ハイドンのトランペット協奏曲~雑感 | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

ラッパ吹きなら何度と無く耳にして、音大生レベル~この表現は違和感が有るけど伝わり易い~以上ならさらった事の有る曲。
コンクールやオーディションの定番。


学生時代からスタイル~アーテキュレーションやトリルの入れ方、音符の扱い、をレッスンでも言われたし、自分でも、色んな演奏を聴いたり考えたりしてきた。
最近は実際に演奏する事があまり無く離れて居たのだが見直して居る。

インマー氏の公開講座の時にトリルなどは上から~この時代はバロックの音の扱いに準ずるとの話を、ふと思い出して改めてスコアを見ながら考え音にしてみる。
よくさらった頃は、バロックと違い古典だから元の音からだとか色々な意見があった。4つ16分音符が並んだら最初二つはスラーであと二つは切るとか~これは、ヴォービッシュ氏の演奏が元になってる気もする。

今、自分が見直してみて、、
先ず、バロックに準ずるなら?
この観点で全然曲の見え方が変わる。面白いのは音の扱い~長さ等が、バロックのアーテキュレーションを当てはめていくと自ずと決まって来ると言う事。
たとえば、初めのテーマ。
二分音符と四分音符の後の、八分音符の長さの意見や好みが分かれる。でも、それに2つづつと言うアーテキュレーションを当てはめると、今まで耳にして居た文章とは違うが、より必然的な言葉が生まれる気がする。 ただし、スコアに有るヴァイオリンの点と同じ物がラッパの譜面に有ればまた意味は違う。
トリルのかけ方も感覚的に感じて居た事の裏付けが出来る。
まだ、結論では無いけど、今まで感覚的に確信が持てない部分や、しっくり来ないと感じたアーテキュレーションの問題の見え方が変わる。当然、フレーズ全体像も変わる。
以前の物がかなり身体に染み込んでいるからスムーズに流れる様には時間がかかりそうだが、取り組む価値は有りそうだ。

ピリオド楽器に関わる事により発見した事。メサイアやロ短調も見え方が違ったし、古典以前の音楽の感じ方が変わってきて居る。かなり面白い。

でも、オーディションやコンクールではどう評価されるかな?随分と聴こえ方が違う物になる。。