厳しいセキュリティーを抜け、国連本部敷地内に入ると最初に目に付く、銃の先端が締められた大きなシンボル。。。
NYハーレム生活も16年、
毎年、沢山のブラック・ヒストリー・マンス・イベントを経験してきましたが (下記<過去ログリンク>参照) 、
今年は、
国連ニューヨーク本部 で開催されている、
「ブラック・ヒストリー・マンス・スペシャルツアー」に、
ご縁あって参加してきました。
黒人コミュニティの中で、
「奴隷だった "祖先" 」 の歴史を考察する機会が多かったので、
今回、
世界 193 ヶ国 が加盟する、
世界の平和 (Peace) ・安全 (Security)・人権 (Human Rights) の為に存在する、
”国連本部” の考える「ブラック・ヒストリー」で、
新たに、
ニュートラルに、
見ることが出来て、さらに視野が大きく広がった気がします。
2月限定ですが、かなりお薦めです。
この「ブラック・ヒストリー・マンス・ツアー」は、
常設の「国連本部ツアー」に、
国連プラザにある「 The ark of Return 」、
= 奴隷貿易を忘れない、繰り返さないためのモニュメント
の説明なども加わり、
特別な内容となっています。
「 The ark of Return 」のモニュメントには、
色々な意味で、三角形が多く用いられています。
Slave Trade (奴隷貿易)の船の形でもあり、
400年近く前の、Triangular Trade (三角貿易)の「三角」でもあり。。。
当時は、
ヨーロッパ → 西アフリカ → 西インド諸島 → ヨーロッパという三角の航路で、
繊維製品・ラム酒・武器 → 奴隷『“黒い積み荷”』 → 砂糖・綿『“白い積み荷”』
が大陸を回っていたという、、、
積荷という「荷」=荷物として、
「奴隷(人間)」が狭いところに積み重ねられて、当たり前に運ばれていたという、
3世紀に渡り、1500万人以上のアフリカ人が、信じられない過酷な状況で運ばれたという、
(途中で死んで海に捨てられた人も多数なので、正確な人数は不明)
恐ろしい人間の歴史です。
通常の国連ツアーには、
数年前にクライアントを連れて「日本語ツアー」で参加したことがありましたので、
今回のブラック・ヒストリー・マンス・ツアーは、英語で参加。
案内してくださったのは、スペイン出身の国連職員アナさんで、
白人と黒人で築き上げられてきたアメリカ国の歴史を、
アジア人が、ヨーロッパ系白人に解説していただくという、
まさに「国連」な、貴重な時間を頂きました。
「 誰も奴隷制度または隷属奴隷で拘束されてはならないし、
奴隷貿易はどんなことがあっても禁止されなければならない。」
ニューヨーク・マンハッタンの東、
イーストリバー沿いにあるニューヨーク国連本部には、
これまで、
私の師匠トミー富田を恩師と仰ぐ、ジャズシンガーのマリーンさん他、
平和やエコロジーの大使として訪米されたアーティストのコンサートに呼んでいただいたり、
自分自身も、ゴスペルを歌わせていただく機会があり、
また、
アメリカのニュースでも、日本のニュースでも、
この映像を頻繁に目にする特別なところ、
行けることがあれば、いつでも喜んで足を運びたい場所です。
建物の中には、
日本が「被爆国」として、大きく取り上げられているコーナーがあり、
毎日数千人の世界中の来訪者に、
世界約200ヶ国もある中の、
我々の小さな島国JAPANが、
原子爆弾とともに紹介されていて、、、、言葉をなくします。
まだ、国連本部に足を踏み入れたことが無い、という方、
こんな近くに、世界の平和を動かす大切な場所があるのですから、
是非、この機会に行ってみてはいかがでしょうか。
ブラック・ヒストリー・マンス・スペシャルツアーに参加するには、
国連のサイト https://visit.un.org/ を開き、
以下の画面の一番下、薄いピンクの帯をクリックして、
2018年2月限定の BLACK HISTORY MONTH Special Tour を選択してお申し込み下さい。
最後に、
ブラックチャーチでは、
牧師達の2月の説教の中で、
「2月だけではない、毎日がブラック・ヒストリー」とよく言われます。
また、ハリウッド俳優サミュエルL・ジャクソンをはじめ、
「もう奴隷時代の虐待流血の話、ブラックヒストリーマンスは充分だ」
というアフリカン・アメリカンの意見も聞きます。
奴隷制に色濃く結びつくアフリカン・アメリカンの話を、わかりやすく説明していますので、お時間あれば是非ご連絡下さい。
<関連過去ログ>
※勉強になります!ハーレム教会のブラック・ヒストリー・マンス (2017年 2月)
※2月はアフリカ衣装でお出掛け (2015年2月)
※黒人の文化的遺産~Black Heritage (2010年2月)
※ブラック・ヒストリー・マンス。其の一 (2009年2月)
※ブラック・ヒストリー・マンス。其の2 (2009年2月)
※生きた歴史を目の前に。ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーの黒人史月間 (2017年2月)
※ニューヨーク~「キング牧師の日」を前に (2010年1月)
※ロザ・パークスの日(2005年12月)
●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって16年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表 (2010年マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝、2014年アメリカの黒人コミュニティより、日本人女性初「ウーマン・オブ・エクセレンス&マン・オブ・ビジョン」受賞など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア)。
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