東電もいずれ大幅値上げが避けられないですから、うちのマンションでも
共用部の電気料金の削減を目指して電力の一括購入サービスの見積もりと
プレゼンを受けてみました。
これ、大規模マンションだち共用部だけが高圧電力になっているのを、
専有部も含めて高圧電力でひいて、今まで通り低圧電力での電気代を
東電と同じ金額として各戸に請求すれば、高圧電力と低圧電力の電気代の
差額が利ざやで確保できて、共用部の電気代が大幅削減可能というもの。
総会でまずは3/4超えの特別決議が必要ですが、まぁここくらいまでは
うちのマンションは毎年(あるいは毎回)のように特別決議を通しています
からできなくはない。でも、本当に大変なのはそこからで、マンション
”全戸”の承諾書を1戸残らず集めなければなりません。
本当は大規模でないと安くなった分をかき集められないですから金額
的なうまみは少ない一方で、300戸とか500戸とかになれば、
”なんにでも反対”という家は必ずありますから、広報してどうこうなるか
といったら結構難しいかも。
まぁここは、導入する会社も1戸でも書面が集まらないと契約ができません
から、命がけで集める部分もあるのでしょう。某商社系のIPPSと契約している
マンションを相手にしたサービス会社では、600戸程度まで実際に導入の
実績ありとか。
うまくいった例では、共用部の電気代を6割程度削減できる。
平均でも4割はいっているとかいせいのいい宣伝文句だったので、うちに
呼んでみたら、
なんと削減率で保証可能なのはたったの1割....
苦労の割に、年100万ちょっとでは、管理組合全体の収支改善が期待
できるようなもんではないよなぁ。
同じ月の理事会で同時に審議していたエレベータの保守契約の変更は
年に3-400万のカットを扱うし、電気代でもちょこっと共用部の
ワット数大き目の管球を入れ替えるだけでも年に100万程度の削減は
比較的楽に達成できて、回収年数も少ない。
非常な苦労が予想される割にこんな削減率提案ではまるでやる気
が起きないのでとりあえず放置しておくことにしました。
これ話を聞いてみるとやはりいろいろと無理がある。
あとたった今はおススメできません。
なぜなら、東電の値上げが一見『追い風』になっているように見えて、
実際には 4月1日から値上げになるのは”高圧”電力だけなので、
もともとこの商売の差額をゲットする大本の、高圧電力と家庭用の
低圧電力の価格差が、1kWh あたり2.61円も減っているからですね。
今後、家庭用の電力にも値上げが波及すれば、もっと大きな値下げ幅が
確保できる可能性はあると思いますが。
細かい点ですが、次回のブログにまとめてみます。
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