こんにちは。原田綾子です。


ブログをずっと更新していないにも関わらず

見に来て下さった皆さま、ありがとうございます。


本の執筆も最終章の5章を書き終えました!


初校を見てワクワク。

なかなかいい仕上がりになっています。


ゆるーいイラストがまた可愛くて

ホっと勇気づけられながら

子どもへの勇気づけの

言葉かけについて学べる1冊となりそうです。


7月には書店に並ぶ予定なので

夏休み前に是非、参考にしていただいて

平和で(笑)たのしい夏休みを♪





「信じること」を考えた教員時代エピソード1

の続き、書きます。



翌日、学校に向かう車の中で

頭の中で、いろんな「声」が聞こえてくる。



・・・・・・・・・・・


できたときだけ信じて

できないときは信じない???


つまり、基本的には信じていない。


これっておかしくないか???


・・・・・・・・・・・・


どこかいつも彼を

「どうせまたやるんでしょ?」

とか

「できないんじゃないか」

と思っていた。



つまり、彼を信頼していない。


・・・・・・・・・・・・・

わたしは自分の都合を言い訳に

「(忙しいのに)いい加減にして!!」

と、なげやりで、

彼のこと思ってない自分に気づいてしまった。


・・・・・・・・・・・・

子どもが自分の
思い通りにいかないから怒ってる?

これって自己中??


・・・・・・・・・・・・



この時、

アドラー心理学の子育て講座で出てくる

こんな言葉は知らなかったけど

信用・・・根拠があって初めて信じる

     (credit)
信頼・・・どんなときも無条件で信じる

     (trust)



彼を以前注意したとき、

ふてくされながら言った言葉が

何度も頭の中、繰り返される・・・


「どうせ ぼくなんてダメなんだ

そんなこと言ったって

先生だって本当は僕のこと

ダメな子だって思ってるんでしょ?」





どんな気持ちなんだろう。


まだ生まれて○年しか生きていないのに

「どうせダメなんだ、僕なんて・・・」

そんなふうに自分のこと思うなんて。


でも、本当は彼は自分のこと、

そんなふうに思っていないのかもしれない。


どうせダメだなんて思っていなくて

「ぼくなんてダメ」

と言うことで

私の

「そんなことないよ」

という言葉を期待している?


「ぼくはダメなんかじゃないよ

いいところ、いっぱいあるんだよ

先生、気づいてよ、苦しいよ、さみしいよ」


そんなふうに言っているような

そんな気がして・・・


背中からスーっと彼の体に入っていって

彼の目で世界を見ているイメージをしてみると

悲しい気持ちを感じた。





すぐにキレてしまう

というのは、

「どうせ僕なんて理解されない」

と思っている悲しみなのかもしれない。


心のSOS?


そんなふうに考えた。


(私の勝手な解釈かもしれないし

わからないけれど・・・)




そして、

「今朝も、お母さんに怒られて叩かれた」

そう言っていたこともあった。


だから同じように

キミも手をだしてしまうんだね。






どんなときも子どもを信じる。

条件付きでなくて。

根拠がなくても信じる。


そんなのって難しくない?

できるのかな?


・・・もう一人の自分がささやくけど

やってみようと思った。





学校で、また

友だちに手を出した彼に話した。


「暴力を振るう行為はダメだ。

でも、キミがダメなのではない。

(行為と人格をわける、ということ)


ずっとその方法でやってきたのだろうけど

これから違うやり方でやってみようよ。」



「でも、すぐに手が出ちゃうんだ。

できそうにないよ。」



「そっか、そう思うんだね。

じゃ、練習していこう。

頭に来ても

手を出すのではなく、口で話す練習を。

一緒にやっていこう。」




穏やかに話しながら

根拠はないけれど

この子はきっと大丈夫

そう思いながら伝えた。


子どもたちには

無限の可能性がある

なんて口で言っておきながら

どこか子どもを信じ切れていない自分がいた。


でも、

子どもは思ったように育つ。


無限の可能性がある!!



そう思えば、子どもはそう育つ。


その頃読んでいたマーフィーの法則(本)に

「思考は現実化する」と書いてあった。


成功哲学は子育てにも活かせる!と。





そして振り返る・・・


わたしだって、彼みたいにひねくれて

じぶんはダメだと思って

すねていた時代があったじゃないか。


学校に行きたくなくて学校を休んでばかりいた時

摂食障害になり通院し、苦しんでいた時

心を壊してパニックになり

よく倒れていたボロボロだった時


そんな自分に絶望した時もあったけど

人はいつからでもどうにでもなれる!




彼に昔の自分を見た。


私もそんな時、そばで

勇気づけてくれる人がいた。


心が折れそうなとき

「きみならできるよ」

と言ってくれる人がいた。


その頃は、

どうしてこんな私のこと

そんなふうに思えるの?と

半信半疑だった。


でも信じ続けてくれる人がいると

とてつもない勇気が湧くことを知っていた。




誰か一人でもいい

心に寄り添ってくれる人がいれば

その力を勇気に変えて

人は成長していける!!


人はすごい力を持っている。


想像もしない自分になれる。


・・・・・・・・・・・



休み時間、

またその彼が友だちと揉めていた。


わたしは遠くから見ていた。


どうだろう?また手が出るのかな・・・


でも、きっとだいじょうぶ。

手が出たって大丈夫。

だんだん練習していけばいい。

きっとできる。

だんだんできるようになっていく!!


伝えることは伝えたし

何度でも大事なことは伝えていく。




思い通りにならないイライラを

子どもにぶつけている時は届かない。


子どもはそれを見抜くから。


ぼくのためではなく、

自分のために怒っているのを

見抜くから・・・。


感情をぶつけて子どもを支配しようとすると

子どもは瞬時にそれを見抜いて

心の窓のシャッターを一瞬にして下ろす。


そうなったら、

もうこちらの声は届かない。


でも、愛をもって

ホンキで伝えれば心に届く。


キミのこと、大切なんだって

無限の力を信じているって

どんなきみでも味方だよって

感情という道具を使って子どもを支配せず

想いを伝える。




でも、いつもうまくいくとは限らない。

大人だって未熟な人間で。


だから子どもと一緒に

育ち合えばいいじゃないか。


大人だって間違うこともある。


うまくできないこともあるけど

そんな時は、子どもに素直に謝ればいい。


そんな気持ちでいると

子どもに届く。


心の窓を少しずつ開いてくれる。


未熟な教師経験の中

迷いながらも、そんな気がした。



・・・・・・・・・


彼はとうとう友だちの胸ぐらを掴み

今にも友だちを殴りそうな体勢になった。


その時、彼は私の方を見た。


わたしの目を見て

少しして

友だちをつかんでいた手を離した。



わたしは

「いま、やめたね。

手を離したね。」


と言った。


「・・・。」


黙ったまま下を向いている彼。


その日の帰り、

今日のことをほめたら


「どうして先生は

そんなにいっしょうけんめい

ぼくに話をしてくれるの?

なんども先生との約束裏切ったのに。」


「このクラスみんながそれぞれ

自分のよさを輝かせる一番星だって言ったじゃん?

みんな一人ひとりが大事だからだよ。」


そして彼は言った。


「ちょっと僕、これからやってみようと思う。」



このセリフが忘れられない一言となった。





・・・ちょっとぼく、これから やってみようと思う・・・





ここまで時間がかかった。


でも、

それから少しずつ、少しずつ

彼は変わっていきました。


彼のお母さんも

子どもへの接し方について意識してくださり

(それまでけっこう手をあげていて・・・)

彼も穏やかに過ごす時間が多くなり

それに連れて勉強のほうも

少しずつ成績が上がってきたのでした。


友だちと穏やかに遊んでいる時や

ふだんの何気ない思いやりや優しさに

注目し勇気づけ

そのことをお母さんにも伝え

家でも勇気づけてもらいました。



乱暴ばかりしていた子だって

やさしい面いっぱい持っている。


今までうまく引き出せていなかった部分を

引き出すきっかけを作ればいい。


ただただその子を信じて。


・・・・・・・・



そして、ずいぶん時が経って

彼がわたしに手紙をくれました。


「ぼくのことを大事におもってくれてありがとう

先生のことわすれないよ」


そんなことが

エピソードとともに書いてありました。


・・・・・・・・・



友だちのことを大事にできないとき

それは、自分を大事にできないとき

そして、その子はきっと

大事にされる経験が少なかったのだと思う。


でも、子どもを大事に思わない親はいない。

子どもを愛さない親はいない。


その愛が、

子どもにちゃんと届いているかどうかが大事だ。

子どもに伝わっているかどうか。


子どもが思い通りにならず

そのイライラをぶつけている時

子どもに、愛は伝わらない。


急にうまく伝えられなくても

少しずつ、大人であるわたしも

練習していこうと・・・。


大人もまた

完全な人などいないのだから。





子どもの気持ちに寄り添い

してはいけないことを

感情的にならず、毅然と伝え、


「きみのことを大事に思っているよ」

「いつでもキミの味方だよ」


というメッセージが伝われば

子どもは必ず心を開く、

そんなことを学んだ出来事でした。




「子どもを信頼する」ということについて

わたしが出逢った先生のエピソードなど

信頼されたときに、

人の無限の力が発揮されるのだなということを体感した経験

また書いていきますね。




そうそう、今日は振替休日の長女と一緒に

話題の映画、「ビリギャル」を観てきました。


http://birigal-movie.jp/03trailer/index.html



涙、涙・・・

信じてくれる人がいれば人は強くなれる!

人を信頼することの大切さを教えてくれる映画でした。


空より広く、海より深い、無限の可能性




子どもの可能性を(お母さんの可能性も)

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強く思った1日でした^^






>>日経DUALさんに

連載記事を載せて頂いています。

本日3回目の記事「子どもを尊敬・信頼すること」

http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=5279&fb



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