部分編です。
その(5)床暖房編と時間をあけずに投下しているので、その(5)がまだの
人はそちらもよろしく...

図がないうと判りにくいので、下の文章の典型的な間取り例を探して
貼っておきました。
典型的なソウルの間取り例。161㎡9億ウォン中古。 
 
   ↑
典型的なソウルのマンション間取り例。
ワイドスパン。2戸1EV。4LDKリビングインで殆ど廊下なし。
主寝室に浴室つき。L/DKは別の部屋。
築15年、161㎡(49坪)9億ウォン~6300万円。


 韓国のマンションはバルコニーがないパターンが結構多い。一度ありで施工
して建築確認をとってしまえば、そのあとなくしてそこをリビングの一部に
拡張して使う形にしてしまってもなにも問題ない(?)ってことになっている
ので、私が訪問したことのある家は全部このパターン。
.... 火事での複数の避難経路確保とかはどうしているのかは気になる。
 
 地震もないから大き目の窓をつけられるしで、外観としては、高層化しやすい
ことと併せて、住友不動産のダイレクトスカイビューのタワーマンション
(World City Towers とか、豊洲のTwin とか)みたいな外観のマンションが
典型的な、最新式のマンションのスタイルってことになります。
 
 日本のマンションは、バルコニー必須って感じですよね。多分夏は日射を
避け、冬は取り入れるということで、”縁側”の伝統の延長線上にある設計
なんだけど、どうしても全戸をできるだけ南に面してつくりたがるほかに、
地震があるからスパンを6-7mを超えては飛ばせないせいもあって、
限られた南面を、できるだけ多くの部屋で取り合った上で、リビングはその
南に面してつくらなきゃとは思うと、どうしてもリビングが玄関から遠い廊下
でつながった先にせざるを得なくなり。いわゆる田の字とよばれる、
東西にはスパン短め、南北には長い長方形状のマンションで、入ってくる
廊下の東西に居室を配置していくというスタイル(日本以外では珍しい)
になります。日本のマンションは、その昔のURの公団なんかの時代から、
方位磁針なみに、綺麗に南北になっていて、北側に玄関と廊下がはいるから
見ただけで表と裏、南北の区別がつくのが特徴。
 
 一方で、韓国のマンションは、あんまり南向きへのこだわりってのがない
らしくて、大きな敷地に一杯配棟する場合、お互いがあんまりお見合いに
ならないようにてんでばらばらな向きを向いています。
 多分日陰規制とかもあんまり厳しくないのでしょう。板型並列の配棟の場合、
超高層の割りにあんまり間隔とっていません。
 
 なので、配棟をみただけでは、南北はわからない。さらに、寒いお国柄、
廊下を建物の内側にとりこんでいるつくりが多いので、玄関がどっちにある
のかマンションの外から見てもすぐにはわかりません。なので”表裏”も
区別しにくい形状をしています。
 
 日本だと、2戸1というエレベーターの入れ方で、エレベータを同じ
階では、2戸だけが共有してそもそも共用の廊下を一切つくらないという
つくり方は、すごく管理費のコストアップにあるので、まぁお金持ちの
住んでいる地区でないとあんまり採用されません。
 韓国は普通に20階超えでいけるから、このパターンでもEVを利用する
戸数が50戸とか作れるので、地方都市とかどうみてもそんなに坪単価
とれないよなというとこでも、共用廊下を一切もたないつくりが多いのが
特徴かな。これで、地震がないからスパンも10m級とかに飛ばせる分
板型で、ワイドスパン、2戸1EVとか、日本のマンションでは好条件と
される間取りを確保しやすくなってますね。
間取り設計は、これまたいろいろで、割とバリエーションがあって、
田の字中心の日本のマンションよりは間取り図を見ていて楽しいです。
 
 韓国のマンションの間取りは、100㎡オーバーが普通なこともあって、
マスターベッドルームが専用の浴室をもつ浴室複数タイプが結構多い。
(アメリカなんかはこっちが普通ですよね)
 あと、LDKの配置は、"LDK"型の日本と違って、"L"+DK とすることが
多いのと、リビングが南にくるのではなく、寝室を南側にもってきて
ベランダは”サンルーム”的に利用するパターンも多くて、
典型的な間取りはかつてヒューザーが作っていたような、玄関から
入ったらすぐリビングで、リビングから居室を振り分けるという
つくりです。
といっても4-5箇所しか見てないけど...

こんな間取りは日本では珍しいでしょうね ↓

 http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/1c8b16f6105f6a213419ba1b75fa610d
 
 相場は.... 興味があったら検索してみてください
 http://korea.homesnavi.com/dir/
 24億ウォン、70坪のマンションの例
 http://korea.homesnavi.com/dir/sale_estate_YEGA0001_4_3.html
 
 梁とか柱とかがどこ?って感じなのは、別にヒューザーが作ったから
ではなくって、まぁ地震がないせいですね。。。
(広めなマンションばっかりだと、新浦安とかあるけど、間取りの考え
方が大きく違っているのは確かで、変わった間取りを探すには、
やっぱり海外のを下がるほうがみつけやすい)
 
 次回はこのシリーズ最終回。

 

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