理事会の役員の適正数 | はるぶーのマンションヲタクな日々

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マンションのモデルルームがあるとたとえ外国でもふらふら入ってしまったり、
管理組合の理事会には思わず立候補する人って多いですよね。(多いはず)
なのにあんまり管理組合の苦労とかのブログって見ないので立ち上げてみました。


 理事会の役員数って、マンションの規模でかなり変わる。
多過ぎても少なすぎてもまずいと思うんだけど適正数ってどうでしょう?
 
 最低でも、理事長・副理事長に平理事に監事がいるからまぁ5人程度は必要
なので、20-30戸のマンションだとしょっちゅう回ってきてしまう。
 標準管理規約準拠だと、理事会成立に”理事”(監事除く)の半数で、その
過半数で議決可能だから、理事が4人だと2人集まって合意すればOKとか。
まぁ理事で5人程度は欲しいところで、小さいマンションでもその程度を確保
するかどうかは、管理会社の良識次第。20戸だから理事3人とかたまにある
けどごく少数の意思で決まってしまうからやめたほうがいいと思う。
... うちみたいな大規模からみると3人程度で喫茶店に集まってちょっと相談
すれば理事会成立ってのはとってもうらやましかったりする。
 
 中規模100戸程度だと、8人程度とかにして、輪番で12年で全員が経験できる
ような人数になっていることが多い。全戸の1割近い役員数を、立候補だけで
確保するってのは実際には困難だから、輪番制度は大抵のマンションで採用
されているかな。
 これは、明確に”立候補優先”を役員の選出規則(細則などで総会決議して
理事会の一存では勝手に変更できないように制定してあることが望ましい)
で決めてあればまぁ理想的。
 1回目の大規模修繕工事までに全員理事経験ありで、理事会やったことあるか
ないかではまるで経験値とか管理への理解度が違うから可能なら12年以内に
一回りしたほうがよい。
 
 管理会社によって初期設定が大きく変わってくるのはメガマンションの場合。
1/12で、40-50人とか無理やり選任する例まであるけど、半数を自治会とかに
切り離しても、どうみても理事長が把握できる上限を超えているでしょう。
はいって手を上げた人を、**さんどうぞーってな形で指名できるのは20人
程度までだと思う。
 これはいくらなんでも多過ぎってことで、大抵は上限20人程度で打ち切りに
なって、500戸でも1000戸でも20人ってパターンが結構多い。
うちのマンションもそう。全部で18のブロックから18人が選任されて、理事会
の定員上限は、規約に明記されていて(変更は特別多数決議全戸の3/4以上)
理事20人+幹事3人。まぁ大体毎年5人程度は立候補者があるので、
『輪番も回し続ける』と、23人はほぼ一杯に埋まる形になる。
 一方で、10人程度が理事会の適正人数上限であるとして、500戸こえでも
10人までって初期設定を行う管理会社もある。
 
私は理事会の総人数はせいぜい10人まで
にしたほうがいいと思ってます。
  
 

 メガマンションだとこれだけ人数を選任しても輪番で回ってくるのは30年に
1回。ざっと一回りして皆経験者になって、その間に理事会向きの人を発掘しま
しょうといっても年に全戸の3%しか経験できないので、12年でも2/3は未経験。
なるべく多数が早く経験するという効果はあんまり期待できない。
 
 一方で、理事長からみたら20人なんて人数の理事会をハンドルしていくのは
とても困難。こういう人数をどうしたらいいかというのは、軍隊のシステム
なんかが一番進んでいてグリーンベレーのαチーム(Aチーム)は12人編成。
トップからみて全員を掌握できるのは10人程度が限界で、20人ともなると、
ありとあらゆる問題が...
  ― 理事会で1年間に一回も発言のない人ができたり、
  ー 欠席への心理的障壁が下がるので、毎回成立ぎりぎりになったり、
  ー ある議案に全員がコメントしていたら理事会が何時間かかっても
   終わらないから、委員会制度を立ち上げて会合数を増やさないと
   いけなかったり...
と、非常に面倒なことが起こってくる。
 
 うちの理事会には、理事のうちの一人はなにも担当なしで、ほかの理事の
出欠確認をしたり、メールで返事がない人にせっせと電話して確認したりとか
”連絡担当だけ”が仕事の理事まで作って対応していますが、せっかくやる気
のある人を、電話や投函で来ない人を呼び出す係にするのもいけてない。
 20人くらいいると、書記が2人とか同じ役職の人が複数人というパターンが
でてくるんだけど(半数改選になっているならいざ知らず)毎年全数入れ替え
で同じ役職複数人は実は、責任の押し付け合いになってよろしくない。
書記なんかは、奇数月・偶数月だけでてくる書記なんてさぼり方がはじまった
りします。
 
 もう一つの大人数での問題は、輪番であたったからしぶしぶでてくる人の
割合が増えること。立候補者が例年5人だとして、立候補したくらいだから
この人たちは毎月理事会にはでてくるし、まぁちゃんと活動してくれる。
一方で、輪番であたった人が、”偶然あたったからには”ってんでしっかり
仕事をしてくれる確率って1/3程度で、これが15人いると、毎月の理事会は
成立するかどうかの事前確認が欠かせないとかつまらないところに力を割か
ざるを得なくなるし、いかに欠席では貰えない理事会報酬で欠席者と差を
つけているとはいえ、欠席で名札だけあるのを見ながら何時間も理事会を
やったらまぁ心理的には自分もさぼりたくなるのは仕方ない。
(いろいろ工夫しまくって、メガマンションとしては短めの3時間未満で
理事会は終わるようにしていますが)
ーー 輪番でもあたったからにはってんで実に立派に仕事される方はいる
から、輪番が悪いといっているわけではないが、気合いの入った人の出現
確率はやはり低いという意味です。
 
 人数が多過ぎるのがまずくて、立候補だけで半分程度は
 実は、もともとの初期設定を利用して、立候補優先+輪番もとるで、23人
とかの上限一杯までのシステムを細則制定して作ったのが私自身なんだけど
3年理事会やって後悔することしきり。輪番のブロックを2つくっつけて、
輪番からとる人数を18人から9人に減員ってのはいつか提案しよっかなと
思ってます。

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